【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです157【R-18】【技術開発】
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名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2024/05/04(Sat) 19:09:00 ID:77745c66
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『なお、これは深層学習の改良であると同時に』
『ネットワーク分散処理の改良でもある』
『ソニーあたりが一時期力入れてたらしいんだが、旧来のインターネット経由での並列分散処理は結局失敗している』
『脳神経系はある種の並列分散処理ではあるが、コンピュータで主流の並列分散処理とは毛色が違う』
『コンピュータで主流の並列分散処理は、例えばゲームやシミュレーターで動画を表示しなきゃならない時に』
『CPUが四つあるなら、画面を四分割してCPUに仕事を振り分ける形で並列処理していた』
『この場合、例えばCPU一個が壊れれば、画面の四分の一がブラックアウトしてしまうし』
『また、上手く同期が取れないと画面の一部だけ他より進んだり遅れたりしてしまうことがあり得た』
『それに、「シミュレーション」向きでね』
『プレイヤーの入力のような外部からの介入がなく(少なく)』
『予め決められた仕事を予定通りこなす分には効率のよい方法なんだが』
『逆に言えば格ゲーのようにプレイヤーからの介入がしょっちゅうあって、即応しなきゃいけないゲームには向いてない』
『つまり、天候シミュレーターとかならばまだしも、ゲーム屋であるソニーが手を出したらいけない分野だったのさ』
『それに、並列処理しても、デカいデータはデカいままで、それをやりとりしなきゃいけないから』
『ネットワーク越しに並列分散処理しようとすると、インターネットの回線速度がボトルネックになってしまう』
『まあつまり、「光って遅くね?」って奴だ』
『対して、深層学習をインターネット越しにやる分には』
『これらの問題を大半無視できる』
『深層学習は、巨大な生データを、「人間」「虫」みたいな小さいデータに圧縮・抽象化していくものだから』
『インターネットでやりとりする情報は極小で済む』
『脳神経が細胞一個死んだ程度では壊れないのと同様に、スマホが一個壊れたところで全体に悪影響はない』
『旧来の並列分散処理のように、画面の四分の一がブラックアウトするようなことにはならない』
『問題点と言えば通信速度の限界から来る、同期と即応性くらいで』
『これも、「格ゲー」ではなく「天候シミュレーター」と割り切ってしまえば良い』
『無理に同期せずとも、他のスマホの処理が終わるまで一定時間待ってれば良いし』
『待っても連絡が来なかったら、壊れたものと見做して次の処理に進めば良いだけだ』
『一部のスマホが壊れても問題ないんだからね』
『まあ、「遅い」通信回線越しに、他のスマホの処理を待ちながらだから、即応性には乏しいけど』
『最初から即応性は切り捨てるか、各スマホ内で即応させれば問題ない』