【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです145【R-18】【技術開発】

レス数:1000 サイズ:1084.62 KiB 最終更新日:2023-10-14 09:13:04

907  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2023/09/23(Sat) 00:35:29 ID:2811d245


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「そして鰹節は、保存食の中でも凄まじい狂気の産物だお」

「木材を削るはずのカンナで削るほど硬い。」

「それほど硬くなるまで徹底的に水分を抜いてる」

「硬く煮て、燻製や日干しで水分を飛ばし、更にカビをあえて付けて水分を抜くまでしてるお」


「なんでそこまでしたか?まあ交易のためだおね」

「生産地で喰うだけならば、多少保存に難があっても腐る前に喰えば済む」

「しかし、交易で遠隔地に運ぶ場合、保存性が低くて腐ったりカビたりすると大損だお」

「故に交易のためにカビまで使って徹底的に乾燥させたわけだお」


「出汁・旨味というのは肉の味であり、肉の味とは主にアミノ酸(と塩気)」

「煮たり燻製にしたり日干しにしたりカビで発酵させたりすることで」

「魚の筋肉が分解されてアミノ酸が増えるのはあるだろうし」

「まあでなくとも、水分を飛ばせば当然アミノ酸の密度は高くなるお」

「フリーズドライの出汁みたいなもんだおね」

「鰹節はそのままじゃ硬すぎて喰えたものじゃなく、どうせ水で煮る必要はあるし」

「水で煮るなら出汁(アミノ酸)源として便利ってわけだお」