241  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2023/09/09(Sat) 23:23:22 ID:46005ff4

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『まず、三兵戦術くらいの時代、歩兵で言えばテルシオとか銃剣方陣あたりの時代を想像してみよう』

『テルシオや銃剣は当時としては要塞の如く非常に「防御力」に優れていた』

『いや、正確に言えば分厚い装甲とかがあるわけじゃないんだが、迎撃力はあった』

『歩兵なり騎兵なりで突撃しようとすると、銃弾を浴びせてくるし、何とか接近出来ても長槍や銃剣の槍衾で応戦してくる』

『特に馬は火薬の爆発音にも尖った槍にも臆病だから、それだけで騎兵の速度は減衰してしまい』

『足が止まれば銃弾か銃剣で殺される』

『敵の騎兵の突撃に対しては頑強と言う意味では「防御力」ないしは「迎撃力」に優れていた。』


『そして銃剣兵やテルシオにとって、重要なのは兵士の密度だ』

『当時の銃は密集して一斉に撃たなきゃ当たるもんじゃないし』

『槍衾もやはり密集しなければ意味がない』

『銃弾や槍の密度が一部であれ薄くなってしまえば、そこから騎兵は歩兵陣形を突破できた』

『よって何があっても密集陣形を保つことが重要だ。』

『逆に言えば密集陣形さえ保てれば、個々の歩兵が死ぬことはあまり問題ではないし』

『逆に死んだ歩兵が僅かであっても、密集陣形が崩れてしまえば騎兵に対して致命的な隙を見せることになる』