904  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2023/02/26(Sun) 00:22:41 ID:c23c6864
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「その通り！」

「魔王が世界を滅ぼそうとするのは、あくまでそういう願いを叶えるべく望まれた存在だから過ぎない」

「そして、勇者を招くのもね」


「魔王が生まれたのは絶滅戦争期」

「当然、「自分たち以外みんな滅んでしまえ」「気に食わない奴は滅んでしまえ」と誰もが共同幻想（希望）を抱いた」

「しかしながら、どうもノーゲームノーライフの知的種族は、人間以外も逆支配的な淘汰圧を持っていたようでね」

「自分を善人だと思いたがる。自称善人だから、自分が世界を滅ぼす悪になるのも受け入れがたい」

「だから自分は手を汚すことなく、誰かに世界を滅ぼしてほしい」

「その悪意的な希望を受けて、世界を滅ぼすべく行動するのが魔王だ」

「そして自称善人としては、そうした絶対悪たる魔王の存在を望みながらも受け入れるわけにはいかない」

「だから、魔王は「世界を滅ぼすという悪意的希望を代行し、そして勇者に打ち倒される」までがセットの現象なのさ」

「だから勇者を招いて能動的に負けようとする」

「根本の目的が滅茶苦茶なだけで、別に愚かなわけではない」

「本質的には望まれた現象を受動的に実行しているだけのシステムで、自由意志はないから、幻想種の変異種でもない」