【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです134【R-18】【技術開発】

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722  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2023/02/23(Thu) 01:15:19 ID:cd631a9c
>>721

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『だよね?』

『とはいえそれだけならば、まだ良くある弱者の悲哀だ』

『それに、別に冒険者として生きる義務があるわけでなし』

『才能がないなら他の道で生きることを模索すればよい』



『だがこの主人公の場合、【中途半端に才能があり、中途半端に才能がなかった】』

『すなわち、有名冒険者(剣士)の孫に生まれ』

『かつ、剣術の天才であり、将来有望な冒険者と見做された』

『結果、祖父から滅茶苦茶なスパルタ教育を受けた。』

『アニメを見る自由もなく、体罰と人格否定が日常レベルでね』

『また、剣術の才能がなかった兄から嫉妬を買い、学校でいじめも受けていた』


『それで冒険者として大成できていたならば、まだ支払った犠牲に見合う見返りだったかもしれない』

『だが、いざ冒険者スキルが発現してみたら、剣士ではなく後衛魔術師だったんだ』

『素の才能が剣士で、なのにスキル的な才能は後衛魔術師』

『しかも後衛魔術師としても「全属性が使える代わりにいずれも低威力の器用貧乏』

『勝手に過大な期待とスパルタ教育を押し付けていた祖父は』

『にも関わらず孫である主人公をあっさり見捨てて追い出した』


『最初から才能がなければ、普通の人間として普通の幼少期と青春を過ごせただろう』

『だが才能が中途半端にあったばかりに、まともな幼少期は奪われ、自信のないコミュ障になった』

『そして才能が中途半端になかったばかりに、犠牲に見合う冒険者としての栄光も手にできなかった』

『人生辛い、辛くない?』