230  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2022/12/23(Fri) 14:04:05 ID:6d5de6f5
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『神々が去った後に天下を握ったのは、カストゥールのような魔法文明である魔法文明デュランディルだった』

『まあカストゥールのような統一国家ではなく、いくつもの魔法王が争う戦国時代だったようだけどね』

『これは神々ならざる人間の時代とも言えるし』

『ある意味ではカルディアが天下を握った時代とも言える』

『魔剣カルディアの遺産が、「全ての者の望みを叶える力」魔法となって、天下を取ったわけでね！』



『・・・とはいえ、何もかも魔剣カルディアの理想通り、というわけでもなかった』

『確かに、魔剣に選ばれし神々しか力を持たなかった神紀文明シュネルアに比すれば』

『魔剣の力が魔法と言う形で万人に分配されており、誰でも「学べば」魔法を使える』

『クレリックやウォーロックに独占されていた魔剣の力が、誰でも学べば使えるウィザード魔法として平等分配されたわけだ』

『だが、「学べば使える」ウィザード魔法と言えども、知識の差による不平等はある』

『知識人は魔法の力を独占して魔法王として栄華を極めたが』

『魔法を学ぶ余裕のない貧困層には、魔法の力は分配されなかった』


『僕らの世界で言えば、誰でも大学を出れば出世できる平等な社会が』

『今度は学歴社会という新たな不平等を作り出してしまったようなものさ』