965  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[sage] 投稿日：2022/04/17(Sun) 00:57:41 ID:3b10c507
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『とはいえ、これじゃあ慰めにはなっても問題は解決しない』

『神を求めて宇宙に出てもだめ。神を信じて救済の時をただ待ってもだめ』

『だったら神を作るしかないじゃない！』

『平和権威宗教国家・・・「教圏」の司祭にして技術者であったダクシャはそう考えた』


『具体的には』

・肉体に縛られた生者ではわからず、幽霊にしかわからない秘密があるんじゃないか？

・だけど幽霊にはその秘密を伝えられない

・だったら幽霊の思考を再現する人工知能を作ればその秘密を語ってくれるんじゃね？

『って方法だった。サイバネ技術による英霊召喚ってところかな？』

『過去の英雄偉人のデータを統合・再現した英霊にして機械神。名前を劫波（コウハ）という』

『そして実際、宇宙を探しても祈っても見つからなかった神と異なり、機械神劫波は答えをくれた』

『「始まりの地に到達すれば」とね』

『神を求めた人類の足掻きは、ここでようやっと一定の成果を得る』

『ダクシャと敵対する者たちですら、ダクシャが真なる希望をもたらした功績は認めるほどにね』

『ただし、その始まりの地の具体的な座標がわからない』