【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです110【R-18】【技術開発】

レス数:1000 サイズ:858.76 KiB 最終更新日:2022-02-19 01:16:16

534  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2022/02/12(Sat) 02:40:02 ID:dc79ea59
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『例えば、第一次世界大戦のようにね>新たな伝統』


『誰もが銃剣歩兵をいっぱい突撃させれば早期決着すると思ってた第一次世界大戦では』

『機関銃のせいで銃剣歩兵の屍を積み重ねる長期戦になってしまった』

『アタッカーのはずの歩兵と付け城のはずの塹壕がなぜか要塞(ブロッカー)化し』

『仕方ないので攻城兵器(重砲)を野戦に持ち出して、攻城兵器の運用のために航空機を適当に投入して着弾観測を始めて』


『やってみたら航空機による着弾観測がヤバいことが判明したので戦闘機を慌てて開発し


『更に破城槌として戦車を投入してようやっとアタッカーが変異した塹壕要塞を突破可能になり・・・』


『そら、誰もが泥縄だ。誰一人何一つ状況をコントロールできていない。知性は何一つ予測も制御もできていない』

『だがそれでも「進化は知性に勝る」「進化は横から来る」だ』

『銃剣歩兵の戦場に機関銃が「横から」来て環境を塗り替え』

『その機関銃環境に適応するために塹壕や重砲という古い技術や、飛行機という新技術がやはり「横から」来て適応した』

『知性が何も予測も制御もできずとも、「横」から色んな技術(突然変異)を持ってきて戦場で淘汰させれば、進化は正解を導く』

『そして自然淘汰を生き延びた塹壕と機関銃を基盤とする防御陣地や、空軍と重砲による間接砲撃、そして戦車は』

『戦後の軍隊に永く受け継がれる「新たな伝統」となった』

『ほら、伝統とは何も緑がイメージするような古臭い伝統ばかりじゃなく』

『新環境を生き延びた「新たな伝統」もあるだろう?』