332  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2021/05/30(Sun) 02:51:36 ID:1aeaa9e5
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『邪神も勇者と同じく、割とランダムに、生まれながらの超級職として生まれる』

『まあ、血統は関係ないけど、終焉本体が眠る地（≒先代邪神が暴れた場所）の傍で発生しやすいらしい』

『かつて邪神を討った後、その地を監視を兼ねて領有したアルター王国の中で邪神が生まれるのは必然だったわけだ』

『さすがに邪神が王女として生まれたのは数奇な運命としか言いようがないけどね。・・・ま、神すら司らぬ奇運だが』

『ジョブの能力（あるいは呪い）としては以下のようなものがある』

１：歴代の邪神の記憶と力を受け継いでおり、代を経るごとに記憶と力が増えていく。
２：死者のリソース（経験値）を集めて自動的にレベルアップする。（戦乱が激しいほどレベルアップが早まってしまう）
３：邪神関連の情報を隠蔽する反ミーム特性を持つ。たとえ本人が「自分は邪神だ」と言っても相手からは認識できない。
４：エンブリオ等の異世界の異物に対して無敵。
５：自分は直接戦闘できない「生贄」だが、自動的に周囲の危険を排除する自動迎撃機能を持つ。
６：周囲の生物や無生物を、眷属というモンスターに改造できる。自動迎撃は主にこれで行われる。
７：死者の経験値だけでなく、下手に危険にさらされると覚醒が早まる。
８：一定レベルに達すると終焉が復活する。

『記憶を受け継ぐという性質上、厳密には違うけど本人たちの感覚としては転生しているような気分らしい』

『また邪神として生まれてしまった。テレジアちゃんの心痛はいかばかりかな？』

『幸か不幸か、今までの邪神は別にその役割を与えられずとも、世界の滅びを自ら望む程度には不幸な生い立ちだったらしいが』

『テレジアちゃんの場合、王女という恵まれた地位で、優しい家族に囲まれて、幸福な人生を送っていた』

『当人としてはそれは救いだった。ひょっとしたら、邪神として覚醒することなく、幸福なままに、人として老死・病死できるかもしれないからね』

『一歩間違えば、愛する家族ごと世界を滅ぼしかねない薄氷ではあったけど』