【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです82【R-18】【技術開発】

レス数:1000 サイズ:1034.99 KiB 最終更新日:2021-04-30 00:52:26

663  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 20:40:05 ID:405a88af
【本好きの下克上技術】

○魔力遮断布(修正):あらゆる魔法を弾き、魔力を通さない特殊な布。
ランツェナーヴェ(外国)で作られた特殊な素材を材料にしているらしい。
魔力が一切感じられないそうなので、魔道具かどうかも分からない。
魔法の使えないランツェナーヴェ(外国)兵たちを、ユルゲンシュミットの魔法貴族に対抗できるようにするために、ランツェナーヴェ王国が作ったらしい。
この布に触れたり布の向こうを対象とした魔法を無効化し、魔剣や魔術具や魔法の杖シュターブの変形した武器などの攻撃では一切傷つかない。
この布を被っただけで、攻撃魔法だけでなく通信系の魔術具や探知魔法すら無効化する。

○契約魔術
魔道具である紙とインクを使って、二者の間に互いを縛る魔法的拘束力を得る魔術。
契約魔術で契約すると、魔力によって縛られて、契約者双方の同意なしに解約できない。
魔力や権力を持つ相手で、自分が圧倒的に不利な状況にある場合に、高額の魔術具を使ってでも利益を確保するために使うもの。
もともと横暴な貴族に対して拘束力を持たせるための物で、魔力のこもった特殊なインクと紙が必要になる。

契約書に、貴族の場合は魔術具のペンでサインを、平民の場合は血判を押すことで、契約成立となり、契約書は炎に包まれで神のもとに送られる。
契約魔術を管理しているのは本当に神様らしく、契約を違反したものには神罰が下る。場合によっては命さえ奪われる。
契約を知らない人も、内容によっては契約の範囲に入る。
契約者以外にも影響を及ぼす契約魔術は必ず領主への報告が必要。
報告や周知なしに被害が出たら、契約魔術に必要な魔術具は取り上げられ、貴族との取引は制限されて、契約者に対して罰が与えられる。
契約が適用される場所の範囲は魔術結界内に限定されるが、対象となる結界は、街、領地、国と複数の段階があり、規模が大きくなるほど契約に要する費用も大きくなる

なお、神々は細かい事を気にしていないためか、契約時の詐欺、
例えば二重に重ねた契約書にサインさせたり、文字を読めない平民に対して口頭で偽の文書を説明して血判を押させるなどで行われた、一方的な収奪の魔術契約であっても、
書面通りの契約を執行してしまう。

○ディッター:貴族同士で行われる競技。いくつかの種類が存在する。
共通するのは、騎獣に乗って戦う飛行戦である事、敵を倒すとともに、魔獣の魔石や貴人など、重要なものを奪いあう実戦さながらの競技である事。
武門の貴族領ダンケルフェルガーでは、あらゆるディッターが異常に好まれていて、ダンケルフェルガーの男たちはまるでポケモン文明のごとく、他者をディッターに誘う。また、対立が発生した場合には、ディッターの勝敗で決着させようとする(魔術契約で、ディッターの勝敗に基づいて勝者の言い分を聞く契約書を作って戦う)

・礎を奪うディッター:数々のディッターのオリジナルであり、またかつての行われていた領地間戦争そのもの。「真のディッター」とも言われる。
領地の礎を賭けて戦う領地 vs 領地の戦争。礎を奪われて負ける(染められる)と全てが終わるので、全力で戦う。
礎を奪われた場合、礎を奪い返そうとするのを防ぐため、前アウブ(即ち奪われた側)は自分の命も奪われるのが通例。
危険度は実際の戦争並み。死者は戦死、戦後の粛清も含めて多数出る。もちろん、めったに行われることは無い。

・宝盗りディッター:領地の礎を守る模擬戦から始まった競技。各領地の実力を見せつけ合う貴族院の領地対抗戦でも行われていた。
具体的なルールは、
1,陣を設定する(貴族院の領地対抗戦などで行われる場合、各領地の採集場所が陣とされていた)。
2,他領に奪われてはならない宝とする魔獣を狩ってくる。
このとき、魔獣は魔石に変えてしまってはならず、倒してしまうと敗北になる。
3,宝を守りつつ他領の宝を奪うか、倒して魔石に変えてしまえば勝利する。
(領主候補生を宝とした本の販売権の争奪戦では、宝を陣の外に出した時点で勝敗が決した。)
宝である魔獣を殺されたり奪われたりしないように攻撃用の魔術具や罠などの使用が認められている。
危険度は低~高。イメージ的には格闘技~戦争演習。 一冬の貴族院で2~3人くらい死者が出ることもある。

・速さを競うディッター:政変によって多くの貴族が死んでしまった後、これ以上貴族を減らさないように簡略化されたディッター
ルールは、
1,先生が訓練用の魔獣を作り出す。魔獣は定められた範囲から出ることもない。
2,いかに早く倒せるかを競う。
領地内で魔獣を狩る訓練の為の競技で、効率や攻撃力が重視される。
危険度低。 怪我人は出るが、死者が出ることは特に想定されていない。イメージ的にはスポーツ~格闘技。

・狩った魔獣の強さを競うディッター、魔獣の数を競うディッター:魔獣狩りに特化したディッター。ルールなどは不明

・嫁取りディッター:ダンケルフェルガー独自の文化。
当事者が結婚を望んでいるのに、親から結婚の許可を得られない場合に行う。
勝敗に嫁入りを賭けたディッターでお互いの親族で行われる。
父親と求婚者の個人戦であったり、父親+女性の婚約者一族 vs 恋人一族の大勢で行ったり色々。
結婚を望んでいる側が勝利した場合は、親は結婚を認める。
ディッターの後で最初の条件を覆されることがないように、必ず契約書を作る。
危険度は中~高。 女性の立ち回り、親族同士の仲、婚約者の有無など、それぞれの事情によって危険度に結構差がある。 規模によっては死者が出ないこともある。

・嫁『盗り』ディッター:ダンケルフェルガー独自の文化。
結婚したいと思っていない相手を、強引に得る場合に行う。
勝敗に嫁入りを賭けたディッターでお互いの親族で行われる。
本来は嫁を奪うために女性側の領地を訪れ、女性側と男性側の親族同士が戦う。貴族院は全く関係ない。
負けた場合、男側はきっぱり求婚を諦めることが慣例となっている。
ディッターの後で最初の条件を覆されることがないように、必ず契約書を作る。
ルールは、宝盗りディッターの『宝』の代わりに、『女性』を指定する。もちろん殺すと意味が居ないので、生きたまま陣地から連れ出さなけれなばならない。
危険度は極めて高。 男性側が勝利した場合は女性側親族がフルボッコにされて女性が連れて行かれるし、父親が勝利した場合は男性側が女性側親族にフルボッコにされている。基本的に穏便には済まない。何人も死ぬ。