【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです82【R-18】【技術開発】

レス数:1000 サイズ:1034.99 KiB 最終更新日:2021-04-30 00:52:26

658  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 08:22:14 ID:405a88af
【本好きの下克上技術】

○魔石(補足):魔石には魔力を込められる容量が決まっている(容量は、魔石の大きさでだいたい決まる)
容量が一杯になっても魔力が注がれた場合、魔石は発光し始める。
容量を大きく超える魔力を注がれた場合、魔石は崩壊し、魔力の籠った特殊な金粉に変化する。

○金粉:魔石が魔力で飽和したもので、一度金粉になった魔石は元に戻せない。
エントヴィッケルンを行う時に触媒として使う。魔石を飽和させるほどの魔力の持ち主は少ないため、とても高価。
最高級の調合の素材としても使われる。

○王、領主、小領主(補足):一度領主になったものは王にはなれない。同様に、一度小領主なったものは領主になれない。
ルールを逸脱し続けていたライバル領地の姫ですら「王になりたいから、ギリギリまで領主にならない」と守っていたことを考えると、
『複数の礎の魔石を染め上げる事はできない』という魔術的ルールがあるのかもしれない。
これは、神々の利益にも合致する。なぜなら、国や領地の維持には莫大な魔力が必要であり、複数の礎の魔石を所有するという事は、それぞれの魔石に供給できる魔力が減り、国の維持に支障をきたす危険があるからだ。

こう考えると、小領主というのは元々「領主候補生を穏当に追放するために作られた」のかもしれない。
領主候補生は、領主の一族の者が貴族院で領主候補生課程を修了したものであり、アウブ(領主)となる資格のある者のことである。
一度領主候補生になれば、領主・小領主になるまで引退は無い。
(原作でも、現領主の伯父、つまり前領主の兄が領主候補生のまま残っている)
現領主が、自分の死後に次期領主にしたくない者を排除するためには、殺すか、神殿送りにするか、婚姻政策で他領に送るか、小領主にするぐらいしかないと思われる。この中では小領主に任命するのが一番穏当な排除手段だろう。

○魔術具

・名捧げの石:伴侶、あるいは忠誠の対象に捧げる特別な魔石。
自分の名を封じた魔石を捧げ、命を預ける。
名を捧げた者は、その対象に生殺与奪の権利を委ねていて、命令に縛られる。
相手が主君の場合は捧げるだけだが、夫婦の場合は互いに名を捧げ合い、縛りあう。
名を捧げた相手が死んでしまったら、名を送った者たちもまた死んでしまう。
これを避けるには、生きているうちに「名を返す」(つまり名捧げの石を返してもらうしかない。

・神々の印を刻んだお守り:神に祈り(魔力)を捧げて加護を得るための神の記号を彫り込んだ魔石
実際にこれを使って、神に祈りと魔力を捧げ続けることで、「信仰」と神々からの加護が増加した。

・フェアベルッケンのお守り:フェアベルッケンの印が刻まれた魔石が使用された隠蔽のお守り
身につけると姿を隠す事が出来る

・求愛の魔石:誰が求愛したのかわかるように贈り主の紋章や名前が刻まれている魔石
・求愛の魔術具:求愛の魔石を収納するアクセサリー型魔術具
求愛の魔石と贈り主の魔力の鎖で出来たネックレス

・求婚の魔石:求婚をする時も求婚を受ける時にも必要
婚約式でもお互いに交換する
・婚約の魔術具:婚約者・配偶者がいる証の婚約のネックレス。求愛の魔術具とは形状が違う
求婚の魔石と贈り主の魔力の鎖で出来たネックレス

・確実に「ディッターの誘い」を止めるための魔術具:ディッター(後述)の申し込みをさせないように強制的に声を奪う魔術具。

●隠し部屋:隠し部屋とは、貴族のプライベート空間。
貴族は、この部屋の中でしか自分の感情を見せないとされている。

魔力によって空間を作り出すので、部屋の広さは作成時に注ぐ魔力量によって変えられる。
部屋の内部は魔力的に切り離された空間で*1、外の声もノックの音も聞こえない。
基本的には、貴族の自室の奥側の壁に魔石のはまった扉が設置されており、寝台の天幕で隠れる配置となっている。
部屋の主となる者は扉の魔石に魔力を登録して、内部の部屋を作成する。
部屋の主がいない間は扉だけが存在している状態となる。

赤い魔石:隠し部屋を作り出す魔術具。
赤い魔石を壁に埋め込むように押し当て、シュタープを使って呪文を唱えると、赤い魔石がはまった扉が作成される。
扉の魔石に魔術具の指輪で魔力を流し込むことで、魔力登録が行われる。
親などと2人で登録する場合は、手を重ねて一緒に扉の魔石へと魔力を流す。

隠し部屋には入出制限があり、あらかじめ設定しておいた者以外は部屋に入る事はできない。

扉の開閉には、登録された者の魔力が必要。魔術具の指輪から魔力を流すと、扉と隠し部屋の空間が繋がって扉を開くことができるようになる。
扉が開いても入室制限に引っかかる者は弾かれる。

以下、隠し部屋に関連する魔術具

・隠し部屋を開けるための魔術具:隠し部屋の扉は魔力を使わないと開かないため、平民の側仕えや下働きが扉を開ける時に使用する
・入室認証の魔術具:隠し部屋の魔力登録者の魔力で染めた魔石のブローチ。入室制限に引っかかる側仕えなどに持たせる
・来訪を知らせる魔術具:隠し部屋の外側の者が魔石を押すと、魔石が光って内側の者に来訪者の存在を知らせる。平民でも光らせられる様子
・小槌のような魔術具:隠し部屋の内側から外側へ合図を送る際に使われる。これで室内の何か(?)を叩くと、外側の魔石が光る
・室内に呼びかける魔術具:隠し部屋の外側の者が触れると光り、内側の者と話せる。外側から呼びかけるのに使用される