【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです82【R-18】【技術開発】

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147  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/18(Sun) 13:12:31 ID:12f97269
【本好きの下克上技術】

・魔術師の杖(シュターブ):魔法学校の学生が、学校最奥の間の祭壇から始まりの庭(神の精神空間に繋がっている場所)に通じる洞窟で取得する杖。
これを使う事で体内の魔力を放出し、魔法を使用することが可能になる。
普段は体内に保管されており、持ち主が「シュターブ」と宣言することで、イメージした杖の形で顕現する。
実は魔道具ですらなく、魔力持ちが「神の意志」を体内に取り込むことで使用できるようになる、『神の力の欠片』。
呪文を唱えることで、武器や盾など様々な形に変形する。
杖の取得は一生に一度しか行うことができず、本来は学校で魔力を十分成長させた学生が卒業前に取得するものだった。
(作中、魔法使い不足を補うために杖の取得が早まり、取得後に成長した魔力を、杖が扱いきれなくなるリスクが発生した)

・魔力の色:魔力は色で分類される。
大まかには七大神に対応する七つの色…闇の神の黒色、光の女神の金色、水の女神の緑色、火の神の青色、風の女神の黄色、土の女神の赤色、命の神(命の神でありながら氷属性)の白色。さらに眷属神の色や方位の色など細かく分かれている。

・人間の魔力の色:人間の魔力にも色はある。指紋のように一人一人別の色を帯びており、(他人の魔力で染められない限り)同一の色を帯びることは無い。
人間の魔力は複数の属性を持つ事もあり、その場合魔力の色はマーブル模様のようになっているらしい。

・魔法と魔力の色:魔法を使用する際には、使用する魔法の色の魔力が必要になる。
七大神に対応する七色全ての属性を持つ魔法使いは理論上全ての魔法を使える可能性があり、
七色の魔力こそが、神が作った異空間を安定させるための魔法装置を操るための資格、すなわち真なる「王」になる候補者の資格となっている。

・魔力の反発:色の違う魔力同士は反発する。
魔石に魔力を貯めようとしても、既に込められた魔力と違う色であれば弾かれて入りにくくなるし、無理やり押し込めると、今度は逆に今まで入っていた魔力が追い出されてしまう。

・魔力の色に染める:前述のように今まで帯びていた魔力を追い出して、色をを変えることを「染める」という

・人間を魔力に染める:洗脳や記憶操作・記憶閲覧など、人間の魂に直接影響を与えるような魔法を使う場合は、人間同士であっても魔力の反発が発生するため、あらかじめ、対象の魔力を追い出して使用者の魔力の色に染めあげておく必要がある。
なお、通常の人間の場合は、他者の魔力で染め上げられても魂から生み出される魔力によって、長くても数日で元の色に戻る。
ただし魔力の色が薄い身食いの場合は数週間かかり、「エーヴィリーベの印を持つ子」の場合は体内の魔石の色が染められてしまうため効果が永続する。

・人間を魔力に染める(隠語):男女が子作りする際にもこの魔力の反発が発生してしまう。
妊娠したければ、男女どちらかの色に魔力の色を一致させなければならず、一時的に片方がもう片方を魔力で染め上げなくてはならない。
このため、「異性を魔力に染める」とか「異性の魔力に染められる」という表現は、貴族界隈では「エロいことをした」という意味を持った隠語になってしまっている。

・魔道具を魔力に染める:大抵の魔道具には、魔力のバッテリー的に魔石が組み込まれている。
このため多くの魔道具は、最初に魔道具に魔力を注いだ者とその血族以外が使おうとすると魔力が反発して使用できない。
使用したいならば、より強い魔力で魔道具の魔石を「染める」必要がある。
染めがげることで、魔道具は新たな使用者の専用になり、逆に元の所有者には使用できなくなる。

・共用の魔道具:魔道具の中には、神具(後述)を含めて個人専用でないものも存在する。
これら共用の魔道具に魔力を込める際には、魔力持ち本来の色の魔力ではなく、魔力から余分な色を抜いた、七大神の色に近い魔力を込める必要がある。
余分な色を抜くという事はその分、放出できる魔力量も減るため、個人専用の魔道具よりも使用効率は落ちる。
代わりに、色さえ合致すれば魔力を込められるため、個人で賄えないほど大量の魔力を必要とする大魔道具は、共用にする必要がある。

○神具:神具とは神の武装を模した魔術具である。
神具には、王が(神から授かる魔導書の知識で)作り出した実体を持つ神具と、魔術師の杖を変形させたコピー神具の二つが存在する。
そもそも、「神から授かる魔導書」自体も本来、王候補が魂を精神世界に飛ばして知識の女神に謁見し、女神の持つ書物を魔術師の杖にコピーしたコピー神具の一種。
実体を持つ神具は、各領地の神殿に納められ、利用されている。

・闇の神のマント:魔力を吸収する能力を持つ神具。魔法を無力化したり、魔力によって成長するタイプの魔獣を弱体化させたりできる。
・光の女神の冠:効果は不明な神具。
・水の女神フリュートレーネの杖:癒しの能力を持つ神具。人間の傷を癒したり、枯れた大地を蘇らせることができる。
・火の神のライデンシャフト槍:成長と戦いを助ける神具。強力な攻撃を放ったり、(応援団のような)儀式を行う事で、味方に強力なバフをかけることができる。
・風の女神シュツェーリアの盾:強力な防御力を持つ神具。攻撃や、敵意を持った人間を弾く結界を張ることができる(敵意感知に利用されたりする)
・土の女神ゲドゥルリーヒの聖杯:魔力を貯め込む事ができる神具。聖杯に貯めた魔力を大地に注ぐことで、土地が魔力を取り戻し実りを得ることができる。
・命の神エーヴィリーベの剣:百鬼夜行のように魔獣を大量発生させることができる危険な神具。