【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです79【R-18】【技術開発】

レス数:1000 サイズ:912.56 KiB 最終更新日:2021-03-25 23:05:47

801  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/03/23(Tue) 21:43:43 ID:5399443e
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『そして実際、今日のアメリカはブリカス的なシーパワーになってるわけで』

『マハンの予言、あるいはマハンプランには先見の明があったと言える』

『そして一応、シーパワーたる最低要件はちゃんと成立していた』

7:地理的位置:陸上国境を接する他国が無ければ、陸上での侵略・防衛のための陸軍リソースを海軍・海上交易に回せるから海洋国家としては有利だよ!富国がしやすいし海上経由で侵略するにも有利だから世界帝国を狙えるね!つまりブリカスの真似したいね!

『陸上国境を抱えていると、防衛または侵略のために陸軍を増強せざるを得ず、たとえ海があったにしてもシーパワー化は難しい』

『逆に言えば、陸上国境のない「島国」であれば、シーパワーになれる可能性はある。アメリカは実際その点では「でかい島国」とも言えた』

『とはいえ、シーパワーが不可能ではないってだけで、他は劣悪だったけどね』

8:地理的形態:フランスみたいになまじ豊かで自給自足できる国土があると、海があっても海上交易への熱意が薄くなっちゃうよ!
アメリカも同じだね!

11:国民性:国民が何から富を求めるか、また植民地に適合するかは重要だよ!
フランスやアメリカみたいに重農主義的な国民や、スペインみたいに略奪的な国民よりも、
イギリスやオランダのような「小売商人」的な国民の方が良いし、
ブリカスみたいに植民地に適合した(土着はするが本国への愛国心を保つ)国民のが良いよ!

『まず根本的に、当時のアメリカはなまじ国土が広く豊かだったんで、フランスと同じく自給自足的な重農主義経済になってしまい』

『海上交易路から富を得ようとする重商主義経済にはならなかった』

『そうすると国民性も重農主義的になってしまい、シーパワーへの熱意が薄れることになる』

4:海軍・海上交易路共に、船があれば成り立つわけじゃなくて、各地に(居住・集積・寄港のための)拠点を設けておく必要があるよ!その発展形が植民地だね!

5:生産と海運(輸送路)と植民地(消費地)があれば、海上交易は盛んになるし、付随して海軍も必要になって発展するよ!

6:つまり(当時の)アメリカは滅茶苦茶条件が悪いよ!海上交易も盛んじゃないし、民主主義国家だし、植民地もその他拠点もないからね!

10:人口:海上交易があれば船乗りを徴兵して即席海軍を作ることはまだできなくもないけど、そもそも海上交易もないとそれすら難しいよ!つまり(当時の)アメリカは船乗り人口と言う意味でも海洋国家に向いてないよ!

12:政府の性格:国民性が重商主義・植民地主義向きならば適度に自由放任した方が良いよ!でなけりゃ(権威主義的な)政府が無理やり海外進出を後押しするしかないね!あと、平時から海戦の準備(船乗りの育成・造船・海外拠点)を整えておくのは政府の大事な仕事だよ!

『結果、海上交易が無く、海上交易のための拠点である植民地もなく、船乗りもおらず、勿論海軍なんて影も形もない!』

『政府も別にその状況を正そうともしない!』

『マハンからすればそんな絶望的状況に陥ったわけだ』