193  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2021/02/04(Thu) 22:54:39 ID:6764b63b
　　　　.　-　二Ｚ 、
　__,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼
.//:.:.:.:.:厶-､:.:.:.}ム:.:.:ヽ
| 爪:.:. ir‐┰｀ヽ{┰ｫ: ﾊ!
|:i:!-{:. |{　_’,　　 .- 'ｲ;ﾘ
|八 |:.:.{　　　　　'　 '}:L
|:.:. ﾞi:.:rｈ u　r_,　　,ｨ:.|「iTi
|:.:.:.:|/)j |`,、-:r= ´ ｈ|' l.l.|
|:.:,:ｲ ' ' 'V/　└{`ｰl. ヽ　 '.
|rﾍ.| 　 ´ﾉく ￣ i　 ゝ._　　j、
|l::::ﾏー-'1　ヽ　.|　　 }::￣:::L
||::::::〉::::::: ヽ　 ',｜　 〈:::::::::::::i
|l:::: i:::::::::::::|　　 ,|　／ﾑ::::::::::{、
ﾘ::::ﾉ::::::::: 〈`TミⅥﾍ::::{::::::::::::::i
ヽ:'::::::::::::::::}:::|　}只､i::::}､::::::::ノ

「ああ、だが、さて」

「今の人生（モブ）が嫌で、英雄偉人に成りたいとして」

「では具体的に誰に憧れれば良いんだろうか？」

「所謂なろうチーレム的なものにはなりそうだが」

「具体的に誰のように成りたいと聞かれると、途端に憧憬の像はぼやける」


「何しろ、憧れとは理解からもっとも程遠い感情だからな」

「英雄がなぜ英雄なのか理解できないからこそ、英雄の良いことも悪いこともとりあえず丸ごとコピーするのが憧憬だ」

「英雄のことを理解できた上で目指すならば、それは少なくとも憧憬以外の何かになるだろう」

「然るに、憧憬は常にぼやけたものと成らざるを得ない」

「自分には理解できない彼方の理想になる」

「あるいは、理解できないものにこそ幻想（あこがれ）を込める、というべきか」