【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです74【R-18】【技術開発】

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263  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/01/25(Mon) 22:06:35 ID:7ec969d2
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これは銃剣兵とその前身であるテルシオが、

騎兵突撃対策を主眼に作られた兵科だったことによる。

銃剣兵には鎧も盾もなく、「弾幕」や「槍衾」を作ったところで敵の火力(銃や大砲)を防ぐことはできなかったが、

騎兵の衝撃力に対しては弾幕や槍衾は有効に働いた!

馬は鉄砲の音でしばしばパニック状態に陥ったし、

鼻先に尖った「槍衾」があれば当然怖がって勝手に減速する。

仮に怖がらずに突撃できたとしても、自分の速度で槍に貫かれるだけだ。

そうして騎兵はその武器である衝撃力を奪われ、

銃と「槍」で殺されたわけである。


同種兵科である銃剣(やテルシオ)に対しては対騎兵ほどの有利は得られなかったが、

まあ別に銃剣兵同士であれば銃で撃っても槍で突いても死ぬのだ。

有利は取れずとも勝てない相手ではなく、後は銃剣同士銃を撃ち合って消耗戦を繰り広げ、相手が弱ったところで銃剣突撃すれば良かった。

また、相手が砲兵ならば単純に突撃して砲兵を蹴散らせば済む。

同時代のどの兵科に対しても、やりよう次第で互角以上に戦える万能兵科が銃剣兵だったわけだ。


かくして、水雷艇を本当に駆逐してしまった駆逐艦の如く、

銃剣は本来仮想敵であったはずの騎兵をほぼ封殺してしまい、

仮想敵が居なくなった後も割と戦えてしまったので、そのまま戦場の主役として残ることになった。