294  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2020/12/01(Tue) 00:31:16 ID:372ad44f
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『そうだね。白緑のセレズニアに化けた』

『一応「家族」を大事にするというお題目は残ったが、アブザン時代のそれとは大きくかけ離れてしまった』

『アブザンの「家族」は、他の家や異民族の孤児を受け入れるような受容性はあるにせよ、基本的には血縁と族樹と祖先でつながる関係だ』

『だが、ドロモカによって祖先と族樹は奪われ、残る血縁すら無き者になった。「ドロモカ氏族」では子供は養子に出され、親元では育てられない』

『遺伝子的な意味での親子関係は残るにせよ、そこに親子の絆はないんだ。祖先も族樹も血縁もないドロモカ氏族流の「家族」を家族と言えるかな？』



『こうしたことを考えるに、僕としては、黒を、死霊術を、族樹を、家族を、祖先を、英霊を奪われたことが、アブザンにとってもっとも痛手だったと思う』

『これがせめて奪われたのが白か緑ならば、もうちょっとアブザンはアブザンらしく居られただろう』

『裏返せば、アブザンにとって黒はコアなんだ』

『そして第二色を決めるならば、死体農業してるから緑だろう』

『故に、アブザンはまずもって族樹を育て英霊を守るゴルガリであり』

『そこにオプションとして白が加わっている、と考えるのが妥当じゃないかと思うけど、どうかな？』

『実際、ドロモカに逆らった「最後のアブザン」は、黒緑だしね』