931  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2020/10/26(Mon) 22:25:38 ID:a1e8411c

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今まで冒険者は（まあローマからしてそうだが）

主に「グルメ食材」をダンジョンから持ち帰る「グルメハンター」であった。

マジックアイテムを無限生産する工場や、神々の恩恵を与える「月」などの要所はあったし、

モンスター素材を狩ったり、ミスリルなどの地下資源を採掘するという意味合いもあったが、

まあメインは結局のところ美食だ。

工場も月もモンスター素材も地下資源も、確かに便利ではあるがそれを実益に転嫁するのは結局国力が必要になる。

そして元々国力が優れた国ならば、ダンジョン資源が無くてもまあやっていけないことはなかった。

（これはローマ側としては、要所を抑えた一国が覇権国化しては困るので、結局ダンジョンの恩恵をある程度抑制していたこともある。）

真に「替えが効かない」「何が何でもダンジョンに挑むしかない」のは、消耗品にして嗜好品であるグルメ食材だけだったのだ。

勿論、かつての胡椒交易の狂乱を見れば、嗜好品というのは決して舐められるものではないし、

だからこそ冒険者は高給取りとして存在しているわけだが。