【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです61【R-18】【技術開発】
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名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2020/09/23(Wed) 22:35:06 ID:770117f2
砲兵
-----------------------------------------------主陣地--------------------------------------------------------------------------
予備兵力
↓攻撃
浸透部隊
-----------前哨線------------------------(突破口) (突破口)-----------------------前哨線----------------------
まず、浸透強襲が怖いのは、「奇襲」であり、かつ突破からの「包囲殲滅」で主力が壊滅するからだ。
ならば、塹壕を二重にして、前の塹壕の兵力をわざと手薄にすれば?
手薄だから包囲殲滅されても被害は少なくて済む。
そして彼らの上げる悲鳴と銃声が、奇襲を知らせる警報となる。察知された奇襲はもはや奇襲ではなく、敵主力ではなく捨て駒を潰すだけの包囲は包囲殲滅とは言えない。
いわば突破されることを前提にした囮・捨て駒であり、前哨線だ。
それにまあ、捨て駒や囮とは言っても、見張り台に立つ兵士のようなものだ。一応塹壕で防護されているし、逃げることもある程度はできたから、そこまで危険なわけでもない。
そして「手薄」であろうと一応塹壕陣地なので、少人数で浸透強襲をかける側からすれば洒落にならない被害が出る。
そして、浸透強襲部隊が突破して前哨線を潰したところで、まだ敵の本陣が無傷であることに気づく。
囮とはいえ塹壕を突破して消耗し、奇襲効果も損なわれている中での塹壕への正面突撃。この時点で気が滅入る。
さらに防御側は、塹壕陣地に籠って敵の攻撃を待ち構えるばかりでなく、
予備兵力で積極的に殴り掛かり、浸透強襲を撃破して奪われた土地を取り返す。
よしんば予備兵力を突破できても、砲兵の前には主陣地が立ちふさがる。砲兵までたどり着くのはほぼ無理で、ということは攻略できないということだった。砲兵を生かしておけば、いくらでも砲弾が降り注いで占領を維持できないのだから。
このように、敵に突破されることを前提に、パルティアンショットのように徐々に後退しながら敵に火力を浴びせ、敵が弱ったところで一転攻勢に出るような防御戦術が「弾性防御」である!