【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです60【R-18】

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210  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2020/08/30(Sun) 19:33:36 ID:86d78115

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【軽重】【役割】名称:古代軍制→中世軍制→近世軍制→近代軍制→世界大戦
【軽装】【指揮】海星:貴族私兵→貴族騎士→王の私兵→騎兵指揮→浸透強襲
【重装】【指揮】蜘蛛:徴兵密集→長槍農兵→王の私兵→国民国家→国民国家

『近世と近代は、軍事技術自体の変化はそれほどない』

『観測でも火力でも衝撃でも防護でも工兵でもね』

『ではどこが変わったか?一つは指揮系統だ!』


『古代は民主的な国民皆兵によって比較的大規模な軍勢の指揮統率を可能にしていた』

『古代人は後世のような賞罰故ではなく、民主政だからこそ「自分たち」の国を守ろうとしていたわけだ』

『だが、それは素人平民でも戦力化できるファランクスあってのもの』

『重装騎兵のように、高度な訓練が必要な兵科によってファランクスが戦場から駆逐されると』

『戦場の中心は貴族が雇用する騎士様に移り変わり、政治力も平民から貴族・騎士に移っていった』

『騎士様が貴族の指揮に従うのは、貴族から雇われ、賞罰を受けるからだ。古代平民のように自分たちの国を守るためではなく、せいぜい主君個人への忠義と報酬故でしかなかった』

『騎士様と格好良い名前は付いていても、まあ子飼いの私兵に過ぎないわけさ。日雇いの傭兵よりは主従の絆は深いけどね』

『かくして中世が始まる!中世とは重装歩兵から重装騎兵への軍事技術変化に伴う、古代国民国家から中世貴族騎士への指揮系統・政体の変化だったわけだね!』


『その後、マスケットが登場すると、平民でも比較的簡単な訓練で騎士様を打倒せるようになった』

『やがては貴族の中から、信長のように大量の平民を雇えるだけの経済力を持った者が現れ、他の貴族と騎士を打倒して中央集権化を進め、絶対王政の時代を築いていく』

『王侯貴族の私兵が戦場の中心、って意味では変わらないが、その私兵が高度な訓練を積んだ騎士様ではなく、簡単な訓練を受けただけの銃足軽が戦場の主役となっていくわけだ!』

『まあ、足軽は騎士様と同じく主君個人への中世や報酬のために戦い、別に国家への忠誠を持っていたわけじゃなかったが・・・』

『そうして平民が戦場の中心になれば、平民の軍事力のみならず経済力や政治力も向上していくよね?少なくとも、王様も子飼いの足軽を粗末には扱えないはずだ!』

『粗末に扱うと、イエニチェリみたいにクーデター起こしまくることになるw』

『このように、平民中心の軍隊に変わっていくことで、平民の地位向上が成されていったのが近世だった』


『そしてやがて平民足軽の軍事力・経済力・政治力が、王の力すらも上回ってしまい』

『古代以来二度目の民主政の時代を迎えたわけだ!それが近代』

『だから軍事技術自体には変化がない。銃足軽というほぼ同じ軍事環境の中で、平民足軽の地位向上が徐々に進んだ結果、王と平民足軽が中心になった近世から、平民足軽自身が天下を取った近代に変わったわけさ!』