【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです60【R-18】

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136  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2020/08/30(Sun) 00:22:55 ID:86d78115

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で、実の所、こうした絶対王政的・中央集権的な君主制は、

平民にとってかなり暮らしやすい政体と言える。下手すると民主政以上に。

勿論貴族政はダメだ。貴族は直接間接問わず平民から搾取し、自分だけが富を独占しようとする。

古代ローマでも、「共和制」華やかなりし時代は、

同時に貴族が国外領土の大規模農場で安い食料を大量生産して価格破壊をおこし、

中小自作農である平民がどんどん没落していく時代でもあった。

そんな貴族に平民が逆らおうにも、貴族は騎士などの私兵を雇って武装するのが常であり、(あるいは私兵を雇った金持ちこそが貴族の定義であり)

直接一揆を起こしても騎士にぼこぼこにされるのが落ちだ。

では、平民が貴族政よりは幸福になるためにはどうすれば良いか?

例えばマスケット平民を「私兵」として雇い、貴族騎士をボコボコにしてくれる「王様」ならば、

少なくとも貴族よりは(軍事力源である)平民に優しく、私兵として雇われれば報酬も支払ってくれるだろうし、

(自分が上前を撥ねるために)平民から搾取する腐敗貴族を倒してくれると思わないか?

実際、後の民主化にしても、「王の私兵」となった平民の軍事的政治的経済的台頭と、

貴族・騎士の没落が背景にあったと言える。

そして民主化まで行くと平民が救われるかと言えば、

今度は「平民の中で商売に成功した資本家」が貴族化して搾取を進めてくるので、実は微妙だったりする。

王の能力や人格にもよるが、賢帝による絶対王政は平民にとって理想的なわけだ。


そんな「王と平民私兵」の絶対王政を、古代からいきなり実装している文明があったとすれば?

それも使い捨ての私兵だけでなく、エリート官僚への登用ルートまであったとすれば?

平民もかなり積極的に王を支持するのではないか?

それが中華文明である。