337  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2020/06/23(Tue) 01:50:41 ID:81df10e0
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そしてああ、ナルトと民衆の関係に限らず、

恐らく「火影」はドミナンスというよりはプレステージ的な地位になる。

「異能的野蛮人」という点において、円環少女とナルト世界は実は共通する。

そしてどちらも、潜在的には力づくの支配、ドミナンスが有効なはずなのだが、

にも関わらず、狩猟脳のせいでリバースドミナンス本能も強く残っている。

「強者が弱者を踏みにじる超シンプルな縦社会」であるはずの円環少女の超能力者社会でも、

結局失敗に終わるにせよ、案外リバースドミナンスの試みは盛んなのだ。そして都市魔方陣のようなリバースドミナンスの成功例すらある。

円環少女にせよナルトにせよ、強者が弱者をドミナンス的に支配するだけでは、恐らくその支配は不安定になる。

いや、鎮圧はできるだろうがリバースドミナンスの挑戦が横行するだろう。

だが、実際にはどちらも王の支配は割と安定している。

なぜか？・・・「プレステージを稼いでいるから」だ。

円環少女の超能力者たちは、強者を恐れている（ドミナンス）が、同時に「憧れて」（プレステージ）も居る。

自分より優秀な強者なればこそ、「近づきたい」「能力をコピーしたい」と思い、師匠に教えを乞う弟子のように従順になるのだ。

恐らく火影も同じだろう。単に力づくのドミナンスだけでなく、何かしら「憧れ」られる点（プレステージ）があるからこそ、火影は治世を敷ける。

初代火影が、その理想で多くの者を惹きつけたように。