旅
490
名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2019/09/29(Sun) 14:49:02 ID:37a78055
「ええ。 この世には人の数だけ苦しみにも種類がございます。
そして結局の所どれだけ苦しんでいるかというのは、苦しんでいる本人にしか分からないものなのです。」
私はそう言うと、改めてルネに向き直った。
「ルネ、私があなたの苦しみを癒しましょう。 あなたに代わって体を探します。
そのための手掛かりがあったら教えてください。」
「では私の髪を一房切り取っていってください。 私の体が近づけば反応するに違いありません。」
私は黄色い蛇の頭をなでると、それからルネに近づいて髪を一房切り取り、持っていた袋に収めた。
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