レス数:769 サイズ:1927.67 KiB 最終更新日:2019-10-15 03:35:58

490  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2019/09/29(Sun) 14:49:02 ID:37a78055



   「ええ。 この世には人の数だけ苦しみにも種類がございます。
   
   そして結局の所どれだけ苦しんでいるかというのは、苦しんでいる本人にしか分からないものなのです。」
   
   私はそう言うと、改めてルネに向き直った。
   
   「ルネ、私があなたの苦しみを癒しましょう。 あなたに代わって体を探します。
   
   そのための手掛かりがあったら教えてください。」
   
   「では私の髪を一房切り取っていってください。 私の体が近づけば反応するに違いありません。」
   
   私は黄色い蛇の頭をなでると、それからルネに近づいて髪を一房切り取り、持っていた袋に収めた。





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