レス数:769 サイズ:1927.67 KiB 最終更新日:2019-10-15 03:35:58

427  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2019/09/09(Mon) 13:21:12 ID:59da99ae



   私は聞こえるようにつぶやき続けた。
   
   「お前が消えてから私には災難ばっかりだ。
   
   お前を失ったばかりに、親にはもちろんのこと、どこの町へ行っても影がないばかりに私は魔女扱いされる身となった。
   
   お前を売ったのは私の間違いだった。 それを認めるよ。
   
   だから戻ってきてほしいんだ。 欲しいものは何でもやるから。」
   
   二人の影は酒を飲む手を止めた。 しかしそれだけだった。
   
   無言の時間が長く続いた。

   それはあまりにも静かに過ぎた。





       _______                                 _______
.       |i::¨ ̄     ,,, ̄¨:i|                                  |i::¨ ̄     ,,, ̄¨:i|
        |i:   ,、      :i|                               |i:   ,、      :i|
        |i: /ヘ\    .:i|                                    |i: /ヘ\    .:i|
       |i〈` ̄/´_`, ̄ ̄:i|                                  |i〈` ̄/´_`, ̄ ̄:i|
       |i: ', , ;;/ :ヘ\ :i|                                 |i: ', , ;;/ :ヘ\ :i|
       |i:   < ´_`゙i、_´〉:i|                                 |i:   < ´_`゙i、_´〉:i|
       |i: ,′`ヽ`';,,、' :i|                                |i: ,′`ヽ`';,,、' :i|
       |i:.〈`_、/´_` >., :i|                                |i:.〈`_、/´_` >., :i|
       |i: '、 ;'´'/  .:i|                               |i: '、 ;'´'/  .:i|
       |`ー=====一"|                               |`ー=====一"|
       `ー―――─一'′                              `ー―――─一'′

.