レス数:769 サイズ:1927.67 KiB 最終更新日:2019-10-15 03:35:58

400  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2019/09/09(Mon) 13:21:12 ID:59da99ae



   しかし一晩経っても誰も外に出てきはしなかった。
   
   仕方なく我々がもう一度中を覗き込んだところ、酒場はもぬけの殻であり、誰一人として見つからなかった。
   
   奥の老婆がいたところには帳簿が残されていたが、書き込まれていたのは意味のない文字の羅列であった。
   
   ただテーブルの上に残された空のグラスたちだけが、昨夜あった影たちの酒盛りを証明していた。





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