レス数:769 サイズ:1927.67 KiB 最終更新日:2019-10-15 03:35:58

395  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2019/09/09(Mon) 13:21:12 ID:59da99ae



   我々はしばらくの間失意の中を生きていた。
   
   そしてある時、酒場で座った隣の席に、体中がまるで焦げているように真っ黒な肌をした男が座り込んだ。
   
   男は一人だった。 彼は一言も発さずにメニューを指差して注文し、静かに酒を飲み干してから席を立った。
   
   男の肌は隅から隅まで真っ黒で、ひとかけらも白いところはなかった。
   
   来ている服も黒く、髪の毛も黒かったが、後頭部に一房だけ白い部分があった。
   
   我々が後ろをつけていくと、宿の外に出たところで男は完全に闇に溶け込んで、見えなくなってしまった。
   
   暗黒の色と肌の色が一致し、闇と区別がつけられないのだ。




                       ________
 .         __   _____. |\_______.\
    ,       |l└|   |:: :::::: ::::::::| .| |;;;;| i――――――‐ |:: .
               ̄    |::::::::::: ::::: |' | |;;;;| | II .II   _ :::|::;;;| |:::::      ,        .
                    |::::::: ::::::: | .| |;;;;| ||:;;||:;;|ロロ|_|iii.Å、| |:::
                    |:: :::: :::   |: | |;;;;| '――――――‐..|::
           ____   |::: ::::    | ,| |;;;;| | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| |
          \ ___ \ |..  .. .  |. | |;;;;| |    [ | ]    | |         '     .
______....|\ ̄ ̄\      \|_|;;;;| |___|___| |
              iヽ\   \_  .   \|              |     :            ;
           __|__\\     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
         └┬┬┘.\\.__________________\
           └┘\___.\___________________|::
              └┬┬┘::   ___     ___    ___  |;;
                └┘\_  └┬┬┘   └┬┬┘   └┬┬┘ . |::      .
                       ̄ ̄ └┘ ̄ ̄ ̄ └┘ ̄ ̄ ̄ └┘ ̄ ̄\,;
                                                \
―――― 、  i\          i\,――――――― 、.  i\          \'
        \|\i        |\i\          \|\i           .\  .
         \.|         |\| ̄\          \.|             .\ .
.――.i.ニニi―┰'|   .       | ̄ | `┰――.i.ニニi―┰'|            ,  \
,. |\|__|  ┃                   ┃. |\|__|  ┃                .  \.,
 ..... |    |                           |    |                     \

.