やる夫・オブ・アイヴァンホー
1
名前:普通のやる夫さん[] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:51:33 ID:a8269a43
あの名作古典小説が見事にレイプされてやる夫スレに登場!
実際のところあんまりアイヴァンホーが好きじゃない作者による愛のない二次創作だ!
原作が好きな方にはすいません。
最近、新訳版が出たみたいなんでそっち読んでください。
2
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:09 ID:a8269a43
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時は中世、ヘンリー2世王の治世のころ。
場所はイングランド中北部。シャーウッドの森に代表される大森林に覆われた地域。
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r7
‘′
,ィ ,_;゚'
l/ 」 ∠__
Ⅱ<「 /
仏ィ _/
__小  ̄ヽ
__< 〉^ーt ◎ `ヽ ←だいたいこの辺
Z_ | 、__] l
_ノ __/ _,) ⌒)
'彡'´ ー、__ ∠
,ノ__r-―…'´「
^´
3
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:12 ID:a8269a43
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ジェントリやフランクリンと呼ばれる地主階級、
セドリック・オブ・ロザウッドの長子としてやる夫は生まれた。
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/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ \ / \ おおっ、ついに生まれたか!
/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) | どれどれ、我が家を継ぐ長子殿のお顔は――
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ┌─────────────┐
│セドリック・オブ・ロザウッド │
└─────────────┘
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ おぎゃあ おぎゃあ
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ \ / \
/ ⌒ ⌒ \ チェンジ プリーズ
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
4
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:15 ID:a8269a43
_
/O \
|. ° |
\_,/
/
/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
. / ヽ
/ ヽ、 ノ | ノー チェンジ
| ● ● |
ヽ ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ / ディス イズ ユア サン
\ /
l三三三三三三三l ┌───────────────────────────────┐
/ ___ ヽ │セドリックの妻 ただしやる夫を生んですぐ死ぬので二度と登場しない .│
└───────────────────────────────┘
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| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ u ノ .\
/ u <●>:::::::\ オーゥ
| (__人__)|
\ /⌒)⌒)⌒)` ⌒//⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ちなみにこの時代には、まだ現代の英語は存在しない . ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
5
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:18 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \
/ .<●>::::::<●> \ まぁいい
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / いかにブサイクでも、お前はこのセドリックの息子
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" ) 我らサクソン人復権のための戦士として鍛えてやろう!!
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
____
/⌒ ⌒\
.. / <・> <・> \ おっぎゃあぁ!
/::::::⌒(__人__)⌒:::::\
| トェェェイ | ばっぶぉう!!
\ ヽニニソ /
/ ̄\
| |
\_/
_|__
/ \
/ノ ::::\::::: u. \ これほんとに本物ぉ?
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) u. | チェンジリングかなんかじゃない?
\ u.` ⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
6
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:21 ID:a8269a43
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やる夫の父は「サクソンの」セドリックと呼ばれるほど、根っからの民族主義者であり、愛国者だ。
ノルマン人のウィリアム征服王により、サクソン人の王国が滅ぼされて久しいが、
彼は王国再建の夢を現実のものとすべく日夜活動している。
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/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ いいか、やる夫
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) | このイングランドは元々我らサクソン人のもの
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ヽー―'^ー-' ┃さらに元々はケルト人、ブリトン人のものだった ┃
〉 │ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/ ::\:::/:\ だまらっしゃい!!
/ <●>::::::<●>\
| (__人__) .| ≡_)_━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
\ =_) ≡_) /=_) ≡_)々はケルト人、ブリトン人のものだった ┃
_ =_) ≡_)_ =_) ≡_)━━━━━━━━━━━━━━━┛
≡_) =_) ≡_) =_)
| ノ
/ ___ (
(_ノ ゝ_)
7
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:24 ID:a8269a43
/ ̄\
ィ | |
/ヽ 、 //. \_/
| `ヽ、 ヽ\ /i / / |
ヽ ヽ、ノ ヽ_ノL/ ー'´ 〈 / ̄ ̄ ̄\
i /. / ::\:::/:: \ ケルト人なんて知るか!
N |. / <●>::::::<●> \
_ノ ,. -┐ _ ...:::::::::::|-| (__人__) | イングランドはサクソン人のもの!
_) ノ:: ノ ノ::. ソ .:::::::.: ... ヽへ_ ` ⌒´__/ 異論は許さん!
\ !... / ,'. / .::: ::::::. (. \`、 / / ヽ
__) i::: ヽノ::: / / ) :::.. :: 〉\ ヽヽ.‐-‐/ // _ス
ヽ 〈..::. ... `''くo>′ ::::. 〈`ヽ、ヽヽヽ、_/ /,. <´ \
ヽ ヽ:: ::: :::. 'ー'⌒) :::::: > `ヽ、. {_}/ //ヽ/ i
i ヽ.::: .. .:::: ..:::..::/ :::: ( :::. ` / l! く/ / l |
`ヽ、_l! | \:::.:.:::::.:::: / / :::.. / ハ / l
L ヽ `ヽ、_/ | ヽ-ァ :. / / iヽ //_/〈
|!l ) `ー─一'′l! i i i | ヽ \.{ =-‐ l }
l!  ̄ ̄L -‐、( ̄i ̄`ー一′ ::::::::.. レ⌒L__r‐、ゝ ヽ
8
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:27 ID:a8269a43
, (⌒ ⌒)
(⌒ ( ) ⌒)
( ) )
(_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
| || | |
ノ L,l ,|| |、l、
⌒:::\:::::/::\
/ <●>::::<●>\ それをノルマン人どもめ!
/ (__人__) \ サクソンから次から次へと土地を奪いよってからに!
| |::::::| |
\ l;;;;;;l /l!| 今じゃ貴族はノルマン人ばかりではないか!
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE | ドンッ!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ >
レY^V^ヽ
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ そうなんですかお
| (__人__) u |
\ `⌒´ ,/ でも、そんなことをまだ幼少期のやる夫に言われても困りますお
/ ー‐ \
/ ̄\
| |
\_/
__/
/ ̄ ̄ `ヽ
/ :::ヽ:::::::::::\
/ < ●>:`:::::::/:::\
{ ⌒::::::::::::::<●> ヽ )) なぁにを言っておるか!
( ( i (__人_)⌒ |
ゝ :(,vv( / お前はサクソン人復権の最前線で戦う戦士だぞ!
人 ヽ、__) / 幼少期も何もない!!
/ 人
9
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:30 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ ::\:::/:: \ そんなわけで!
/ .<●>::::::<●> \
| (__人__) | お前に超重大ミッションを授ける!
\ ` ⌒´ /
/⌒ヽ ー‐ ィヽ この度、我が家にかのアルフレッド大王の血をひく
/ ,⊆ニ_ヽ、 | ロウィーナ姫をお迎えすることは知っておるな!?
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃アルフレッド大王:アングロ・サクロン人最大の王であり、英国海軍の父とも呼ばれる。 . ┃
┃ そして何より、パンを焦がして農婦に怒られたことで知られる聖人。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
____
/⌒ ⌒\ ホジホジ
/( ●) (●)\ うん、聞いてるお
/::::::⌒(__人__)⌒:::::\
| mj |ー'´ | やる夫はお姫様の遊び相手になればいいのかお?
\ 〈__ノ /
ノ ノ
10
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:34 ID:a8269a43
/ ̄\
. | |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄\
/ ::\:::/:: \./´`; 不敬であるぞっ!!
/ <●>:::::<●> / / ,. -、
. | (__人__) .ァ' / / /
\ ` ⌒´ ァ'/ /'' ∠__,,,...、
.ヽ . _.ノ.ノ_ . ´ __.ノ
/ r'"´ `ヽ <´
__| . `''ーr 、, ,._ `ヽ.
/´__.ンr, `ヽ二iヽ、.,__,.イ `' ー'
i __.i ! |
__
.-´ ``ヽ
/ ヽー `ヽ へぶしっ!
/ ノ (O )ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ
/ (●) __)⌒/ ´`ヽ _ 三,:三ー三,:
| ::⌒(__ノ/ ノヽ--/ ̄ , ` ` ̄ ̄ ̄
。ヽ 。 )( }. ...| /!
ヽo (__ン }、ー‐し'ゝL _
人 ー jr--‐‐'´} ;ーー------
/ ヾ---‐'ーr‐'"==
11
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:38 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
| /)
/  ̄  ̄ \ ( i )))
/ ::\:::/:: \ / / ロウィーナ姫は我らが主君にあらせられるぞ!
/ <●>::::::<●> \ノ /
| (__人__) | .,/ お前の役目は臣下として姫様をお守りすることだ!
\ ` ⌒´ /
/__ /´
(___) /
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ ::\:::/:: \ まだ御幼少ゆえに遊びにお誘いなさることもあろうが
/ .<●>::::::<●> \
| (__人__) | あくまで主従であることを忘れるなよ!
\ ` ⌒´ /
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
_______
./ / # ;,; ヽ
: /ノ ;;# ,;.;:: \ :
/ -==、 '==- ..:::::| はい、父上……
| :::::: (__人__) :::::.::::| :
: ! #;;:.. l | .::::::/
ヽ.;;;//;;.;`ー‐'ォ ..;;#:::/
>;;;;::.. ..;,.;-\
12
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:42 ID:a8269a43
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アルフレッド大王の後裔、ロウィーナ姫は早くに両親を亡くしたため、
セドリックはその後見人として名乗りを上げた。
すでに貴族としての地位は奪われていても、その高潔な血統に変わりはない。
セドリックはサクソン王国再建の希望はロウィーナ姫にかかっていると考えていたのだ。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ i | ヽ
i // i
ト、 / ,//∧ |
', \__∠ノノ/´ \、 |
゙、 丁, 三_ ヽ,.二三 i ,- 、 /
ヽ i 、!Uj lUj , } h } | / ロウィーナである
}l  ̄ ノ イ_/ /
`1 ` _ } / セドリック、よろしく頼むぞ
ヽ ` ’ ジ (
|:i\ _. ィ _>i | レ′
 ̄`F寸斤一 i ´ レ'_____
,.ィ===ァオ「 |.リ / // ニ二 ̄
//∧ ̄〕 \ヽ!_,∠ -'´ く_ //|
/ ̄\
| |
γ⌒) )/
/ ⊃_|_
〃/ / \ /\ ははぁ!
γ⌒):::<●>:::::<●>:\ ∩⌒)
/ _ノ (__人__) 〃/ ノ このセドリック、決して姫様に不自由な思いはさせませぬぞ!
( <| | ` ⌒´ / / ))
( \ ヽ \ ____/( ⌒)
/ /
13
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:45 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \ 姫様!
/ \ / \ これなるは我が長子やる夫にございます
/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) | ほれ、ご挨拶せんか
\ ` ⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
____
/_ノ ヽ_\
/( >) (<)\ やる夫はやる夫だお!
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-/ | ガキのくせに偉そうな言葉づかいでむかつくけど
\ ` ̄'´ / 可愛いから許してやるお
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ \ / \ おっと、姫様
/ ⌒ ⌒ \ これは偽物でした
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / 少々お待ちくだされ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
14
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:48 ID:a8269a43
____
/ \_
/ / \( ;:;:;) セドリックが長子、やる夫と申します
/( ;:;:;:;:;ノ (=) \
(;:;:;:;;;:; (__人__) .:::::) 姫様にお仕えできるとは無上の喜びにございまする
/ || ` ⌒||| ,/
/ / |\/ / /l |  ̄
/ /__| \/ / | |
ヽ、//////) / | |
/  ̄ ̄ / | |
__/ )--- ヽ ヽ つ
⊂---― 'ー----'
,. - ――- 、 _
/ ヽ`丶、
/ `ヽ \
/ ミ ヽ
/ l lヽl ',
i | l l || l
| j l l j lハ l
l ノノノ/リ/ハ 丶l !
! 、_ , ==≦彡 '´´ ', --ヽ、 リ j
', _ トイフテlヽ r ィフハ`=!´ /
', / ヽ| ヽ==' ' `ニ ' リ) / うん
ヽ l トヽ _ , l/ /
ヽ ヽ _ ニ、 、-, ノ / よろしく頼む
ヽ lヽ、 - ,.イ〃
}l! ll}、_`丶 .._ ィ、イ|{
ノノ| ll リ`lr、ニ ー┬_'ィ|ヽヽ
,_- ニ、ー<ヽヘ ´ヽl-_ l`l !! F!-'´-、-、-r- 、
/ `K、 ̄ ヽ` ー ヽ_ヽ!!!'7'ィ r―Tr1i \
// l ヽ- ´ l ̄`ヽ-!/ l  ̄_ j lハ l 、ヽ〉
ヽ! / / l !. ヽ/ ! l l ! | 、 / l Ll !_ゝ
15
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:52 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
|
l^ヽ /^l /  ̄  ̄ \
ヽ `_/ / ./ \ / \ 我ら親子は姫様の忠実なる臣です
r'ヽ ヽ / ⌒ ⌒ \
ゝ、 r'ヽi| (__人__) | 特にやる夫はいかなる命令にでも従いますので
`ヽー、ノ \ ` ⌒´ / 思う存分コキ使ってくださいませ!
/ i | ヽ
i // i
ト、 / ,//∧ |
', \__∠ノノ/´ \、 |
゙、 丁, 三_ ヽ,.二三 i ,- 、 /
ヽ i 、!Uj lUj , } h } | / そうか
}l  ̄ ノ イ_/ /
`1 ` _ } / なら早速一つ頼みがある
ヽ ` ’ ジ (
|:i\ _. ィ _>i | レ′
 ̄`F寸斤一 i ´ レ'_____
,.ィ===ァオ「 |.リ / // ニ二 ̄
//∧ ̄〕 \ヽ!_,∠ -'´ く_ //|
16
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:58:56 ID:a8269a43
,. - ――- 、 _
/ ヽ`丶、
/ `ヽ \
/ ミ ヽ
/ l lヽl ',
i | l l || l
| j l l j lハ l
l ノノノ/リ/ハ 丶l !
! 、_ , ==≦彡 '´´ ', --ヽ、 リ j
', _ トイフテlヽ r ィフハ`=!´ /
', / ヽ| ヽ==' ' `ニ ' リ) / それなら、馬上槍試合というものをみせておくれ
ヽ l トヽ _ , l/ /
ヽ ヽ _ ニ、 、-, ノ /
ヽ lヽ、 - ,.イ〃
}l! ll}、_`丶 .._ ィ、イ|{
ノノ| ll リ`lr、ニ ー┬_'ィ|ヽヽ
,_- ニ、ー<ヽヘ ´ヽl-_ l`l !! F!-'´-、-、-r- 、
/ `K、 ̄ ヽ` ー ヽ_ヽ!!!'7'ィ r―Tr1i \
// l ヽ- ´ l ̄`ヽ-!/ l  ̄_ j lハ l 、ヽ〉
ヽ! / / l !. ヽ/ ! l l ! | 、 / l Ll !_ゝ
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ u ノ .\
/ u <●>:::::::\ ば、馬上槍試合とおっしゃりましたか?
| (__人__)|
\ /⌒)⌒)⌒)` ⌒//⌒)⌒)⌒) それはまさか……
ノ | / / / (⌒) ./ / / ノルマン騎士が腕試しで行うというアレですか
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
17
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:00 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
_|___ 姫様
/ \
/ `\:::::::ノ´ \ そんな馬に乗って暴れるノルマン人などより
/U <●> ::::: <●> \ ワゴンに乗ったサクソン人をご覧になってはいかがか?
| (__人__) | ___ ___ _ _
\ `⌒´ / =========== /{
/ 7 \ //|
/ / r 7 ヽ___,/ |
// / /| / r |.::::::::::/ |
// / /ノ / / ノへ// ,l
{l===== { ア====({ 「======l{/ /{
| 「 ̄ ̄ `ー-′ ̄ ̄ `ー-―′ ̄ ̄| /[ ]
| ワ ゴ ン U | /ニニ| |
| ______ S A L E _____| / | |
|_______________l/ | |
} { r'二r=ヘ } { r'二r=ヘ
[ ] {{{{{{ O } [ ] {{{{{{ O }
| (_,二二二二二二二二二二二二二| | ヾ-=='
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r'二r=ヘ r'二r=ヘ
{{{{{{ O } {{{{{{ O }
ヾ-==' ヾ-=='
/ i | ヽ
i // i
ト、 / ,//∧ |
', \__∠ノノ/´ \、 |
゙、 丁, 三_ ヽ,.二三 i ,- 、 /
ヽ i 、!Uj lUj , } h } | / そういうのはよいから
}l  ̄ ノ イ_/ /
`1 ` _ } / さっさと馬に乗った騎士を連れてまいれ
ヽ ` ’ ジ (
|:i\ _. ィ _>i | レ′
 ̄`F寸斤一 i ´ レ'_____
,.ィ===ァオ「 |.リ / // ニ二 ̄
//∧ ̄〕 \ヽ!_,∠ -'´ く_ //|
18
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:04 ID:a8269a43
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
馬上槍試合や騎士というものはノルマン人の伝統であって、サクソンのものではない。
「サクソン王の血をひく姫がそのようなものに興味を持つとは、なんと嘆かわしいことかっ!」
普段のセドリックならそう一喝していたことだろう。
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/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ u ノ .\
/ u <●>:::::::\ しかし、我が家はサクソン人故に
| (__人__)|
\ /⌒)⌒)⌒)` ⌒//⌒)⌒)⌒) ノルマン騎士などは……
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
19
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:08 ID:a8269a43
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しかし、彼にとってロウィーナ姫は主君である。
彼女のわがままをあっさり受け入れてしまった。
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/ ̄\
| |
\_/
__|___
/ \
/ ─ ─ \
/ <●> <●> \ そうだ!
| :::::: (__人__) :::::: |
\. `ー'´ /ヽ やる夫、お前が騎士になればいい
(ヽ、 / ̄) |
| ``ー――‐''| ヽ、. |
ゝ ノ ヽ ノ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ えっ……
| ∪ (__人__) |
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
20
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:12 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
_|_
/ \ 姫様
. / \
. / /) ::::\:::/:: \ 馬上槍試合は今すぐにお見せできませぬ
| / .イ '<ー>::::<ー> u|
. /,'才.ミ). (__人__) / しかし!
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ
|. `| | l l. |
/ ̄\ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ,' / ノ ̄ ̄|
| |. | ヽ_j / // |
\_/ | 購入権利書ヽ_ハ/′ │
| | |
/  ̄  ̄ \ | オ プ ー ナ |
/ \ / \.. | ・・・ ・・・ ・・・ | やる夫は今日より姫様の騎士にございます!
/ ⌒ ⌒ \ | ・ ・ ・・ ・・・ |
| (__人__) |/| | これより修行を積みまして
\ ` ⌒´ /l|.| :::::::::::::::::::::::: | いつの日か姫様に素晴らしき試合をお見せいたす!
ヽ、--ー、__,-‐´イ l リ :::::::::::::::::::::::: |
>'´/ / _,.ノ|/ l.| :::::::::::::::::::::::: .| このオプーナの購入権利書とやる夫の命を賭けて
,r7′_,.レァ‐‐'′、 l i l| __ | お約束いたしますぞ!
/,厶イ_:.:/ ヽヽ. :l .| 〃. `ヾ |
/7 /:.:「 ゝL/| ::::..... |l 光 ||.. |
/〈 /:.:.:.:', / // | :::: |l 栄 l|.. |
∧',. ヘ /:.:.:.:.:.:', / 〃 | ヾー-‐シ |
/ ヽヽ V:.:.:.:.:.:;.イヘ トr'′ .!  ̄´ |
l `ヽ >、フ:.:.:.:/:.:./ l └─────────────┘
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ 勝手に命を賭けないでくれお
| ∪ (__人__) |
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
21
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:16 ID:a8269a43
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馬上槍試合などはまだ幼いロウィーナ姫のほんの思い付きの発言であり、
3日後には彼女はこのやり取りを忘れている。
しかし、やる夫にとっては今後の人生が決定した瞬間であった。
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,. - ――- 、 _
/ ヽ`丶、
/ `ヽ \
/ ミ ヽ
/ l lヽl ',
i | l l || l
| j l l j lハ l
l ノノノ/リ/ハ 丶l !
! 、_ , ==≦彡 '´´ ', --ヽ、 リ j
', _ トイフテlヽ r ィフハ`=!´ /
', / ヽ| ヽ==' ' `ニ ' リ) / そうか!
ヽ l トヽ _ , l/ /
ヽ ヽ _ ニ、 、-, ノ / 楽しみにしているぞ
ヽ lヽ、 - ,.イ〃
}l! ll}、_`丶 .._ ィ、イ|{
ノノ| ll リ`lr、ニ ー┬_'ィ|ヽヽ
,_- ニ、ー<ヽヘ ´ヽl-_ l`l !! F!-'´-、-、-r- 、
/ `K、 ̄ ヽ` ー ヽ_ヽ!!!'7'ィ r―Tr1i \
// l ヽ- ´ l ̄`ヽ-!/ l  ̄_ j lハ l 、ヽ〉
ヽ! / / l !. ヽ/ ! l l ! | 、 / l Ll !_ゝ
22
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:20 ID:a8269a43
,イ
/ | ━┓¨
,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ ━┛
゙l / ̄\ ゙、 ━┓¨
.j´ | | (. ━┛
{. \_/ / ━┓¨
) | ,l~ ━┛
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \
/ <●>::::::<●> \ ではさっそく騎士の修業を始める!
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/― ― \
/(●) (●) \ うぇーい……
/ (__人__) \
| ` ⌒´ |
\ /
/ \
| ・ ・ )
. | | / /
| | / / |
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ |
(___ノ-'-('___)_ノ
23
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:24 ID:a8269a43
./ ̄\
| |
\_/
___|__
/ \
/\:::::::::/ \
/ <一>:::::<一> \
| ::::(__人__)::: |
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
____
/― ― \
/(●) (●) \ どうしたんだお?
/ (__人__) \
| ` ⌒´ |
\ /
/ \
| ・ ・ )
. | | / /
| | / / |
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ |
(___ノ-'-('___)_ノ
24
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:28 ID:a8269a43
/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ ::\:::/:: \
/ .<●>::::::<●> \ うむ!
| (__人__) | 騎士になる修行などわからん!
\ ` ⌒´ /
/⌒ヽ ー‐ ィヽ まずは何をすればいいんだ?
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
____
/ ノ \\
/ (●) (●)\ んなことやる夫に聞かれても……
/ ∪ (__人__) \
| ` ⌒´ |
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
25
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:32 ID:a8269a43
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かのアーサー・ウォーダー卿が所有する数々の資料、
通称「ウォーダー写本」によれば騎士の修業は7歳ごろから始まる。
この時代には剣術の教本などはなく、実戦形式で学ぶのが常であった。
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/ ̄\
| |
\_/
__|__
/ \
/ ' "\ ,\ 剣なら任せておけ!おらぁ!!
/ <●>:::ヾ'|
| "⌒(__人_) _ 三 ─ _-
\ `i ヾ/ ≡ | |____=≡____
γ ⌒` ̄二 ̄= ̄== |───────── 〉
// y──≡三 ─ 二. | | ̄ ̄二 ̄ ̄三 ._ ̄ ̄
/ / /  ̄  ̄ ─ ̄  ̄
ゝ__/ /
/ /
/ / \
/ / `\ \
/ / `ン !
/ / / /
/ / !、____`)
!、____`)
, '´ ,. 、
' ゙!
/, j}
,. --// 〃 ,、、 グエーッ!
_x‐' ヽ //イ ゝ
(´ゝイ (;;:: l/ // 人「 ⌒i;
/{ヘ!| / / ィ´ !|
.i ^⌒ ....::. _,ノ‐-、、 厂了 ,!リ
! ..:::::::::::::::. `く ノ //,
`ー-r-、::::: i/ イ//
_/ _,.ゞ `ヾ//
`ヽ''´ \ // ┐
\ //"-‐、|
` ー≠ィ彡彡"
丶、_ ,,..-=_彡'"
26
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:36 ID:a8269a43
_______
./ / # ;,; ヽ
: /ノ ;;# ,;.;:: \ :
/ -==、 '==- ..:::::| 父上……
| :::::: (__人__) :::::.::::| :
: ! #;;:.. l | .::::::/ 滅多打ちにされてるだけだけど
ヽ.;;;//;;.;`ー‐'ォ ..;;#:::/ これが本当に訓練になるのですかお?
>;;;;::.. ..;,.;-\
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\
/ <●>::::::<●> \ 剣の訓練とはこういうものだ!
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / どのように敵の攻撃を防ぎ、いなし、避けるかは
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ 己の身体で覚えるほかない
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
27
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:40 ID:a8269a43
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もちろん学ぶべき武器は剣だけではない。
戦場でよく使われるハンマー、メイス、戦斧はもちろん
クォーター・スタッフや弓など農民の武器についても精通している必要があった。
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/ ̄\
| |
\_/
_|___
/ \
/ ::\:::::::/::\ 狩猟にも使う弓ならともかく棒の使い方なんぞは知らん!
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) | それは奴隷とでも訓練しておけ!
\ ` ⌒ ´ ,/
. /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄
. | |
____
/ \
. / / \ .\ お、お手柔らかにお願いします
|. /\ u |
|ni 7 / ̄ ̄\ .|n
l^l | | l ,/) U l^l.| | /)
', U ! レ' / .| U レ'//)
{ 〈 ノ /
..i, ."⊃ rニ /
."'""⌒´ `''""''''
28
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:44 ID:a8269a43
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そして、馬術。
馬という生き物を理解し、制御できなければ騎乗して戦場に出ることはできない。
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____
/ \
/ ─ ─ \ まさに人馬一体だお
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/
r \-――― --- ―― ' ~ ̄ ̄ ~ `ヽ .._____
. ヽ ` 、 _ \
| `ヽ ヽ l
i | / ./
/ | | ヽ
! ./ ヽ ヽ
_ , - ‐ ''ヽ , -‐――― ‐-、 / | |
r'~ ̄_ , - ‐ ''~.ヽ ,r -- ― '~ ̄ ̄ ̄ \. i ヽ |
. ヽ .「~ `i i' / ヽ } i |
\.\ | /. / , /~` i. \
\.\ i | / ./ `ヽ. }
`i `.フ { .{. / / / /
`i―| i. | く i'. / ./
. `‐´ | i /―l i´ /
| | `‐'~ | l
| `l. |. `i
/ ./ / /
r'~‐- 」 r'~‐- 」
.  ̄ ̄  ̄ ̄
29
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:48 ID:a8269a43
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さらには、この土地特有の問題として言語の習得も必要となる。
王族はもちろん貴族のほぼ全てがノルマン人である以上、
彼らの使うノルマン・フレンチ(以降フランス語とする)を使いこなせなければならない。
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____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \ クソ親父がサクソン語しか教えてくれなかったから
/ o゚((●)) ((●))゚o \
| (__人__) | フランス語はゼロから勉強だお……
\ ` ⌒´ /
/´ `\
/ / l l .___
__l l_¶______/_/__/ ヽ
\, ´-'ヽ  ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| l二二二二l
ヾ_ノ | '''' ' | l二二二二l
| 9=ε-8. | '''..-- | l二二二二l:::..
| ..'' | ''-. ,|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
30
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:52 ID:a8269a43
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こうした基礎訓練を積んだ後、騎士としての立ち居振る舞いや生活様式を学ぶため
身分の高い貴族や騎士の屋敷で小姓として主に仕えることとなる。
14歳を過ぎた頃からは主に従う見習いとして戦場を経験し、
さらに数年の修業を経てようやく騎士となることができるのだ。
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, (⌒ ⌒)
(⌒ ( ) ⌒)
( ) )
(_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
| || | |
ノ L,l ,|| |、l、
⌒:::\:::::/::\
/ <●>::::<●>\ ダメだ、ダメだ!!貴族なんてノルマン人ばかりだぞ!
/ (__人__) \
| |::::::| | サクソン人たるお前がノルマン人の屋敷で働くなど
\ l;;;;;;l /l!| 断じて認めるわけにはいかん!!
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE | ドンッ!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ >
レY^V^ヽ
31
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 20:59:56 ID:a8269a43
____
/ \
/ _ノ ヽへ\
/ ( ―) (―) ヽ いや、でも父上
.l .u ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒r'.二ヽ< 騎士になるにはそういう修業が必要らしいですお
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
/ ̄\
| |
\_/
_|_
/ \
/ u. \
/ u. \:::::::::/ \ ぬぅ~、ならせめて!
| <>>:::::<<> |
\U :::::::(__人__):::: / サクソン人騎士のところだ!
/ ` ⌒´ \ それだけは譲れぬ!!
( ⌒-ィ⌒ヽ、:::::::/⌒` '⌒ )
`ー-ゝィソノー‐ヾy_ノー"
32
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:00 ID:a8269a43
,. - ――- 、 _
/ ヽ`丶、
/ `ヽ \
/ ミ ヽ
/ l lヽl ',
i | l l || l
| j l l j lハ l
l ノノノ/リ/ハ 丶l !
! 、_ , ==≦彡 '´´ ', --ヽ、 リ j
', _ トイフテlヽ r ィフハ`=!´ /
', / ヽ| ヽ==' ' `ニ ' リ) / それなら私が良い騎士を知っているぞ
ヽ l トヽ _ , l/ /
ヽ ヽ _ ニ、 、-, ノ / あの者ならサクソン所縁であるし
ヽ lヽ、 - ,.イ〃 問題はないはずだ
}l! ll}、_`丶 .._ ィ、イ|{
ノノ| ll リ`lr、ニ ー┬_'ィ|ヽヽ
,_- ニ、ー<ヽヘ ´ヽl-_ l`l !! F!-'´-、-、-r- 、
/ `K、 ̄ ヽ` ー ヽ_ヽ!!!'7'ィ r―Tr1i \
// l ヽ- ´ l ̄`ヽ-!/ l  ̄_ j lハ l 、ヽ〉
ヽ! / / l !. ヽ/ ! l l ! | 、 / l Ll !_ゝ
/ ̄\
| |
\_/
|
l^ヽ /^l /  ̄  ̄ \
ヽ `_/ / ./ \ / \ 姫様が仰せなら間違いはございませんな!
r'ヽ ヽ / ⌒ ⌒ \
ゝ、 r'ヽi| (__人__) | 今すぐやる夫を小姓としてお仕えさせていただくようお頼み申す!
`ヽー、ノ \ ` ⌒´ /
33
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:04 ID:a8269a43
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
やる夫が小姓として仕えた騎士は暮らしは慎ましく、酒色に溺れることもない高潔な人物であった。
彼はやる夫に騎士の規範であり、全ての騎士のあるべき姿である騎士道を教える。
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/;;;;;!゙`''~^~ァrr--'゙`'~´''ラヘ;;;;;;;;;;;!
|;;;;;;l 从リ |;;;;;;;;;;|
.|;;;/ ヽ |;;;;;;;;;|
|:::|∠ニ'==ァ 、====ニゝ〉;;;;;;|
/ | '´.旬`ヽ :::::´ 旬`丶 |/⌒.l
| r| `  ̄´'"l ` ` ̄´ ´ ト`l.|
l l .l l > /\
.ヽヽl .' / /|. \
.`/| ヽ ^,.- 、 ,.-、 l-'´ .| ',-,,_
_ -‐.../ ヽ -=ニニ| | | ヽ/ . | ∨ "''-,,
_,-‐ " / lヽ ー-|― | .ヽ―| /ヽ ∨ "'
,,、-‐ ''"´,,、-‐ ''" . ./ | . \ l_ |/|_| |.、| .∨
/ /_,-‐ " / |. /⌒',--|. | / | / / ∨
./ l / | ./⌒/ .\|_∨ .し `/| ∨
,,、-‐ ''"´ .l,,、-‐――――-‐''"`"''ー-l. lヽ._.,  ̄ `,' l ∨
 ̄ ̄ ̄ ̄ ´  ̄ ̄ヽ__ ヽ__| ̄ ̄ ̄) .,'./ / ̄
 ̄ ̄ヽ \ . ̄/⌒l ̄ ̄´ `―――|/ / _,,
 ̄ ̄ l . ヽ | / ̄´/ `ヽ、 .|―――― ´ー'"
,,,-'´`ヽ、_____,.,-, l |―´ |ヽ-.´) l /
,,-‐''"´ l | .マ ..l / \ | ,,.-'´
`― ´ `lー――´"'' 、
\ ヽ | `ヽ、
34
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:08 ID:a8269a43
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君主への忠誠、弱き者への慈愛、教会への不動の信仰、高貴な者への礼節――
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ヽ、 / 思 い
シ 俺 お ! ! .い い
ョ の. 前. ! | つ こ
ン. ケ | !, い と
ベ. ツ ノ l′ た
ン の ゛! ___ 丶
し. 中 ,,ノ' ´ ` ''ヾ、、_ _,.
ろ で / ヽ`'Y´
}f^'^^了t^'^'`'ー1 l
ノ|L_ ! ___ { ,..、|
'- 、.....、r‐''´ }f'tr'i ''^'tォー` }j/i',|
ヽ l.| ´ |  ̄ vijソ.!
丶 └、 Fイ l′
/ ', ‐--‐ ,イ ケ|
, ,/. ヽ `''"´,/ ! ^|ー、
/ / _,,」、'....ィ' '|. \、__
. /./ ,. ‐'''"´ ! / , _」__ヾ',
.,'.,' /´ └ 、_ ノi ノ (、_ ``ヾ!
,'/ / ヽ、 ` ''ー 、ィ-─'' r`'^ `
l| ! リ `ぅ ー=、_
| | サ 〉
ト ′ ./''ー- 、,.._
| ヽl (B / ヽ、
| !,、 ! / ∠_
,イ ヾ' ィ 、 . / ,,ィ'´
35
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:12 ID:a8269a43
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そして何よりも重要視されたのが「勇気」と「名誉」だ。
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ヽ _,,.-‐――- 、 i /
い き レ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ. | / み 何 男
い っ .|:.:.:.ト;.:.:.:.:ト;:.:.i:.:.i:.:.:ヽっ | | る で .は
気 と |:.:.:i ノノ}レ' )ソレ'ノノ}:.} っ .|;; | の も 度
持 |;::;i -ァ-ト-' ーァェ-|" |;;;: 〉 さ た 胸
ち 〈:{fi! _旦 { 旦`{゙} | / め !
だ |ト、 """ _ ノ""".lノ | | し
ぜ |!:.〉. ,--ェ ,' | l て
ノV' ヽ  ̄ / | iヽ
/ノ ヽ、___, イ | i ヽ
ノ ', ト、__ | i \ ノ
\_ /ー- 、_ ヽ / >ー 、 | " |\__ .__/
/ \ / --  ̄`ー- '  ̄ ,| | \/
./ V i, -'" ̄ ̄ヽ、 ! i |
| / ヽ、ノ i ハ i.
| / i i;: 、 、 、 \ ! .;/ .ヽ
i i l 、 、、、、 `ヽ、 / l
.ノ |;;;、 (;;;) ∧ 、、、、 \ / l
| i .l:: ヽ、_ i ヽヽ 、、\ l
| ! | {: : :ヽ ゙、 、、、、、\ l
| ゙ | ヽ: : : ヾ、 、、、、、\ l:::,
| ∧ / ヽ: : : : ヽ | :::.
.| 〈 } |: : : : : :ヽ ノ
| i l |: : : : : : : ヽ ヽ
l i .| {: : : : : : : : :\ ヽ
', | | i ヽ: : : : : : : : : \ \
36
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:16 ID:a8269a43
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かのカール大帝に仕えた12人のパラディンが1人「ロラン」のように、
自らの名誉を守るためなら死をも恐れぬものが騎士である。
合理的、理性的な判断よりも勇気を示すことが重要な時代であったのだ。
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/´ ヽ;/ _ ゙゙゙゙ヨヨヨヨョェ;; ` u |; ; ;|
// ヽ/;/ ゙゙゙゙ヾ;;;;;;,,,,, ヾ |ェ、 |; ; ;|
/ _,-|;/ - ー,,, ゙゙ヨヨヨョェ、 |; ; ;|
| ,-, |/ ,;;;/ ,,,,,,, ゙゙゙゙゙゙ヨヨヨョ、 |; ; ; | _____ は…
| ( ( / ゙゙゙! ゙゙ヾ;;;;,, ゙゙゙゙ |; ; /_,-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `-、
.| ヽ| ,,;;;; ゙゙゙゙ /,-‐、; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ、 はいりました…
| ´ ゙゙゙゙;;,,,,;;;;;;, /´__ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \
\ ゙ ゙゙ //´ ! /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
/| /<二ー-、_ /、、ヽ /; /|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; i| | ああ…
/;;| `ー-、ヽ_ /_// /; / |; ;/|; /|; ; ; /|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;|
/;;;;;! 、_ `´ /_/´ /|;/ |/ |/ |; ;/ /; //; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; / つぎはションベンだ
./;;;;;;;;;!  ̄ヾー / _ェュ、 || | | |/ |/ |; ; ; ;/|;/ /; ; ; ;|
/;;;;;;;;;;ヽ /--´| ゙゙゙ヨヨョュ_ヽ ! | | |/|/ / /; ; ; ; ; |
;;;;;;;;;;;;;;;;\ / / // / ;;;,,, ゙゙゙゙゙゙゙゙゙ _ | | |( / /; ; ; ; ; ; |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\_ / / | リ ゙゙゙ヾ;, | _, ゙゙ヨヨョェ,,,,,_ | |; ; ; ; ; ; |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄─_____/ / |/ / ,,,, ゙゙゙゙゙゙゙ヨヨョェ、 |; ; ; ; ; ;/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙ / / | / ゙゙゙ヾ;;,,,, /;/ ヾ/
| ´ /_ | / j /´_,-ヽ /
| , / `丶! |、 / ヽ´/
`ヽ、! / / ! `ヽ、 iー、_ ⌒ _// /
_ ヽ / / i \!  ̄`-、 / ,-‐´ /
ヽ__,,;;;;─-、_ / ! `ヽ、 _) 、/ ,-、_,-/
| ,;;;;;;゙゙_ `ー-、_ \_ / |
/ ,;;;;゙  ̄ー-__ \、 _,-´ __,!-───-、_
´ ,;;;゙  ̄ ̄;;;;;;;; ̄ ̄ ̄ ̄─-_,-´ `ヽ
,;;; ゙゙゙゙ `ヽ、
37
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:20 ID:a8269a43
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
やる夫は高潔なる騎士の下で多くを学んだ。
騎士道精神はもちろん、類まれなる馬術とランスの技量を身につけて故郷へと帰還したのであった。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/_ノ ' ヽ_\
/(≡) (≡)\
/ /// (__人__) ///\
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
/⌒ヽゝ ノ~⌒ヽ
l |
| ,Y Y |
| | ・ ・ |. |
| l | |
| .| l ノ ノ
{' `\ / /
,>、 ヽ / /ヽ
. / \ \ / / ヽ ))
(( / . ◆◇◆◇◆ ヽ シュッシュッシュッ
. / ◇◆◇◆◇ ヽ
/ /◆◇◆◇ ヽ
. / / ◆◇◆ \ ヽ
.. / / \ ヽ
/ / \ ヽ
i / ヽ .i
| | | .|
| .| | /
.| .| | |
/ | | ヽ
/ / ヽ ヽ
(__/ \_ノ
38
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:24 ID:a8269a43
____
/ \
/ ─ ─\ ――という訳で
/ (●) (●) \
| (__人__) | 騎士の修業を終えて帰って参りました
\ ` ⌒´ /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \
/ .<●>::::::<●> \ おう、お帰り!
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
_, -‐ ´ ̄ ̄ ̄` ‐- 、
,ィ ´ `ヾ、ヽ
/ ゙uリ
.,´ , , .i`ヽ、
/ i、_____/ ノ / ノ i 、ト、
/ 、ミ、`-―'´ ,ム乏'´ /_,イ, / |ii `
,′ . `ミ乏ニ―=ィ' ,ィ芸ミ、フ ,彡イヲ,彳リ
i . ヽ::......-―彡イi| 、弋リ  ̄ 仡豺ノ
|:::::::::‐-ニニヲ⌒|i ii リ ゛ 弋' i´ やる夫殿
ゝ:::::::::_,-‐{ 、i〈i i ii ト、 / |i
ヽ;:::'::::::::ゝ、ヾゝ、リ-ゞ r ‐, ム 長きに渡る修行の日々、
,ィ个::::::::::::::`i-‐: :. ー / ご苦労様でした
ゝ、i::::::::ヽ(: : : : :. , '
ノノ,:::ト、ヾ、_: : : : :...__ ,. '
///::,j:::| ̄⌒`==-、j7
`ヽムノ::/j o_}i/
__丞r'___ o二}iコ_____
r―/ ≧‐-x`=‐- ̄}iコ`‐-=ム入
/ ̄ ̄≧=―-x \ ,'/\ ノ /\
39
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:28 ID:a8269a43
/ ̄ ̄ ̄\
.. / / \ \
/ (●) (●) \ えっ!??
| ///(__人__)/// |
\ ` ⌒´ /
/ \
i i i iヾ、 i
| / / i i| | i| i
', / / / i| i i| |
iヽ、 , , / ノ ,ィ .,タ / i| i
', ト、ミ三=彡,ィ // / ,イ // /7 ,イミリ彡 |
',`、` ̄ ̄´ _,ィ彡'´,乞ニフ' _ノナ禾仡ノィ´ |7ム三 j
i `ゞ二彡,ィ乏芸宍、ニ-‐'´ '´ 弋ツ,゙ ノ,' i ノ
'., `二彡'ィ'´"、弋cツ` `‐‐´ /,' / / ど、どうなさいましたか?
ゝ、-t'´|八 `‐‐´ ', //ムノ/
\ゝ|ヽヽ ム フ ,ィ(_
), ゞ-、ゝu _ _ / / ``
__ムイヽ ヘ `ー´ ∠ (
) i i ≧- ゙゙゙ ∠,イ 、ヽ、__
ノイ/ itヾ、全- -‐彳ィ´ i、 >'´
<_ノ' / ム `ヽヽ//´ o ヽ≦ __,-‐'⌒\___
>t-壬/ o=羊=彳o , ' フ´ _,-'´ \
>'´フ´ 大´ o=卅=彳'´ / _,-‐'´ \
r' i \ _>‐ "  ̄ ̄ ̄ `,=ォ、/ / __,t )
∠i ', `フ i `ヽ、'´ , -‐≦ ̄ \
40
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:32 ID:a8269a43
____
/ ノ \\
/ (●) (●)\ あ、失礼いたしましたお
/ /// (__人__)///\
| ` ⌒´ | かくも麗しき御婦人にお出迎えいただけるとは
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒) 思いもよりませんで……
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
/ ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ \ / \ ハッハッハ
/ ⌒ ⌒ \
| (__人__) | こやつめ、姫様のお出迎えを受けた喜びのあまりに
\ ` ⌒´ / 混乱しておるようですな
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
___
/ .u \
/((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒).:::: (__人__) l_j :::\ /⌒)⌒)⌒) 姫様!?
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| | | / ゝ :::::::::::/ まさかそちらの御婦人はロウィーナ姫様ですかお!?
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / └ー.┘ ヽ / /
41
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:36 ID:a8269a43
__
, -‐´ ̄ ` ‐- 、
r´ \
,'´ `ヽ、
/ 、__, -‐' , ノ , ',
,' 、 \ミ三彡'´ / _ノ ノ 爪i
i ヽ=ミ、__彡∠乏彡_ ,イ // リ
| 二ニ彡ィ爪 仡リ-―'云ィフ´ィノ
ヘ -‐イ〈'; |i ヽゝ 仍ノ´ノ ええ、ロウィーナです
ム .::::ヘ_ゝ'´ 〉 i
ヘ_:::::::::ト、ヽ __ ノ まさか私の顔をお忘れで?
、__j::i::i:|` 、 , '
ゞ、ノノt==、_ `7‐―-'
ォ――‐K `Y)) __
r―'´ ̄`ヽ、 \ ゚。王{ /r、}
// ̄`ヽ、 `ヽ、 \ jヒ!ミヽ、_イr´ヽ\
// `ヽ、 `ヽ.\〈〈〉〉} / ii ヽヽ`i i
// |`7‐t、二ミヽ、/'/ ii } i ゛}
// ', i:::i i `〇Y´ |i j ,'
{ i:i ', i::i i | ゝイ__i
',j:ii ', Y i __, ./,イ\ |" }
Y.i ', i i'´.../ /::ト、 ヽ..i ' |
リ i ', i i::/ ./0 | ', ;:| i
| i ', ∨´ .../ i .', | i
| ', i../ | .', | i
____
/ \
/ _ノ ヽへ\ い、いえ!そのようなことは決して!
/ ( ―) (―) ヽ
.l .u ⌒(__人__)⌒ | ただAAが変わっておられたので……
\ ` ⌒r'.二ヽ<
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
{ { \`7ー┘!
42
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:40 ID:a8269a43
_, -‐ ´ ̄ ̄ ̄` ‐- 、
,ィ ´ `ヾ、ヽ
/ ゙uリ
.,´ , , .i`ヽ、
/ i、_____/ ノ / ノ i 、ト、
/ 、ミ、`-―'´ ,ム乏'´ /_,イ, / |ii `
,′ . `ミ乏ニ―=ィ' ,ィ芸ミ、フ ,彡イヲ,彳リ
i . ヽ::......-―彡イi| 、弋リ  ̄ 仡豺ノ (AA?)
|:::::::::‐-ニニヲ⌒|i ii リ ゛ 弋' i´
ゝ:::::::::_,-‐{ 、i〈i i ii ト、 / |i まぁ、その話はよいでしょう
ヽ;:::'::::::::ゝ、ヾゝ、リ-ゞ r ‐, ム
,ィ个::::::::::::::`i-‐: :. ー / よろしければ後で私の部屋へお越しくださいますか?
ゝ、i::::::::ヽ(: : : : :. , '
ノノ,:::ト、ヾ、_: : : : :...__ ,. ' 騎士修業のお話などお聞かせいただきたいのです
///::,j:::| ̄⌒`==-、j7
`ヽムノ::/j o_}i/
__丞r'___ o二}iコ_____
r―/ ≧‐-x`=‐- ̄}iコ`‐-=ム入
/ ̄ ̄≧=―-x \ ,'/\ ノ /\
* ______
/ ̄| + / ヽ +
| ::| / ⌒ ⌒ ヽ
| ::|x / ( ●) ( ●) ヽ 人 もちろんですお!
. ,― \ | ::::::⌒(__人_)⌒:::: | `Y´
| ___) ::| .! l r┬‐| / 姫様のお呼びならやる夫は何時でも馳せ参じますお
| ___) ::|+ヽ `ー‐‐' / 十
| ___) ::| / \
ヽ__)_/ / \
43
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:44 ID:a8269a43
~ロウィーナ姫の部屋~
|::::|:| |::| |i:i| |i:i| |i:| ̄rへ \ |_ノ:::::::_、‐ : ̄::: |:::::::::
|::::|:| |::| |i:i|i三三三三三三三三三三三三i|i:i| |i:| |::::└\| : _、‐''゛|:r''^f^ヽ: |:::::::::
|::::|:| |::| |i:i|: |ZZZZZZZZZZ⊆三三⊇ :|i:i| |i:|''"´::::::::::::::|:r'゙´f'^i:|:し'〈〉: |:::|:::::::::
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44
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:48 ID:a8269a43
* ____
+ 。 / \ /\ キリッ
/ (ー) (ー)\+ 。 *
/ ⌒(__人__)⌒ .\ さて、どのようなお話がよろしいですかお?
+ 。| |r┬-| | + 。
\ `ー'´ / 騎士修業と申しましても礼儀作法から武術まで幅広くございますが
\ ,,,, ,,, / + 。
/ \
/ ,、 .l> ,>
\ リ l <
<_/ ト-'
i l
___ __
_ -‐ ' ´ `ヽ、
, '´. ... \
/.' :..........;.,.....; ; ',
/.'.... ....:...:.. ...: 、ミヽ、 i
,' ::: """ , ノi i ト、ヾ、ヽi
7 ト、 / / / /,イ j | ヽ|ii ',
i 、}ミ二=‐'´ / /ノノi,イ 人 リii i
| `ミ三彡云乏彡-‐'´ナクリ赱 トミ、_ |
ヘ -‐彡' '弋ツ 弋ツ` ヘ` | では、小姓としての生活についてお聞かせ願えますか?
i ‐イ| "" i:. "" /λ_ /
λ. !iヽ ' //.ノ / やる夫殿が仕えた騎士殿は
ゝ ヽ.ゝ -=- ゙Y ( サクソン、ノルマン問わず信望を集められたお方です
'"ヘ ヘ ゙゙ / ト、ゝ
) 个 、 , イ! r'´ お屋敷に仕える小姓も大勢いらしたことでしょう
ム__/ {`ヽ≧≦'´ "} iヽゝ
゙コ| ゚=¥=゚ |ニ'´
__ /"\-≦ `. ゚=¥=゚ '" `≧ォ⌒ヽ、__
/ ``ヾ、 `ヽ、. 天 r'´ / \
45
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:52 ID:a8269a43
.. ____
/\ /\
.. /( ●) (●)\ はい、姫様のおっしゃるように
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| | 各地から集まった多くの子弟が小姓として仕えておりましたお
\ ` ー'´ /
/ -‐‐-、`ヽ、
/ ´ミヽ、 ',
7 ミ、 ',
i ( i i i ', i i
| ,ィi , , ./ / i ii |
|:. トiト、____ , ,-'´ / / / ./ii i i ,'
|:::. 入`‐-―'´‐'´ ...:/ / _,イ/_jj// ,/
!::::i::..、_ヽ、____乏乞ム彡'´ ノ,乞作'7ミ彡'
ゝ、ヽ、二ライ´ 代;歹` ‐'´ ゞ-' ii:〈 そのなかにはノルマン貴族もいたのですか?
\ヽ`i:i ', .:::i iト-`
),ィ`ヽ _,ゝ :::゙,' / 小姓というのは共同生活し
}: i: `ヽ - -‐ , ' 時には寝所を共有で使うこともあると聞きましたが……
,彳ノ: :i:i:|ヽ、 ゙゙ ,イ
`ヽ-、ム__| `≧ ._ イ-‐'__ -‐-、
_ ,イ`ヽ、>'〈 ゚==7=゚i`K__i `K⌒',
,イ´ \ \ `ヽ、゚==イト"゚' | 7 ',
/ \ \ ‐-ニ_,.〉入 j / /i
{ \ \ ̄ // ゙ヾ,〉 / / / |
____
/⌒ ⌒\
.. /( ー) (ー) \ もちろん、ノルマン人の子弟もおりましたお
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| | はじめのうちはサクソン・ノルマンの間で喧嘩もありましたが
\ `ー'´ / 寝食をともにするうちに自然と――
r´、___∩∩__, /
\__ ´人 ` _ノ
ヽ  ̄  ̄ |
| /
| r /
ヽ ヽ/
>__ノ;:::......
46
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:00:56 ID:a8269a43
i i i iヾ、 i
| / / i i| | i| i
', / / / i| i i| |
iヽ、 , , / ノ ,ィ .,タ / i| i
', ト、ミ三=彡,ィ // / ,イ // /7 ,イミリ彡 |
',`、` ̄ ̄´ _,ィ彡'´,乞ニフ' _ノナ禾仡ノィ´ |7ム三 j
i `ゞ二彡,ィ乏芸宍、ニ-‐'´ '´ 弋ツ,゙ ノ,' i ノ
'., `二彡'ィ'´"、弋cツ` `‐‐´ /,' / / 自然と――
ゝ、-t'´|八 `‐‐´ ', //ムノ/
\ゝ|ヽヽ ム フ ,ィ(_ 若い小姓同士の間に何も起きないはずがなく――
), ゞ-、ゝ _ _ / / ``
__ムイヽ ヘ `ー´ ∠ ( ということですね!?
) i i ≧- ゙゙゙ ∠,イ 、ヽ、__
ノイ/ itヾ、全- -‐彳ィ´ i、 >'´
<_ノ' / ム `ヽヽ//´ o ヽ≦ __,-‐'⌒\___
>t-壬/ o=羊=彳o , ' フ´ _,-'´ \
>'´フ´ 大´ o=卅=彳'´ / _,-‐'´ \
r' i \ _>‐ "  ̄ ̄ ̄ `,=ォ、/ / __,t )
∠i ', `フ i `ヽ、'´ , -‐≦ ̄ \
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ はい?
| u (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
47
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:01:00 ID:a8269a43
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ロウィーナ姫は興奮した様子でお気に入りの侍女に話しかける。
だが、やる夫には彼女らが何を喜んでいるのか理解できなかった。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:ト、ト、. : : : : : : : : : : : :/ : :/ : : : :,.イ: : / : : : : : :`ヽ
i:.:l: :ト、ヽ. : : : : :: : : : :/ : :/ : : :/::/: :/ :j: :!: : : : : :: ',
|:.:ト、ト、ミヽ___,.ィ´. : :/: : /: :/: /:/: :/ /{!: : : : : : : : :.!
|: :ゝ: : :`ー==‐': : ィ´:ィ´イ: : //: :/ /:ハト、. : : : : : : :!
ト、ト、 >===<.イ仁`メ、,. '´ ノ∠ ナナメ、ミミミ彡彡;′
ヽト、. : : :,.イィ ,rテ く`ヽ 'ィテ く ヽ ミミミ彡彡′
ト、: : :ィi´ 、{.:.ヒノノ {ヒノ ノ 入ミミ彡′
ヽ: い.:.l , ,:, :, :, . :,:,:, , , /〃 ).:.:/ 聞きましたか、エルジーサ!
ヽ.:いト、 ノ /〃ノ.:./
、 ).:.:.ト、ゝ /〃.:.:.:.{ やはり小姓とはそういうものなのですね!
`ー'^ヽハ _...._.._, /.:.:.:.:.:ノル
).:.丶、 ー , .イ.:.:.:., '´
ノ.:ノ.:.:.:ト、丶、 , イノi:{.:.:.:(
く.:.く.:.ノノj 丶、`二´,.ィ´ トト、彡'
, ´ ̄`ヽ`¨¨¨フ 、 `Y´ L
/ , >'´`ヽ >={=< ノ`ヽ、 ,. ´ ̄`ヽ
/´ ̄`Y´`ヽ く \ >j<,. ィ´ > \ ̄`ヽ
`ゝ-:─:─‐:-- .、 、
> .:´ ̄: :`ヽ: :.\-─ .、ノ:)
,. :'´. : : : : : : : : : : \: :\: :./ :∧
/: : : : : ::_:_ ノ. : : : : : : :\: :V: :/: : :>、
/: /. : : : \. : : : :/. : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : :`ヽ
/:./: : : :/;.イ: : : /: : : : : : :.,r‐‐、: : :`ヽ: \ \
l.:/. : : ://:/.:.:.: :l: :/: : : /:/ l: ト、: : :',: : .\
l/. : : /: : : {. :. |: :l: L: : :/l/ l:| ';: N: :.:l ̄
i: : :/: : :/∧.:.:|: :l::{ `メ、〈 リ_∠:l: : : :!
l: :/: : :/: i: :ヽ:ト、Vr==テ=行 Kテメ、: :./
l:/: /:/: : l: : : \:ゝ ト.。リ ! ト。V l从∧ はい、姫様!
V/:/: :.:.:l: : : : : { ヽ ヒ.:ソノ りノ. {: : : : ',
V/: : .:.:l: : : : : .i '゙゙゙゙゙゙´ ゙゙' ノ : : : : | ですが私としては小姓よりも
\: : : l: : : : : :L._ ´ ,. イ: : : : ∧| オッサン騎士同士の絡みが好みなのですが……
/´ ̄`7 : : : |  ̄`¨>=< | : : :/
7ーー くト、: : :.L__ 「二」 l L_ |: : /
/: : : :/´`レ'ヽ| `ヽ `ー┴く 」 `V
/: : : :〈 __,.イ ,. ´ ̄ ̄ ̄`丶、
/. : : : :/ `T´ ̄. : :/l./ \ ┌───────────────┐
/. : : : :/ |: : : : : :l / /  ̄ ̄ \ │ロウィーナ姫の侍女:エルジーサ . │
/. : : : :/ |: : : : :.〃 / '. └───────────────┘
/: : : : : | |: : : : : /´`77ヽ / |
48
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:01:04 ID:a8269a43
./ : . . . : 、 ',
7 : .: .: ; .; iヽヽ ',
i :..: ...: .:: : ; i : :j j.i i } ',
.i :......::.:::: :: / i ::/|:/ォ リ‐-==-‐" i
トi _, , / ,イ /////`ヽ、____........ .. |
ヽ`ゝ-‐'´ _ノ /,イ' ,イム-リ'二 ̄ `t、_ :::::::..:..::: .:|
ヘ、_ォ彡_,云ュ、,ュ彡'´ "代示〒 i `ヽニ‐ :.:..:::/
弋、:::::::,イ'弋_う _≧チ' |.i i |7‐-=t- /
`ゞ、_/.i `‐-‐ ノ,' i i| 〉` ト- 、〈
/,:::i ノ ∪// ,' ノ-‐' ノ 入_ゝ あ、貴女のその趣味はちょっとわかりませんね……
'イ:八 ヽ '└┴-'二/: ノ
└ーヘ t‐‐ 、 u ' }::::i:: i i / 美形の騎士と美少年の小姓ではダメなのですか?
\ こ ´ ムノ::: i i/
\ , _ -‐/,';:::: 、 ', ゝ、_
ヘ___.-‐彡'´ i(|i;:::::::ヽi: \
ソ | /´ ゝ-―' ̄ ̄
'´{Y__o |
_{}{二二o _」==‐- 、
,イ ̄ ̄ .{}{ ̄ ̄__>'´ _>-‐'´`>
`ゝ-:─:─‐:-- .、 、
> .:´ ̄: :`ヽ: :.\-─ .、ノ:)
,. :'´. : : : : : : : : : : \: :\: :./ :∧
/: : : : : ::_:_ ノ. : : : : : : :\: :V: :/: : :>、
/: /. : : : \. : : : :/. : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : :`ヽ
/:./: : : :/;.イ: : : /: : : : : : :.,r‐‐、: : :`ヽ: \ \
l.:/. : : ://:/.:.:.: :l: :/: : : /:/ l: ト、: : :',: : .\
l/. : : /: : : {. :. |: :l: L: : :/l/ l:| ';: N: :.:l ̄
i: : :/: : :/∧.:.:|: :l::{ `メ、〈 リ_∠:l: : : :!
l: :/: : :/: i: :ヽ:ト、Vr==テ=行 Kテメ、: :./
l:/: /:/: : l: : : \:ゝ ト.。リ ! ト。V l从∧ ダメです
V/:/: :.:.:l: : : : : { ヽ ヒ.:ソノ りノ. {: : : : ',
V/: : .:.:l: : : : : .i '゙゙゙゙゙゙´ ゙゙' ノ : : : : |
\: : : l: : : : : :L._ ´ ,. イ: : : : ∧|
/´ ̄`7 : : : |  ̄`¨>=< | : : :/
7ーー くト、: : :.L__ 「二」 l L_ |: : / `
/: : : :/´`レ'ヽ| `ヽ `ー┴く 」 `V
/: : : :〈 __,.イ ,. ´ ̄ ̄ ̄`丶、
/. : : : :/ `T´ ̄. : :/l./ \
/. : : : :/ |: : : : : :l / /  ̄ ̄ \
/. : : : :/ |: : : : :.〃 / '.
/: : : : : | |: : : : : /´`77ヽ / |
49
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:01:08 ID:a8269a43
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姫はやる夫の話に大いに興味を持ち、
その後もたびたびやる夫を部屋に招くようになった。
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____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ (今の話の何をそんなに喜んでおられるんだお……?)
| ∪ (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
50
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2019/05/25(Sat) 21:01:12 ID:a8269a43
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凛々しく、忠誠心篤い若き騎士と――
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____
ゝ 、/ \
,(●) (● ) \
/ (__人__) |
| |r┬| |
\_/⌒ヽ、-- .._ ,/
| イ ` ̄ヽ
ヤ/‐<__ ,..、 ヽ.
| ゝ、 ゙.
', |ヽ, トヘイ´>
', |ヘトイ「」"´
ヤ {〉、<"
j トメヽ>
/ |
. イ./ |
イ ,.イ. |
. イ . イ´ / / |
ト、_ イ / /´l" |
/ / | |