平成末三大やる夫短編祭 平成最後の短編祭 投下所
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名前:◆lAnbBa.8XEWd[] 投稿日:2019/03/30(Sat) 11:04:06 ID:e23499f9
一目惚れだった
彼はこれまでの人生でこれほどまでに美しいものを見たことがなかった
美しい黒髪、雪のように白い肌、この世のものとは思えないほどである
生前、絶世の美少女であったことはその美が彼女自身の血潮で汚れても
いささかも損なわれてはいないことからも明らかだ
しかし、その少女は彼がどれほど望んでも彼に微笑むことはない
彼はその理由を知っていた