やる夫で学ぶ「法学者の統治論」

レス数:960 サイズ:1501.54 KiB 最終更新日:2025-07-03 22:40:18

928  名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/03(Thu) 20:58:24 ID:bb10a7fc


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◎抵抗方法は?③

「ムスリムの法学者たちは,善の推奨と悪の忌避について論じる中で,
個人のレベルでも,逸脱を制止できない場合には殺傷をも含めて暴力を用いることができるかという問題を提起してきた。

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それは原則の面からは是認されるが,その実施にあたってイマームの許可が必要か否かという点では見解が分かれている。
暴力の是認にはイマームの許可が前提であるとする者は,

      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
その説を個人的な〔暴力〕行為は無政府状態と秩序の混乱をもたらす,と根拠づける。われわれは,この見解を支持したい」


小杉 1992 p180

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            |::.::\|::.::.|〉        '    八::|         ファドルッラーのイスラーム法における貢献ポイントはここからです。
         八::.::|:|::.::.込     , 、  イ ::.: |
.         /::.::.::. |:|::.::.|::.|::≧       <::.|::.::.::|         平和的手段だけで革命が達成できないなら、暴力の行使も許されるのです。
        / ::.::.::.: |:|::.::.|⌒ソ      | ̄\|::.::.::|
.          ::.::.::.:/ ̄|::.::.| 「         Υ  |::.::.::| `ヽ       しかも、それは指導者に率いられなければならないとしているのも工夫点です。
          |::.::.::   八 :|\___ /  人::.::.|  |
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