62  名前：◆SEPIAfr/22[sage] 投稿日：2017/11/27(Mon) 21:08:24 ID:d06183cd

以下の3作品に票を投じさせて頂きます

　４－①　「 味噌汁が熱すぎるんだよ 」（ ◆/viXyxFtagさん ）

　　冒頭を見て「あぁーなるほどね　キレのあるギャグ短編来たなぁ」と油断していたら強烈な一撃を貰いました

　　売れない芸人の悲哀、思い描いていた夢と現実の差に打ちのめされる様子、そこから立ち直るまでの流れ
　　現時点では報われてないのかもしれないけど、先にある希望を感じさせてくれるような終わり方
　　舞台の上では言い争いの火種だった台詞を、舞台の外ではコンビ再浮上の火を灯す台詞にした粋な演出に脱帽です

　　読み終わった瞬間に「これに投票する！」と思わせてくれるパワーを感じる作品でした


　５－①　「 人食い魔女と最後の生贄 」（ ◆ypEbMG5RLAさん ）

　　80レスという限られた枠内で多くは語らず、それでも世界観や情勢、境遇が頭にスッと入って来る
　　そんな世界観を色濃く描写する表現の上手さ、特に消える魔女の残滓が蘇芳の手をすり抜けるシーンに見惚れました

　　「人を食う」という本来ならグロテスクに思える事が二人を繋ぎ、最後には思いやりさえ感じられる
　　儚くて悲しくて、それでいて暖かくて優しい、AAも内容も綺麗な素晴らしいお話だと思いました


　３－③　「 再会 」（ ◆moDoKGliM2さん ）

　　行きつけの店が急に閉店するという現実でもあるあるな出来事を、上手くお話に昇華していると感じます
　　例え挫けても会っていなくても「アイツなら大丈夫だ」という食が繋げる信頼関係が素敵で
　　どこか寂しげな雰囲気と終わり方なのに、読了後はどこか暖かい気持ちになれました

　　タイトルはギャル夫との再会だけではなく「やる夫との再会」という未来も示しているのかなと深読みをしました



以下、気になった作品をいくつか

　２－④　「 もしかして・・・秋道一族の方ですか？ 」（ ◆m4XcpCZuuEさん ）

　　今回の催しで、まさかここまでギャグに全力投球した作品が見れるとは思いませんでした
　　どこのシーンを切り取っても絵面が酷くて(褒め言葉)何度も笑わせて頂きました

　３－⑪　「 川 /　河 - river under the river - 」（ ◆tiWeHMqDOhkGさん ）

　　他の作品にはない独特な雰囲気と描写に圧倒
　　「短編祭内で終わらせずに長編で読みたい」と思わされた作品です


　２－⑭　「 イモ待ち 」（ ◆OljnkW/nH.さん）

　　この作品で一番に思ったのが「ホッとした」です
　　濃い味の食後に甘いデザートを一口食べた時のような安心感
　　短いレス数の中に魅力がたっぷり詰まっていました