デス飲食短編勝負地雷爆破デスマッチ 感想・投票用スレ

レス数:226 サイズ:323.22 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:38:30

23  名前:◆G/Su9rayKU[sage] 投稿日:2017/11/26(Sun) 13:31:50 ID:0863a81c
今回も、読み終わった所まで感想を書かせていただきます。
読んだ順に書いているので、順番が乱雑なのはご容赦を。



・おいしいココアの作り方
微妙に推理モノっぽい雰囲気でありながら、地味に研究職の苦労が垣間見える作品。
フェイトさんのポンコツ具合がちょっと可愛いw
しかし、それだけではハルヒの怒りは消せない。食べ物の恨みは恐ろしいのだ。


・カレーと秘密の隠し味
登場人物に無駄がなく、それぞれの心理描写の巧みっぷりが物凄いです。
誰もが嘘であると知っていて、互いに隠してそれでも平穏で幸せ。
味のある人間ドラマを読ませていただきました。


・スパイスの残滓
それぞれのカレー屋の店長や、やる夫とやらない夫を対比させたりといったAAの使い方が抜群に上手い。
前半部はほぼハクの独白なのに、画面がまとまっているおかげでスルスルと読み進められました。
普通なら修羅場しかない人間関係なのに、それを短編に落とし込んでキッチリまとめあげているのが凄いと思います。


・青春の芋けんぴ
人数が多いのに、それぞれのキャラが立ちすぎwww
青春時代のワクワクがぎっしり詰め込まれた描写が、やけに贅沢さを感じさせます。
そして、ハチャメチャやっているようで天体観測やテーマの飲食はちゃんとやっているという。


・人質王子と友情の鳥
各キャラの好物が定まっているのがいいアクセントになっています。
そして、男共が作るサバイバル料理。たぶん大雑把な味なのでしょうが、不思議と食欲が沸いてきます。
料理はシチュエーション次第でいくらでも味が変わると感じられました。戦争になってもやらない夫とアーサーの友情は不滅であって欲しい。


・紅茶と、ケーキと、世界の終わり
佐々木の「リアルにいそうな変人」という、面白い立場をよく書けていたと思います。
それに付き合うキル夫も佐々木の会話についていけるだけの頭の回転があり、リズムがいい感じです。
そして、単なる会話の導入かと思いきや衝撃のオチ。


・歌うお菓子
タイトル通りに「歌うお菓子」という発想がまず凄い。
それと合わせてのナナリーの心情や、そこからの現在などスッと繋がりが分かりやすく読みやすいです。
お菓子の設定と店員の配役と「機械の名折れ」という流れも含め、非常に綺麗にまとまっていました。


・辺境惑星における食事事情
圧倒的な倫理観の違い。でも、納得してしまう説得力の凄さ。
互いの常識が違うことを理解した上で棲み分けられれば最善ですが、そうはいかないという物悲しさ。
そして、新城さんの最後の一言に痺れました。



今の所は以上です。
各作品と作者様方は乙でした。