【オリジナル】BRSによるミッションコンプリート!六次元目

324  名前:クリア・K◆qopBr3PozM[sage] 投稿日:2018/01/20(Sat) 23:03:03 ID:ed4b2f4b


《任務後記》


戦場には、歌というものは存在しない。
歌が武器という特殊な例を除けば、歌とは平和の中にのみにあるものである。
だから、私は思えば歌らしい歌に触れてこない生活をしてきたわけだ。

歌をうたうこの生活。
これは、今私が平和の中にいることを指している。
だが、同時に私は戦士だ。私は戦場の中にいかなばならない。
これは……思えば不思議な生活だ。

しかし、こんな生活だからこそ見えてきたものもある。
それは、平和の尊さ……というとやや陳腐な言い方ではあるが。
記憶を失い、傭兵として生きてきた私にとって、思えば平和とは想像上の存在だったのだ。
戦いの果て……。少し私にも望む地平が見えてきた気がしなくもない。

ただ……私はそもそも何のために戦い始めたのだろうか?
時々思い出すようにこの問いが出るのだが、記憶のない私には答えようがない。
そう、今までは逃げてきたが……。
近頃は、私の正体というのも私自身、気にはなってきているのだ。

ただ、今は歌に打ち込んだほうが良さそうだ。
私の正体とは、別にいつ知った所で変わるものではないのだし。