私談・楚漢銘々伝
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名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/09/24(Sun) 03:20:21 ID:44a06b3f
>>46
官僚機構や統治機構の喪失ゆえの脆さ、というよりもむしろ
「権威の喪失」およびそれによる「権力保持の困難さ」故の脆さだったんではないかと思う。
戦国七雄の時代は、民衆はそれぞれの国家に帰属意識があったが、秦の統一によってそれが全部失われた。
そんな時に陳勝呉広の乱がおき、それまでの王族以外のものが王になるようになった。
古来からの権威、というものがない新興君主にとって、権力の源泉とは武力以外にない。
だから、一回の敗北でその武力への信頼が崩れると、一気に権力がなくなるし、
元々斉の王族だった田氏の斉が粘れたのも、田氏にはほかの新興王族にない「権威」、「田氏斉への帰属意識」があったからだろう。