やる夫で学ぶレンティア国家

レス数:631 サイズ:779.42 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:38:19

168  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/09/14(Thu) 11:24:01 ID:8870e57e
>>167
「低開発の再生産」に関しては、そもそもインドと中国は明らかに別格です。
この2ヶ国と他の発展途上国を同様に論じることはできないと思います。
従属論的なウオーラスティンの世界システム論の言葉を借りるならば、中国もインドも「周辺」ではなく「準周辺」です。
※そもそもウオーラーステインは19世紀中国の経済力を高く評価しており、



イスラーム銀行と一口に言っても色々ありますが…イスラーム法に乗っ取った銀行と考えて返答します。

イスラーム銀行は、あくまで利子を利潤の1つの手段として捉えるのをやめただけで、銀行が儲けを出すことを否定したわけでありません。
ムダーラバ(2者間取引)、ムシャーラカ(共同出資)、ムラーバハ(高額の転売)、イジャーラ(賃貸契約)など多くの業務が存在しています。
※ムラーバハが利子ではないのかと考える法学者もいる。

このイスラーム銀行の利点は、無利子で多くの貧困層にリスク少なく貸出できること
インフラの整備、事業の立ち上げ、消費の拡大といった点で”近代西欧的な銀行システム”よりある意味優れていると言えます。
もちろん、その原資となる預金は利子以外の目的で預けられているので、資産をどう増やしていくかと言う課題はあります。

また、完全なイスラーム銀行のみという国はほとんどなく、西欧型の銀行と並行して存在しています。
つまり、イスラーム銀行自体が西欧型の銀行システムと共存できるものと考えられているようです。
※イスラーム銀行は普通の銀行ではできない、貧困層へのビジネスにおいて強みがある。