やる夫で学ぶレンティア国家

レス数:631 サイズ:779.42 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:38:19

163  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/09/13(Wed) 12:39:37 ID:b01219c4
個人の考えと最初に断りますが、経済成長におけるイスラームそのもの役割は決して大きくないと考えています。
その上で、なぜ中東世界が経済発展しにくいのかという点について、個別の国家は事情は置いておくとして……

①サミール・アミールの従属理論による「低開発の再生産」
(中東世界の低開発は個別の状況でなく、そもそも世界資本主義システムの中での周縁地域とされていること)
→世界経済システム自体が、中東の経済発展をしにくい状況にあること

②中東世界は極めて経済政策の経路依存性が高い地域であること(政策決定が過去の政策によって影響を受けること)  
→正統性、イデオロギーの問題から、経済政策の有効性が失われているにもかかわらず、同じ政策を行ってしまう風潮があること

③そもそも国家独立の際に、石油資源などを除けばまともな産業がないような国家が形成されている事
→第一次、第二次産業の発展が不可能。なので天然資源か第三次産業しかない。