デス恋愛短編勝負電流金網デスマッチ ~ 感想・投票用スレ

レス数:401 サイズ:416.81 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:38:03

78  名前:◆RPTZLeVFl625[sage] 投稿日:2017/05/29(Mon) 20:53:03 ID:ed6ff916
皆さんお疲れ様でした。
次から次へと虚空から作者が湧いてくる良い短編祭でしたね。

投票先を決めがてら、一周目で気に入ったやつを読み返しつつ感想をつけていきます。

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│【感想】│
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①-12 「 哲学的ゾンビ女と沼男 」 ( ◆UuoZTljqOQさん )
  読み返すとなるほどと思う。愛とは何ぞやという作品。
  相手が哲学的ゾンビだったらどうするのか?
  男は答える。「行動した結果として『愛』があるんだと思う」
  では相手がスワンプマンだったら?
  女は答える。「一緒にいた事実があってその経験を共有できてるなら、あなたを大切に思う」
  では、この世が全て水槽の脳が見せる夢であったなら……?
  それに答える人はいない。

①-13 「 猫蓮 」 ( ◆iZ074qzc8TXvさん )
  この作品のラスト、というかゼファーさんの意図に関しては複数の解釈ができると思うが
  私は、ゼファーが死ぬ前に無理に飲ませたお茶(ひどく苦かった)に抗体が入っていたんだと思う。
  その上で、死んだあとも自分を忘れないでとかそういう感じかな。
  テンプレ的なヤンデレではなく、複雑な関係に生まれる複雑な愛憎が見えそうになっていて良かった。

②-2 「 ドキッ!コワモテ彼のラブラブ☆ゲッチューきゅーひっと大作戦!(仮) 」 ( ◆ylDlc14906さん )
  短いながらAAの表現力と構成力に唸らせられる作品。
  基本サイレントながら恋愛と書いてニンムと読ませたり、一般の天使たちって何だよww
  みたいな笑いどころもしっかり作っている。

②-6 「 鰻屋~恋は遠い日の花火ではない~ 」 ( ◆/omtWP4VqEさん )
  原作付きとのことなので多少割り引くべきか、と思って読んでみれば
  AA化の効果が最大限に発揮されている良作だった。
  まず還暦、と言われて少し面食らう。やらない夫はともかく、銀ちゃんがおばあちゃん役なのにさらに面食らう。
  しかし読み進めていくと、お互いの目には若い頃の姿が見えているんだろうな、と思えてきて
  最後まで読むと、一時の不思議な邂逅が二人を少年少女に戻したんだな、と感じる。
  さわやかな気持ちになれる作品でした。

②-7 「 AIと結婚式 」 ( ◆wIYmgsD39Yさん )
  まさかたった80レスの短編できもいぐらい泣くハメになるとは思わなかった。
  やらない夫のキャラが素晴らしい。AIにありがちな「人間になりたい」的キャラクターではなく、
  「超優秀なAI」であることに誇りを持っているのがいい
  「ロボットは基本的に強い、賢い、かっこいい。」のロボット三原則とか笑ってしまった。
  構成も上手い。導入部でAIと人間の恋愛がテーマかな? と思わせておいて
  パンケーキで感情移入させ、ラストは王道な結婚式スピーチEND。
  80レスとは思えないほど色んな要素をギッチギチに詰め込んでいるのに駆け足感を感じさせない名作でした。

②-15 「 Goodbye to Language.Welcome to the Emotion. 」 ( ◆THHlEdDggkさん )
  とてもよい。なんとなく始めたお弁当作りから、相手がどうしたら喜ぶのかとそればかり考えるようになって
  それは少し恋に似ている、というやつ。
  この二人がうまく行くかどうかは分からないけれど、ラストの文香さんが笑顔に変わるところを見ると
  心配しなくても良さそうな気がする。

③-1 「 ドラえもん のび太の恋愛小戦争 」 ( ◆KyumznUF4sさん )
  本恋愛短編祭の方向性を決定づけた作品……にしてたまるか! という原動力を生んだように見える鬼作。
  「異世界に転生するなろう小説でも読んで、みじめな人生を慰めていればいいんだよ」
  「参加するであろうメンツで、お前よりも女性経験がある参加者ってどのくらいいると思う?」「……なんだか自信が沸いてきた!」
  と全方位に喧嘩を売りつつ、これから投稿されるであろう短編を勝手に分類し、あまつさえ存在しない賞金まで設定してしまう始末。
  そのあげくにウンコにホモセックスである。しかもこれで面白いのだから始末が悪い。
  その後良い作品がたくさん投稿されてほっと胸をなで下ろしたものの、
  投下時は「誰もウンコに勝てないんじゃないか……?」と思って戦慄した人は少なくないだろう。
  個人的に「 桜舞い散る暖かい春風」っぽい表現を慌てて書き直した作者がいるかどうか気になるところである。

③-3 「 恋愛惑星 」 ( ◆iFtj9IHQXMさん )
  独自の世界観すぎて物凄い勢いで置いていかれるのになぜか面白い、人にお薦めはしないけど好きなタイプの作品。
  「無論、クルーは皆、選りすぐりの童貞たちである。」「俺はただの童貞ではない。」「声優の結婚の知らせを聞き、慟哭した。」
  こういったセリフやモノローグが大真面目に語られているのが面白いのである。
  独特な画面効果の使い方もシュールな面白さに拍車をかけていて、緊迫感を感じながら笑うという器用な真似をさせられてしまう。
  投下後につけられた「なんなんだこれは どうすればよいのだ」という感想が的確すぎて笑ってしまった。

③-9 「 薔薇乙女達との恋愛4コマ集 」 ( ◆R96.Xb.jW.さん )
  不覚にも笑ってしまった、という表現が似合う作品。
  ひたすら天丼を繰り返した挙句の翠星石に耐えられなかった。声を出して笑ってしまったら負けである。
  ラストは「なにハッピーエンドしとんねん!」と突っ込んでしまう。

③-12 「 幸子とやる夫の長い棋譜 」 ( ◆gzx2HM2ceIさん )
  将棋好きとしてはたまらない作品。個人的にはもっと将棋色を出して欲しかったが、たぶんこのくらいがいい塩梅なのだろう。
  最後に勝ったと錯覚して先走って指輪を出してしまうやる夫もいいし、それでほんとに負けてしまう幸子もかわいい。
  タイトルのつけ方にもセンスがあります。

④-2 「 Radio Friendly Lovesong 」 ( ◆.nIUPyjwqQさん )
  ユニコード表現がすばらしい。救いがあるようで救いがない、ちょっと救いがある話。
  表現力はもちろんとして、「体が固いんですよ」という些細なことから感じる絶望に妙なリアリティを感じる。
  ポストアポカリプス世界で「All the world are lovesong.for you」というのはなんとも皮肉な話ではなかろうか。
  おそらく自作だろうラジオを抱えて泣くできる夫のAAなど、クオリティに圧倒されました。