106  名前：◆.nIUPyjwqQ[sage] 投稿日：2017/05/30(Tue) 18:45:37 ID:05c4fd8c
　　基本的には選ぶ基準として「テーマに対して作者独自の視点」
　　がより出ている、と私が感じたもの３つで選びました。

　　■　投票作品
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　　①－２　「 人工庭園 」 （ ◆eQb8Zmb0JIさん ）
　　
　　最大80レスという制約の中で過不足なく物語を収めている点を
　　特に優れていると感じました。拙作はその点で性急さが
　　拭えなかったもので。自分が出来なかったことを達成している
　　という点で一票を。
　　キーとなるフレーズを前半で提示し、ラストシーンでもう一度
　　提示する等、創作に対する練達を感じるテクニックが随所に
　　光って見えます。
　　
　　
　　①－13　「 猫蓮 」 （ ◆iZ074qzc8TXvさん ）　
　　
　　彼女の遺言を守り続ける限り、点火しない時限爆弾。
　　執着という観点でテーマを語り、直接的なフレーズを
　　使わずそれを表現しているところに巧みさを感じました。
　　語り手がパートナーに執着しているようで、実はそれ
　　に勝るとも劣らない深い執着を相手が持っていた、
　　という証を知った彼の心境を想像させるところもいいと思います。
　　
　　
　　②－15　「 Goodbye to Language.Welcome to the Emotion. 」 （ ◆THHlEdDggkさん ）
　　
　　”あの子あれでも繊細な子だから振るときは余り傷つけないであげてね。.”
　　このフレーズだけで既に完成している感がある作品。
　　これくらい優しい言葉というのもなかなかないと思います。
　　この言葉の主は紛れもなく、自分の大切な人間を
　　しっかり見つめてきた人なのでしょう。
　　恋愛の萌芽を描いているようでいて、実は母の眼差しを描いた
　　作品として読み直すと、真摯な母性愛の短編にも見えてきます。
　　そういう、複数の視点を得ることができる作品は得てして
　　名作なのだと思います。
　　　
　　
　　■　それ以外で好きだったものをいくつか
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　　②－12　「 この想いは、ヴェネツィアの空と海に似ている 」 （ ◆o2mA/XxBawさん ）
　　
　　シンプルに、気持ちよく読ませてくれる。そういう作者さん。
　　造りの丁寧さも含めて大人だなあ、って思います。
　　円熟味っていうのでしょうか。
　　
　　②－５　「 タイマン勝負 」 （ ◆VEmJ1IWiEAさん ）　
　　
　　この話のやる夫とやらない夫が好きです。
　　コメディのテンポが手馴れてて愛らしいのです。
　　
　　②－７　「 AIと結婚式 」 （ ◆wIYmgsD39Yさん ）　　
　　
　　やる夫の存在がこの話を特別なものにしていると思います。
　　話の筋（論理？）の中では、必ずし必要な役ではないんだけど
　　彼の存在が物語にさりげない優しさを与えていると思います。
　　こういう存在を見る時、私はそれを作者の良心のように
　　感じるのです。


　　皆様お疲れ様でした。