【オリジナル】BRSによるミッションコンプリート

レス数:1000 サイズ:3033.81 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:37:46

691  名前:クリア・K◆GcNX2IJqBE//[sage] 投稿日:2017/01/21(Sat) 22:29:39 ID:723bb6e3

《任務後記》


次元を超えて相互する組織、D.P.OとD.I.A。
次元を超えて活動するという点では同様ではあるが、その目的も組織としての実態も大きく異なる。
DPOはDIAの侵略のカウンターとして組織された物であり、次元を越えてこそいるが基本的には有志による私設レジスタンスとなる。
対して、DIAは様々な次元を取り込んでいるため、国家どころの話ではなく世界丸々、次元丸々が組織の母体である。
同盟次元歴(Dimension.Alliance.History)と言う独自の暦を有する。

私達のような、DIAに抵抗する戦士をDPOでは特務傭兵と呼称するが、
これはDPOがあくまで私設団体であり、どこの軍にも属していない、また支配力を持たない事を意味する。
私たちは戦士ではあるが、軍人ではない。正式な位は無く、あくまで一団体に雇われた私兵の域を出ないのだ。
機構という名前はついているが、一団体以上の規模ではない。
相手は、こちらの規模の大きさをあまり認知していないのか、こちらを同盟と呼称するケースもある。
対し、DIAの侵略部隊はDIAの傘下に属する次元から選び抜かれた、
或いは、別の次元からヘッドハンティングされた正式な同盟軍である。その数は噂によれば10億を超えると言う。

DPOは組織としての基盤はDIAに比べ劣っている感は否めない。
DPOもスポンサーの財力は全て纏め上げると一国家に匹敵するが、
DIAは数にして4桁の国家を抱え込めると言う超絶財力を有しており、正直全く比べ物にならない。
次元干渉装置もアレ一つだけで国家予算が丸々吹っ飛ぶくらいの高価な代物である。

しかし、それだけのお金があれば何が出来るのか。
……もはや、想像もつかない。食べ物も寝床も服もきっと贅沢し放題なのだろう。
一傭兵である私は生活は生きていける程度には給金があるが、恵まれているとはいえない。
少しだけ羨ましい……いや、羨ましくない。