412  名前：◆Ek0ngtnZ.U[sage saga] 投稿日：2016/10/09(Sun) 23:37:24 ID:0db56d63



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最初に耳の奥で声がしたのは、あの夜、あのあと大八木英男が「双葉山の殺人鬼」の話をした時だった。










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意味不明の恐れと予感に捉われ、「いけない」と心に呟いた、

それを反復するように「いけない」というあの声が聞こえたのだ。

あの時からすでに、由起子と由美子、二人の心の間には、

物理学的な法則を超越した一本の通路が開かれていたというわけだろうか。