407  名前：◆Ek0ngtnZ.U[sage saga] 投稿日：2016/10/09(Sun) 23:33:18 ID:0db56d63



　　　　　　 ．　´￣ __　　ﾚ'　 二ニ=-
　　　　　ｲ　　　 ／　 ヽ ／＼　　＼
　　 ／ .:'　　 ／ 　 　 ﾊ!　/＼｀　 　 ト __,
.　　　 /　　.ｲ 　 　 　 ﾄﾍ==≧──‐く￣
　　　〃　 '　　　　　 l |/‐‐　　 .　-＜￣￣｀　、
　　 /　 /　　　/ ｌ　∧l　 　 ／　　　　　　　　　＼
.　 /　 /　　　,　/ 〃　　　 '　　　　　　　　 　 　 　 、
-彳　/　 ｲ　　/l.ｲl　　　/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧
.　ｉ ｌ ′l　!　 / 介1　　 i　　　　　　　　　　　　　 　 ∧　 　 　 　 　 （やっぱりそうなんだ。
.　| { 　 |　　/　!:::ｌ:|ﾐ､　 !　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
.　|∧　:l　! ｉ　 |:l::!:!　 Y :ﾍ|　 レ'/／≠‐ﾍ.　 |ﾑ　 }　ﾘ　　　　　　　　これは由美子の声だ。
　 ヽ. Ⅵ､Ⅳ　 {::::!:!＼乂　ﾄ､ {　´ ｬ=≠ｫ　＼ﾄ{_! / /′
　　　　　 |　 |、　|:| i77'　ﾍ　ヽ　　 ` 秘′　i必lﾚｌ/　　　　　　　　　 向こう側にいるあの子の声が、空間を越えて、
　　　　　 ｌ∧l i　 !:!/厶　 　 　 　 　 　 　 　 ∨{{　　　　　 　 　 　 　 ¨¨¨¨¨¨¨
　　　　　/ 　 ﾉ／/{//∧＿ ＼　　 　 __ _　.ｲ　　　　　　　　　　　 　 このわたしの心にまで伝わってきているんだ)
.　　　　　　 ／/// ゞ.////厶. l＞ .　　 ／
. 　 　 　 ／////////ミ======く　 ￣
　 　 　 /// `ヽ//////////////ヽ
. 　 　 /////// //////////////∧



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最初の夜のキャンプファイヤーで、自分があの「体験談」を話したことを思い出す。










━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿_
￣￣￣|　,ヘ　　　 ,ヘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿|_;;|＿
　田 　 |　｀ ◆､ ,:◆'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ::|
　 　 　 |　　　>◆<　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ::|
　田 　 |　 , ◆'1 i◆、　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | ::|
　 　 　 |　 `'　 :| :| ` ' 」_!_　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 > <.　　 | ::|
ヽﾐゝ　　　　　　■:　　:| |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃　 　 | ::|
ゞｿミゝﾐゞ;;ヾ;: . | :|　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∥　 　 | ::|
ヾ;:;;:ヽﾐゞ;;ｿゝﾐゞ;;..　 　| |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃　 　 | ::| 　 ゝヾヽﾉ;;;;
ヾ;:;ミヽﾐゞ;;ヾ;:.;'.| :|　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∥　 　 | ::|　　ﾉｿゝヾヽ
;ゞゝヽﾐ;ｿミゝﾐゞ■　　 | | 　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿┃　＿_| ::|　　ゞ:;ヾ　:::ｿ
ﾐゞ;;;:;ｿｿミヾ ;ゞ | :|　　 | | .　 ￣j'￣ｊ'￣j'￣j'￣j'￣j'￣j'￣j'￣∥ .l //| ::l　ゞ:;ヾ　:::ｿ;;
iｿ;;ヾ;: ;;:ヽ_;':ゞ　■〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒　 l// | :: ﾉｿゝヾヽﾉ;;;;
　;i;:ヽ_;:ゞﾐゝ　: :| :|: : ,:'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣~| :: ﾉｿゝヾヽﾉ;;;;
;ゞﾐ;;;;;ヾヾゞ: : : :| :|,:' , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,! ::l　ゞ:;ヾﾉｿゝヾ
ゞ;;;:;ｿｿミヾ""´/ /　　　　　　　　　　　　　　!_l　　　　　　　　　　　　　 ＼＼ 　 :;ヾﾉｿゝヾ
;;;ヾヾゞ　　　 / /　　　　　　　　　　　 　 　 ┌i　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＼
.　　　　　　 / /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l__!　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼
　　　　　　/ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼＼

‐‐───　　────　　　──‐‐　‐　─‐‐‐‐　　　─────‐‐───　　───
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

幼い時分の──あれはそう、あの“踏切の悪夢”に関する話だった。

幼稚園からたった一人で帰るはめになったあの日の夕方、通りかかった踏切で見知らぬ男の飛び込み自殺を目撃した。

詳しい状況を心の表に引き出すことはできないけれども、そのような恐ろしい体験があったことだけは覚えていた。