第五回やる夫リレー企画準備室

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955  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2016/08/28(Sun) 05:53:01 ID:619896b4

◆これまでのあらすじ(最終回&エピローグ)


・最終回 ~聖杯破壊~

1310メートルの上空、晩夏の熱風吹きすさぶ『キョウトタワー』の頂上。
そこで武内Pは、「聖杯」をもって叶えようとした、自らの願いを語る。

なんとそれは、無課金でありながらソシャゲのガチャで狙いのキャラを当てようという、
澆薄にして不条理、貪婪にして独善的な、讒謗されるべき悪逆非道の野望であった。

そこに、通りすがりの廃課金である、ぐだ子が名乗りを上げる。
なんと彼女は目の前で、一万円の課金カードを十枚も溶かしたうえレアを一回も引けないという、
プロの課金をまざまざと見せつけたのだった。

その光景にアカギやギルガメッシュたちもドン引き(?)
しかし常軌を逸した課金騎兵ぶりに、武内Pは魂魄を揺さぶられる。
そして彼は心を入れ替え、これからは課金して当たるまでガチャを回すことをここに宣言した。

もっとも、玉藻の言葉を意訳するなら、“ネトゲやソシャゲへの課金は計画的に”。

こうして最後の障壁も排除され、残る問題は汚染された「聖杯」のみとなる。

岸波白野の号令一下、イースとウエスターは攻撃に参加できなかったものの、
ギルガメッシュの“王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)”、シャドームーンの“シャドー・フラッシュ”、
志々雄真実の“火産霊神(カグツチ)”、阿部高和とアカギの銃撃が「聖杯」を襲う。

だがダメージは通っているものの、「聖杯」はまだ健在だった。

そこで玉藻は、清姫の“転身火生三昧”を複合させた、
常夏の日光を除ける日傘のごとき鋭さの、寵愛されし一神による呪相・炎天の一撃を放つ。

しかしそれでもなお、「聖杯」はかろうじて形を留めていた。

白野すらも諦めかけたその時、ここに至り、玉藻もついに最後のカードを切る。
それは彼女の“アマテラス”としての無敵の必殺技、“サンアタック・タマモクラッシュ”であった。

日輪の力は、異形の体に風穴を空けた。刹那、玉藻の背を照らし「聖杯」は爆発四散。
ついに「聖杯」は、跡形もなく、そしてようやく完全に破壊さたのだ。

シャドームーンは、「聖杯」は完全に沈黙したと判断。
ギルガメッシュらも自らの役割を果たし、それぞれの場所へと帰っていった。

こうして、人間や妖怪や英霊たちをおびやかした諸悪の根源は、
キョウトシティからその姿を消したのだった。


・エピローグ ~幻といわれたスイーツ~

すべてが解決し、大団円を迎える中、玉藻は自分たちの本来の目的を思い出す。
そう、彼女たちは、未だ「幻のスイーツ」に辿り着いていなかったのだ。

白野は『穂むら』にそれはあると語るが、清姫たちは既に『穂むら』を追い返された後だった。
狼狽する白野。そこに、フォックステイストな着信音と共に、扇から玉藻へ連絡が入る。

玉藻は語る。和菓子店『穂むら』に、「幻のスイーツ」を作れる職人が戻ったのだと。
そして魚雷ガールに頼み、一行は一路『穂むら』へと向かう。

着いた先の『穂むら』で、玉藻と白野と清姫は、高坂穂乃果と再会する。
何を隠そう、彼女こそが三千世界にその名を轟かす「幻のスイーツ」の発案者だったのだ。

そこに『五条大橋』からとんぼ返りした、ヤモトと刑部も合流。
穂乃果は5つの「幻のスイーツ」を作ることとなった。

一方、『穂むら』の店先で、安倍晴明は玉藻と清姫が目的を果たしたことに安堵していた。
彼と共にいるのは魚雷ガール。そう、魚雷の驚異的な推進力は晴明によるものであった。

また、「スイーツ王選手権」の優勝パーティーもといライブを終えた、忍野扇も到着。
晴明は「聖杯」の完全破壊に関する礼を彼女に述べるが、『穂むら』を指して扇は微笑む。

自分はただ、この光景が見たかっただけなのだと。


こうして典雅な都での、狐と竜のスイーツを巡るドタバタ探検劇は幕を閉じた。

そして見事「幻のスイーツ」を手にした彼女ら彼らは、きっと、
お菓子を口に入れて屈託のない笑みをその表情に浮かべるのだろう。


 【第五回やる夫リレー】タマきよ探検隊~幻のスイーツを探せ!~【後夜祭】 あらすじ ~終~