第五回やる夫リレー企画準備室

レス数:994 サイズ:2442.4 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:37:17

943  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2016/08/27(Sat) 07:14:48 ID:b4a9b06e

◆これまでのあらすじ(後夜祭五日目~七日目、レス番595まで)
 【後夜祭スレのレス番595:ttp://bbs.yaruyomi.com/test/read.cgi/ban/1471443096/595】


・スイーツ王選手権 予選ステージ 技術部門にて

「精神力部門」を終えた《Aブロック》は、「技術部門」の種目へと移行する。
“技”の競技は“文字米粒”。その後、米粒に書くレシピを考えるため、休憩時間がとられた。

また、休憩時間の間に、前大会の優勝者【武内P】が到着。解説に加わる。
武内Pはシャドームーンやマイケルとも知り合いであるらしかった。

そのよそで、玉藻は清姫と共に“愛しの彼”をゲットするためのアイデアを練る。

そしてミスターうるちの号令一下、“文字米粒”の競技がスタート。
しかしギルガメッシュとシャドームーンが情報交換をする中、【火の鳥】こと
キョウト四聖獣の一角“朱雀”が飛来。選手たちは苦戦を余儀なくされた。

『観客席』のイースが語るには、朱雀の正体は、《伝説の三聖獣》の一匹【ロプロス】であるらしい。
また再び現れた阿部マリオは、本物の朱雀の代わりにロプロスが代役をしていると説明した。
四神役に落選した【ポセイドン】と【ロデム】も、会場へロプロスの応援に来ていた。

「技術部門」の最中、玉藻は自身の『幻夢の世界』へと迷い込んだ。
夢の中で出会った【忍野扇】は語る。本選で待ち受ける試練のことを。
最後に扇は、本選で会おうと言い残し、現実世界へと玉藻は戻った。


・スイーツ王選手権 予選ステージ 体力部門、ケーキ部門にて

そうこうしているうちに「技術部門」は終了。新たに“体”の「体力部門」こと、
【無敵要塞ザイガス】内で行われる“アスレチックサバイバル”が始まる。
要塞内部でケーキを制作するための道具や素材を集めるというのがこの競技の内容だった。

競技の途中、玉藻は『要塞内部』で、“ミスターフード”という人物と邂逅する。
彼は《乙ブロック》の予選突破者で、『観客席』からトイレを探し迷い込んだのだった。

「幻のスイーツ」、「強制願望成就器」、ハギトとその友達のこと、《乙ブロック》のことを語るフード。
彼はミスターうるちに従って要塞を脱出する前、玉藻に“三つの忠告”を託した。

そして最後の「ケーキ部門」。その中で“白虎”や“玄武”を名乗る四人組の亀と出会い、
さらに激闘を制してシャドームーンらを下した玉藻は、ついに本選へとコマを進めた。


・スイーツ王選手権 本選ステージにて

決勝戦こと「本選」へ勝ち進んだのは、玉藻、忍野扇、ミスターフード、【高坂穂乃果】の4人。
超有名和菓子店『穂むら』の穂乃果は、ハギトに頼まれ特別枠で参加していた。

だがその前に、玉藻は、ようやく直接出会えた扇の正体を尋ねる。
また扇は、フードにも、その正体や《乙ブロック》の話題を振る。
そしてミスターフードは、ついに頭巾の下の口を開いた。

しかし“アイツ”が見ているので、この試合中は正体を明かせないとフードは話す。

一方、忍野扇は正体を明かした。《日本三大悪妖怪》の“崇徳上皇”こそが、自らの真の姿だと。
《乙ブロック》や採点に関してのハッキングを行ったのも、崇徳だったのである。

それに呼応して、伊吹萃香こと“酒呑童子”も名乗りを上げた。
“玉藻の前”も含め、《日本三大悪妖怪》の三人がここに集結したのだ。

また、ミスターフードは、“アイツ”こと安倍晴明とハギトが持ち込んだ、
「強制願望成就器」の回収と解体こそが、自分と崇徳の目的だと語る。

すべてを知り、若干の私情も挟みながら、玉藻はフードへの協力を宣言する。
だが、玉藻は既視感を覚えていた。どこからか放たれる“魂イケメン”感を。

一方、完全に場を乗っ取られ、選手権スタッフのミスターうるちと武内Pはうろたえていた。

そんな中、マイケルとフードは、共に気づく。
審査員の清姫とアカギ、そして優勝賞品の『幻のスイーツ』こと「聖杯」が消えていることに。


・キョウトネットワーク 社長室にて

『社長室』では、阿部高和とウエスターが、占術による人探しに成功していた。
式盤が示した“フードの人物”の正体。それは、玉藻が惚れ込んでいた“岸波白野”であった。


・キョウトシティ市街 三条大橋

「スイーツ王選手権」の『会場』から少し離れた、キョウトシティの『三条大橋』近く。
そこに、清姫、志々雄真実、ギルガメッシュ、アカギ、シャドームーン、イースらは集まっていた。

一行の目的は、和菓子店『穂むら』で、本物の「幻のスイーツ」を調達すること。
そして、「スイーツ王選手権」から持ち出した「聖杯」の完全なる破壊であった。


長きに渡る狐と竜の「幻のスイーツ」探しの旅にも、いよいよクライマックスが近づく。

太陽はとうに西の山々へ沈み、キョウトの街は夜の帳を練り歩く人々の喧騒が支配する。
だが彼女らの物語はまだ終わらない。玉藻は、清姫は、ハギトは、阿部は、フードは。

夏の終わり、とある祭の後のうたかたの夢。
しかし宙を舞う泡の行方など、ついぞ誰も推し量ることなど出来はしないのだろう。