921  名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2016/08/22(Mon) 03:27:10 ID:d666768e

◆これまでのあらすじ（後夜祭三日目～四日目、レス番415まで）
　【後夜祭スレのレス番415：ttp://bbs.yaruyomi.com/test/read.cgi/ban/1471443096/415】


・大江山　老舗料亭『鬼の酒会』にて

そして【キング・クリムゾン】、一夜は明けた。

『鬼の酒会』で酔いつぶれたまま寝入った玉藻はようやく目覚める。
清姫によると、皆は昨日の晩のうちに帰ってしまったとのことだった。

玉藻は現在の時刻を確認した後、「人力車」の魚雷ガールを呼び出し、『飛砂THE屋』へ向かう。


・飛砂THE屋にて

老舗うどん店『飛砂THE屋』に到着した玉藻と清姫。
なんとそこで、昨日も『飛砂THE屋』を訪れていたという【タマモキャット】と出くわした。

玉藻は自身の別存在である彼女と、一触即発の状況に陥るが
店主ゴエモンインパクトの仲介によって事なきを得る。

そして二人して仲良く「きつねうどん」をすする中、
キャットの旅の仲間である、ぐだ子こと【愚堕子】、ザビ男こと【岸波白野】も合流。

どうやら玉藻は“イケ魂”のザビ男に一目惚れしたようだった。

だが清姫に現在の時刻を知らされ、店主ゴエモンインパクトも含めた
その場の全員は、魚雷ガールによって「スイーツ王選手権」の会場へ急行する。


・スイーツ王選手権　会場にて

ミスターうるちの一声で、ついに「スイーツ王選手権」は始まった。

彼によって意外な参加者や審査員が紹介されていく中、
優勝賞品が、あの「幻のスイーツ」であることも明かされる。

その禍々しい形相に気圧されるも、あらためて玉藻は選手権での優勝を誓った。

また、審査員の清姫、アカギ、マイケルは、ミスターうるちに尋ねられ
それぞれが注目する各ブロックの参加者たちについて感想を述べる。

選手権の予選はＡからＺブロックまであるが、その中の《Ａブロック》には
玉藻、ギルガメッシュ、バーサーカー、キャット、日本鬼子、刑部、シャドームーンの７人が参戦。

予選の内容は、“心・技・体・ケーキ”の４部門の勝負による総合得点を競うというもの。

そして発表された、“心”をつかさどる精神力部門の内容は、
人口河川を使った“ひたすらガマンし続ける勝負”。つまり川釣り対決であった。

イリヤによってギルガメッシュこと金のコイキングがバーサーカーに捕獲されたり、
玉藻が美容体操中の魚雷ガールを釣り上げたりと、選手権の波乱は続く。

だが、『鴨川』の水を利用したこの人口河川であったが、
魚雷ガール曰く、誰にも釣れない“アレ”がいるのだという。

そしてタイムリミットの３時間のうち、およそ１時間が経過し、
精神力部門の勝負はいよいよ佳境へと突入する。


・キョウトネットワーク　社長室にて

一方、《キョウトネットワーク》の社長室では、最後の打ち合わせを終えた
社長 亜贄萩斗、秘書 花咲つぼみ、阿部高和、『西寺』のウエスターらが選手権を観戦する。

彼らはハギトの目的を完遂するため事態を見守るが、
《Ｚブロック》にて既に予選を通過した“フードの人物”に気がつく。

その人物に関して、阿部高和には心当たりが無かったが、
ハギトは、とある一人の人物の名を思い浮かべていた。

さらに、ＡからＺまであるブロックだが、ハギトはＧまでの７つしか設定した覚えは無いと語る。
突如出現した８つ目の《Ｚブロック》。そこに隠された秘密とはいったい何なのか。
そして異常な速さで予選を突破した“フードの人物”とは、いったい何者なのか。


こうして物語は最終局面へ突入。決着は後半戦へと持ち越された。

残る“技”、“体”、“ケーキ”部門の内容とはいったい何なのか？
本選では如何なる選手たちによって、一体どのような戦いが繰り広げられるのか？
大会が終わった時、ハギトがひそかに抱く切なる願いは叶うのか？

そして玉藻と清姫は、「幻のスイーツ」をかけた奇妙奇天烈な戦いに勝利し、
夏も終わらんとするキョウトの夜空に火竜薙の大輪を咲かせることができるのか。

それは天照らす寵愛の一神のみが知るところである。