普通のやる夫板二周年記念 普通の短編祭 投下所
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名前:◆fDiWNXi/YI[sage] 投稿日:2016/01/16(Sat) 00:01:19 ID:b5ebca77
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│――泣いて、嘆いて、喚いていたら、何時の間にか .│
│わたしは夢の世界から卒業していました。 .│
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│目が醒めて、意識が覚めるまで、しばらくの間は呆然としていて…… │
│やがて眠気も冷めて、わたしの頭も覚醒してきて……やっと、落ち着きました。 ...│
│わたしが好きな数少ないわたしの良い所が無くなったのは、夢だったのだと。 ......│
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,ィ -‐…‐-ミ ト、
{乂´ `ヽY ア
ー=イ乂 `¨ `ヽ
/ :.
/ / ヽ| ヽ :.
/ i | .:| | i
ムイ . : A . .:i A . :| . :| .:} }
| . .:ト{ ヽ .: .:.ト{ ゝト、│ .:/ ′
jィ . : | TT\ . :| TT / .:/ i{ 「……それにしても、本当に酷い夢でしたねぇ」
人ト、人:{ ∪ 乂{. ∪ ムイ:イ 八
| } ' │! .:| 「髪は、わたしみたいな、そこらにいくらでもいる程度の
|人 △ U .| ..:′ 美少女ですら、大事なものだというのに……」
| .:| 〕j : . _ ,.. ´,′,′ヽ
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│悪夢としては、ある意味良く出来た夢でしたが、わたしは、どちらかと言えば、 ....│
│一流の悲劇より三流の喜劇の方が好きなタイプです。 │
│夢の中のわたしの様に、美しい悲劇に心揺らすよりは、 │
│チャップリンの映画でも見て、心からコロコロ笑う方が好みです。 .│
│つまる所、こんな夢はまったく、これっぽっちも好みじゃありません! ..│
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│……まあ、悪夢を好きな人というのも、なかなかいないですよねぇ、 │
│なんて当たり前の事を思いながら、私は悪夢を嫌々記したペンを、 ......│
│若干乱暴に置いたのでした―― .│
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