私談・呂氏の乱
101
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/25(Wed) 14:43:41 ID:c3186ce0
洪武帝とこぶ平ってなんか響き似てる
102
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/25(Wed) 17:13:33 ID:20fb649c
そもそも陸遜や朱然は
自分のとこの兵を持って荊州にずっといて
荊州の政治や軍事の要であり
建業から遠く離れている
103
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/25(Wed) 18:59:20 ID:7e731b99
孫権って建業にばかりいないで柴桑や武昌とか結構移動が多いよね
104
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/26(Thu) 02:02:33 ID:71d55f44
孫権はちゃんと戦う君主であることを見せて豪族連合に力を示す必要があったのかもね（勝てるとは言ってない）
105
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/26(Thu) 07:28:44 ID:e94a60f7
つか、曹操も劉備もちょこちょこ前線に出てると思うが。
この時代に本拠地から動かなかったのなんて劉表ぐらいじゃね？
106
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/26(Thu) 09:12:45 ID:9afc7a19
>>101
始皇帝を「シコってー」と言って教師にどつかれた中学時代の記憶
107
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/26(Thu) 22:49:41 ID:94734931
二宮の変でも
陸遜が丞相なのに武昌から動けないもんだから
建業との手紙のやり取りや人の行き来で
孫権が猜疑心を拗らせたり、讒訴されたり
どんどん取り返しのつかないことに
108
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/26(Thu) 23:48:52 ID:68d6af31
信頼できる方面軍の大将って大切だよな
109
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/27(Fri) 00:20:29 ID:550e1163
やはり
「俺が漢中で政務も全部やるから」
「全部任せるから」
の諸葛亮と劉禅が最強・・・
110
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/27(Fri) 00:40:07 ID:f54dd8bd
劉禅のとこが後期孫権だと諸葛亮憤死待ったなし
111
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/27(Fri) 03:36:44 ID:5c0f8e59
孫権相手なら「出師の表」とか出してないかも。せいぜい「酒は止めろとまでは言わんから控えろ」ぐらい
112
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/27(Fri) 07:45:08 ID:8baa244f
呉だと諸葛謹のおまけみたいな扱いになりそう
113
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:51:20 ID:a5638274
投下します。
114
名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:52:22 ID:1b87b73d
リアルタイム遭遇
115
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:52:24 ID:a5638274
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最後に乱の首魁である、
陳平と周勃について記す。
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､_ ＿＿_ ｀ヽ、 -―‐-
ゞilｧ',ｲ.,ｲi,il l ｉl}l｀ﾐX!、 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼__
,ｨiﾘ',イ州il|!i{州!Ⅶl!}l Ⅶl≦ミ､ .:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀寸k
／/,ｲｨ州州l州ｌ州!Ⅶl.}li l Ⅶli､ ./:./:.:.:.:.:.:.:.;|:.:.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.寸k
〃.i州州lﾄ､l州!.Ⅶi!_Ⅶl|i.}i l州li i|:.:|:.:.:.:.:.／ |:.:./:./:.:∧:.:.:.:i:.:.|
/ .l州州ﾊ! Ⅶi|!´Ⅵ!.Ⅶ州!.}.l州 八:|:.:.／―-∨:./;∠__|:.〉:.|:. |
′ ,iﾘl州iト､`_ Ⅵ ＿` |!Ⅷ州l州i、 〈^∨ ft_刀 '⌒´r ヵИ:.八:|
〃/.}lⅦ!`じ! `ｰr‐ｧ,i州lﾊ'i{li、 ､j{ ¨´ .ﾊ/:.:.: |
.ﾘ }ﾊ / `´ｲl'ノ リ 圦 ' /ｲ:.:.:.:.:.|
l､:ヽ ､__, '.ｲ'ilil{_ ＼ - |:.:.:.:.:.:|
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lｆ＜ﾍ,;;;;;:/＜ ｘ≦ﾐ=z､ ／⌒＼ |<⌒＼__|ノ／
,}ﾄ､.Y .rz'///////////＞, 、 xく__ ヽ| ‘， 寸ﾄ､
, イ//ﾐｌ.| .,|/////////////／//i ⌒ 寸ﾄ､___＿ ＼} ﾏﾑ>'⌒ヽ
, イ'//////,'〉〈!///////////／////,| { Ⅵ⌒iニニﾆ=- _ ﾏﾑ⌒>ﾉ
.|li'/ﾊ'/////○'//////////〈///////ﾄ､ Ⅵ .|ニニニニニﾆ=- 彡(
}ili'/ﾊ'///////////////,｀ヽヽ､//////| (＼Lニニニニニニニﾆ-_
|'/ﾊ'l}'////,○'///////////,ヽ'//////,| ⊂二 ￣ ｀ｰニニニニニニﾆi
【 陳平 】 【 周勃 】
116
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:52:45 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
陳平は乱以前から、
右丞相だったわけだが、
乱後、意外なことを言い出す。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-=ミ、
,..ｨｚｚｚｚｚｚ≧ｖｚ==-､
≦圭l圭圭圭圭l圭≧､ ヽ
ｰ=ミ≦}l州州ﾘ州i州州Ⅵ州州州li､
ｨ≧州州ｉⅣ州}i!州ｗli|lⅥ州i}州l}l}li
〃/州州州从Ⅶl}lﾄ､ﾄ､Ⅵ从i}州州州!
,州}州州ｨﾘ ヽ∨l ｨ ＿. Ⅵi}州州| 「えー、新しい皇帝も即位したことだし」
,ｌⅣ!州州}､.ｨ=ﾐ. ／云ﾐヽ.l}州i州从
ｉⅣ.:!/|州ｌ| l! 示 弋:ソﾉ,州/li}ﾊVﾐ､
ｉl' ｌ| |ilﾊlﾊ`弋ｿ'ｉ `´ ./!i/ﾉ‐.イ 「僕はこのたび……」
|! ヽﾘ ｌﾘハ、 ヽ 〃ｲ州ト{
′ｿl､ ヽ￣l .ｲ l}|ヽ|
. 丶. ` ′／ _.〉―‐,
_ｨ≦＞-イ'´￣ ＿__,{、
',＿ | r≦ﾆ三三彡'/≧=‐, ,、
ﾉ三| | |三三彡'/////ｨ'二三≧
_,ｨ≦ﾐi三!､.| ィ三彡'//////ﾊ'三三三l|
r≦三///////,r‐､'////////,l/li/二三三三!
|,Ⅵ/////////,ゝｚ'//////////l|iﾐﾆ三三三{、
|/,V//////////////////////,VliVliﾆ三彡'l}
117
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:53:07 ID:a5638274
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／/ |亅
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|／ニニニニニニニ全ニニニニニニニﾚﾍニニニニ´⊂ こフ'_x ＜ 辞 職 し ま す ！ ＞
￣￣＞＜ニニニニニニニニニニ＜⌒＞Vニニニニニ⊂ ／ｨ⌒ < (
＞＜ニニニニニニ＜ Vニニニニニ∠／ニニ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^＼
＞＜ﾆニ＜ Vニニニニニニニニニ
￣ VニニニニニΟニニニ
Vニニニニニニニニニ
てﾑニニニニニニニ
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┃
陳平、病気を理由にまさかの政界引退。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
118
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:53:37 ID:a5638274
＼＿_人＿人从＿人＿人从／
／ ,r ＿＿＿ ＼ ＿） （＿＿
. / r‐ ~￣ ￣｀ヽ､) ） なんでっ！？ （
/ / | ￣￣） (￣￣
! / _, ---―一=、ー‐-- k ／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
. | -‐' ´ / ｲ // ヽk__.| , ヽ
| ／__ , ,ｆ.-／ ﾚ'!' !ﾍ天T }~ヾ、 ━━┓┃┃
. | ~ / ノv´ﾚz==､、 z,=､、N ┃ ━━━━━━━━
| / ｨ´ ! (( )) ((＿)) |.|. ┃ ┃┃┃
| ハ | ｀¨¨´ .￣ ,.}.| ┛
| ﾍ_｣ | ,v ,v' ,. _ ,,'~ '~ﾉ | ﾟ ｡
| / | |、 ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
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／ ノ ! ｜ |」^Nﾍ,､-ｧ , ≧=- 。
／| /. ｜ | ヽ、 ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
【 文帝 】
ｰ=|
__zzzzzzzzzz|
イ三三三三三三三!
ｰ＝フ洲州州州州洲州州
州洲州州 从州i!洲i!从
州i!洲i!州i乂州i!洲i!ﾍ州i!!
州洲州州从-洲州州 乂｀ﾊ
/７ |洲州!州从 ｀ヽ寸 弋
!7 |洲州!州 ヽ＝= ヽ ＿＿> 「僕が周勃ちゃんに及ばないからさ」
|! .|i∧洲州!〃トり ´￣￣ ＞x
| ﾏ 洲州从 ｀¨ |> / ´|〉
! 洲洲从＼ γ- 「劉邦様が生きていた時代の功績なら
r-、 ヽﾉ ∧ヽ r- 、 厂从爪 僕の方が周勃ちゃんに勝ってる」
ヽ ヽ | ＼ ヽ┘ ／ |ﾍﾏ
ヽ ヽ ＞ 、 イ ＿_L＿＿＿
ヽ ヽ _ Vレ￣￣￣ |
,-斗 .乂へ__ ＜´ ＼／ r＝三三三三三乂＿＿
ヽ | ｰ ニ )-, t＝l || |三三三三三三三三三三
ヾ ハ Ｖ八 || !三三三三三三三三三三
119
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:53:59 ID:a5638274
, -
,ィ≦zzzzzzz- ､
,-=ﾃミ州川州仭lliﾏﾑliﾏﾑ､
,ｲ//州州l.|liﾊ州l州ﾏlﾘi.li liﾑ、
,州ﾘ州|ｌ|ｉﾊﾏﾘ￣州州l,ﾏ州l.ll.liﾏﾆ=‐
l州ﾘ州.|州' ＿_ ､ ﾏﾘ li|lﾊ|il||li,ﾏﾑ、
l州州州ｌ|li|!〃'ﾊミﾄｌ. ` _, 州|liliﾊ
,!州ｲ州|l|i|i!' ﾐ!. Vリ .ｲﾐ､州li|ﾄﾄ!
ｲｲ!ｲ>|ﾘ.ﾏl|! } リﾘ州|l| 「けど呂氏を誅滅した際の功績なら
' .ﾄ､ヽ-､ ヾ ,＿ / ｲlil ﾘ|! 僕の功績は周勃ちゃんに劣っている」
州lｌ￢ 、 |::::::｀! ./lヾ ﾘ
' '.ﾘ .ヽ.、 ヾ- ' ／
r―┴―‐- ､≧ ､__,イ 「だから右丞相を辞めて
,fニ三 ｀ﾏ7777=ｚz,､_｀`ヽ_ 彼に譲ろうと思うんだ」
,ｲ//////ﾆヽ////////,] l ,､,!
ﾙ///////ﾆﾆ',////////| !.ﾊ|
///////i/ﾆﾆﾏ////////i(⌒)ﾐ,､_
}///イﾆﾆﾆﾆﾊ//////////77///ﾊ
r'//ｰ=ニ三∠///////////////}/ｲ
/ﾆニ二三ミ//////////////////ｲ/}
i´=ﾆ二三ミﾐ///////////////(⌒)/ﾆ |
,r'‐-=ﾆ三ミﾐ/ ∨/////////////7/ﾆﾆ,|
／ ヽﾇ ∨/////////////ﾆﾆﾆ|
120
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:54:28 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━───
┃
この言は容れられ、
周勃が右丞相に就任。
┃
───━━━━━━━━━━┛
/ { . / } /⌒ / * i |
| * /⌒) 入_ノ ／ / ) | |
| | ,ノ ／* (__／＞-r‐ト.: :｢￣: |: :…‐- } 、
| | ／ . ..r: : /: :!: |l:! ｌ| Ν､ヽ_ﾄ: : :}: : : ＼
| V＞: :´: :/:|: :厶斗:八:.ﾘ } }ハ: ﾊ : : : ト ゝ
| / /: :.: :.i:{´}:/j/ j/ / ｙf竓ミx. i:|: :.:} |
| _,. : :/.: : : :.从yf竓ミﾒ {///,} }从:}ハ | う～ん、でもまだ私は
| / ⌒ ,: : : : : | 〃{///ﾊ 弋うﾂ jノ ! | 政治に不慣れだから
∨ |l: : :| : |从弋う:ツ ＾´ : :.:| |
ハ ,八 : ﾄ､:{ ^＾´ ' |: :.| ﾄ､
｝ / ﾄⅥ: : ト 八 | | 陳平にも朝廷へ残ってほしいな
| / ,: : :| : :|: ､ u , っ ｲ:| : | | i
| , /:. :.:|: : |: : : . . : : | | : | |
/ /:.: :. :| : :|:／r ＞ イ: .: :.:| | : | |
/ /:. : : :.:|: : |､ ｀ i ｀¨¨爪 人｢￣ | : |ｰ-ミ |
. / /:.:_: -‐| : :| 丶 ー--‐‐┘ / ＼ | : | ' |
/ /´ |: : | ＼ /i } | : | ',
. / / | : :| 丶. | | | : | i
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
一度は辞職した陳平も、
左丞相として復帰する。
（ ※ 左右の丞相は右丞相の方が上位）
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
121
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:54:59 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━───
┃
で、右丞相になった周勃だが、
┃
───━━━━━━━━━━━┛
_ ,,...,, _
,. ゛: : : : : : : " ., ＿＿ノ
／ : : : : : : : : : : : : : ＼＼: : : : :＼
、: : : : : i: : : : : : :ｉ: : : ヽ: :ヽ:ヽ＼: :ヽ＼
｀ : : : : : ;|: : : : : : :|: : : : : : : : : ∨}: : |⌒）
/: : : i: : :./'|: : : : : : :|: : : : |: : :|: : :}..|: : |
: : : :|_:_/__{_: : : :|＿ﾄ､＿:.|: : :| : : ; |: : |
ｉ|: : : ｉ| / 八: : :i|: :ﾉ ＼:ﾉ:i : | : /: |: : |
八: : 八ﾃ芹芥∨ル'芹芥テ:l : |.:/:.| |: : |
ヽ{: :从 Ｖり Ｖり ﾉ{:l/ﾉ/ : | |: : |
＼ﾊ , 八:/: : :.| |: : |
}人 _ ι ｨ('⌒}ｉ: :|: | |: i |
)＞｡. __.. ＜{.ﾉ 八人ﾙ 人{
__,,..ｊｈﾊ. /f/へ
r-‐ ゛// ﾏh /f/ }"ヽ‐- ,,_
/∧ ﾏﾑ /f/ ∧〃⌒｝} |
| //. ∧ ﾏ/ｆ/＿ / {｛ // |
| V. へ,,__ 、 ｒ┴､ ∨ {｛.// .|
j{ ／(_):ｃ::::::::::::::{⌒ヽ 〉、 こつ
∧/::::::::::::::::::::::::::::::} /:::::::::/ハ} ｝ /
/ {::::::::::::::::::::::::::／⌒ニヽ:::::::://::::::} }入
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こちらは史記の箇所によって、
言動にやや矛盾が起きている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
122
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:55:16 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
まず一つは、奢ったとするもの。
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿_
__ .. ::´:. :. :. :. :. :. :. :. :. ｀:: .. ＿ , ' ⌒ヽ
／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ＼/:. :. :. ｀ヽ ヽ ♪ノ
/:. :. :. :. :. :. : /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ＼:. :. :. :. :. |／
/:. :. :. :. :. :. : /:. :. :. :. :. :. ヽ:. :. :. :. :. :. : :.ヽ :. :. :. :.
/:. /:. :. /:. :. :/l: :. :. :. :. :. :. :.|:. :. :. :. :. :. :. :. :∨: :. :. :.
/:. /:. :. /:. :. :/ :. :. :. .:. .:. .:. :.|:. :. :. :..∨:. :. :. :.|:. :. :. :. :.
/:. /:. :. :.l斗:./'⌒|ヽ: :. :. :. :. :.斗:.'⌒:ヽ: V: :. :. :.|:. :. :. :. :.l
|:. :| :. :. : |:. :/ Ⅵ: : : : : |: : / ＼:. :. :. V:. :..:.:|:. :. :. :. :.|
|:. :| :. :. : |:./ ヽ:. :. :. :|: / ＼ :. :|:. :. :.:|:. :. :. :. :.|
|:./| :. :. : |,j斗劣芋ミ､＼:_/|/斗f劣芋ミ､:.:|:. :. :.:|:. :. :. :. :.| 私こそが劉氏を安んじる忠臣にして
|:l .Ⅳ:. :从 /:. :. :./Ｙ:. :. :. : |
ﾉ' |: ＼:. :ﾑ {:. /:. : ／ /:. :. :. /:.|
l:. | l＼:ﾍ /:.:／.ノ/:. :. :. /l:.:.| 最高の功績者！
乂| l:. / ￣￣￣ ヽ /／ /ゝｲ:/:./:./ 从:!
／) |´ ￣￣￣ ｀| ,:':. :. :/:./:./ ﾉ
／ /l:.＼ 乂 ﾉ 〈 ∨: :./:./l:.:!
／ ／lﾉ|:. :个s。 ￣￣ ｲ∧ ∨; :/八:|
_／ ／ lﾉ:. :/ lﾊ＞ ＜/:. /l:∧ ∨:!
／ ￣￣ﾉノヽイ ＿} ≧≦ /:／l/ l:∧_∨
/ ￣￣ﾉ ノ-／/7 /ﾉ {＼( ＼(＿＿｀ヽ
. / ､_ ￣ }／/: : ／ // ／／ﾍ (＿＿ ;
. / Y ﾉ ,ﾉ /: :/ / //､ ／／ // r‐ｫ }
l | (／ ./: :/ | // -／／ ／l ﾚ〈 ( }
/ /〈 l /: :/ | l: | /:／ ／｀ヽ: : :∧ ﾉ ＼
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
周勃は朝廷に出る度、
はなはだ得意のていであり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
123
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:55:38 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
文帝も文帝で周勃に恭しい態度を取り、
退出する際も目送するほどだった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-----
,. ｀ ､
／ , ---------- ＼
/ ／/ * ／} * ／ ＼ ヽ
| |*/ ) ／_ノ ／⌒) * ,ハ '.
| |/ ／＿＿／＿＿＿*_／_,) |
} |／￣: : /: : : :∧: V : ∨: : ＼ |
/,ィ : : /--/-､: ,: V|, --|: :∨: :V､ l
'/:/: : /:/x≠ﾐ､/ ﾘ }:/＿:∨: |: :＼ （周勃が退出し終えるまで
--ｲ: |: :|:ｲ ん刈 ｲf斧ハﾐ､: j:＼-- l 私は待ってるんだよ）
| |: {:从{ Vzツ Vじり ﾉ}/ ⌒＼
| ｲ⌒つ , ｀¨ ,|: :|_ﾉ{ |
|/ V 人_) /:|: :|_:_∨ ∧
/ 人 ｀- ､ ｀ ' ｲ,/: /＼ ∨ ' ＼
| ＼ ｀ヽ イ ,{: /＼/＼ ＼ ＼
| / /:｀ ､ ｀r-r=≦／/ /|: | ／＼ハ ｰ ' ヽ
∨{ {: : / ｝ ﾉ､＿,ｨ/ / j!::j' ' ｰ'∨ ∧
VI |: ｛ｨ/ / ∨=/= r-､ |:/| / }V ∧
}| /イ { /_,)=∨＿_乂_)/V/ / |:| / ∧
／ ｰ/ / l :'∧ ∧ / V / ﾊ| / |
' ,ｲ / ∧ / ｝/ | ∨ { , / | }
124
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:56:09 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━───
┃
これに諫言したのが袁盎。
┃
───━━━━━━━━━┛
／: : : : : : : : : : :.＼
, ': : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :∨
. ,' : : : : : /: :./ : : : : / } : : : : ;
ｉ : : : /|/__|/ |／|//__/:,ｨ: : : ｉ
{: : : :|< ftﾘ｀ ´ftﾘ >|: : : }
ｉ :N:| ' ﾑｨ :/ 陛下は周勃殿を
. ∧{i { } i}' 社稷の臣だと思ってます？
. 乂. ‐ ‐ /ノ
仝 ｨ､
／: :; ｀ｉ - :i '; : ＼
, ' : : / ,:| |､ヽ : : ヽ
/,. ─／/ ∧＼─ ､ヽ
／ニニ〈// ─､ ,─ ∨,〉二二二ﾆ ､
／二ニ／// ∨/＼二二二二二
. /二二ﾆ{'/// V///}二二二二
|二二二|'// ､ , ヽ//,|二二二二
|二二二|'/ニニﾆ=‐- -‐==ﾆニヽ:|二二二二
|二二二/…‐--=ﾆ二二ﾆ=--‐…{二二二二
【 袁盎 】
125
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:56:32 ID:a5638274
＿＿＿___
＜ ＞ 、
／ ,.: ､ ＼
/ /￣￣／+／￣｀ヽ､ ヽ
' /＿＿＿／＿／)* ! :.
} |': : :/_/: ∧: !:_､: :- ､| :
' ィ: /:/{/_从 从-}∧}:､:} |
| /ｲ:,ｲて圷 て圷ミ|｀ うん、そのとおりだけど？
| 从 込ｿ 込ｿ | |
| | ' ,:| |
∧ |､ __ /:| ∧
/ | |: : . . ｲ: :! ' }
, | |: :|: {≧=-=≦}: :|: |:,
{ ' |イ´|､ ,|＼::|ﾑ |
| j:| ∧ ｀ ¨ / |:|ヽ'，
/| |:|､ r-;=====ｫ / | ∧ ﾄ、
/ ' |:| ∨乂＿＿ﾉ / |: ! ,' ､ '，
＿
ｨ: : : : : ｀丶、
,.': : : : : : : : : : : ヽ
,': : : : : : : : : : : : : : :.､
,': : : : : : : : : : : =､:i: : : i
{: : : : : :r{: : : : i!ｬｧ!: : / いいえ、功臣かもしれませんが
ヾ: : : : ゞﾍ: : : ! `' 、 社稷の臣じゃありません
冫: :, ' ＼:! _ /
. : ´: :/ j ＿ _ ｧ｀ _,′
, ': : : : : / , '¨:::::::::::｀､ 呂后の時代、呂氏がほしいままにし
／: : : : :／／::::::::::::::::::::::'， 劉氏が息も絶え絶えになっても
,.: :´: : : ''ﾞ´ /´:::::::::::::::::::::::::::::i
／: : : ´ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::}ヽ.
／: :／ ,:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::j＝ヽ 兵権を司る太尉であった周勃殿は
／: :／ ／::::::::::::::::::,.':::::::::::::::::/≠=_） これを是正できませんでした
,.': :／ ／::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/二ﾆ;/
／ ,. '´::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/ｰ=-/
,: :::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::/斗-;/
.,: ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::/ /
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::,.' i {
‘，:::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::/. i_＿_!
126
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:56:55 ID:a5638274
__ ＿＿ ＿
,ｨ: : : : : : : : : : : : : : ､
, ': : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :､
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i 呂后の死後、乱が起きると
i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ:} 周勃殿はたまたまその成功に出会っただけ
|: : : : : : : : : : : : : : ､: : : : : :ﾅ-‐刈: ﾘ
!: : : : : : : : : : : : ヾ: : : : : : :/ 佗j !/:!
‘, : : : : : : : : : !＼!＼l＼N/ !ﾘ なのに周勃殿には奢る色があり
＼: : : : : : : :ﾍ、-一' ､ j! 陛下には謙譲する振る舞いがある
＼: : : : : : : ＼ ' /,-‐――…､
ヽ:_､: : : :_:ヾ` _ｧ /::::::::::::::::::::::::::::＼
ヾ｀ー-ﾞ 7ー‐ - ｨ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::i これは君臣両方にとって
≠: : :/∧ ヽ 丶、::::::::::::::::::::::丶、 良くないことじゃないですかねえ……
/: : : :f/:::::＼ , ' ´¨j㍉::::::::::::::::
. /: : : : /::::::::::::::丶_ / ,'丶、::::::
/: : : : /::::::::::::::::::::::'， ／ / ヽ:::
. /: : : : /::::::::::::::::::::::::::‘, ,／ ／ ／ ｝:
,:: : : : ,ｒ':::::::::::::::::::::::::::::::iｰ一' , ' !"
i: : : : :}:::::::::::::::::::::::::::::::::::i=-‐ ｰ=ﾆ ﾅ ,.' _丿:
i: : : : !:::::::::::::::::::::::::::::::::::| , ' ≦`
127
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:57:17 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
以後、文帝は威厳をもって周勃にあたり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿
.::´::::::::::::::::::::::｀::..、
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼/⌒:.、
/::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::＼
/:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::∧::::::::::.
/:::::::::::/:::::::::::::/::___:::/::::::::::::|::::::::∧::::::::|
|::::::::::::| :::::::::::/:::::::／|＼::::::::|::::::::::∧::::::| γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
|::::::::::::|:::::::::r≦示ミ､li:::::::::i:_|i:::::::::::::|::::::| | 周勃！ その件は違うんじゃないかな！ ＞
l::::::://l:::l:::爪ん小 》l从:::ﾙﾍ｀:::::::i::|::::/ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
∨〈〈 il:::|:l::::l 辷ソ ﾉｲ芋ﾐ:::::::/ﾘ::::{
∨::ヽl从l:从 んｿノｌ:::/::::::::::}
＼::::::lﾍ ' /:ﾉｲ:l:::::::::::} は、はい……そうかもしれませんね
⌒YV. ＼ u c ∧:::::/|:::::::::/
/ ＼ イ |::/_,j::::／ ＿_ ,.､
|￣￣￣＼ /¨¨´ .ﾉ' ´￣ | ./ ＼
〈 ＼ ＼ !＼ ｜/ ＼__
／ ＼ ＼￣＼ ＼ ヽ // /
/ ∨∧ ＼ ＼ lヽ __ // /
. / ∨∧ ＼ !Y ﾊ } // /ヽ /
, ----- ､ ∨∧/二二≧s｡乂人 // / /､ ./
{ ＼V∧ﾆﾆニ二二≧s｡＼ r‐v ／ / | /
{ ｀ ＜ニ二二二二二＼＼ ﾉ /／ ／/ , /
〈＼ ＼二ニニニﾆﾆﾆヽ ヽ ／_／ /／ ./〉
. } ＼ ∨二二二ニﾆﾆﾊ { ／/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
周勃も文帝を畏敬するようになったという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
128
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:57:34 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
一方、外戚世家などによると、
周勃は奢るどころか、恐れていたという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
r´ ´＼ ＼
( ＼ ＼
＼ ＼ 史 記 ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
129
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:57:54 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
文帝即位直後、竇皇后や
その一族を見た周勃は、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
＿_
. . .: /:∧: : : :¨: : : : .
／:／: /:|:|: :|: : : l: : : : : : :＼
／:／:.／!: :|:|: :|: : : !: : : : !: : : : ＼
/: :/:.／ {: :.!:!: :!: :/:|: : : : |: : : : : :.ハ
/: :/:./ヽ ': :.!:!: :∨:/: : : : :!: : :l: : :': : :.
/: :/:./7V ￣ヽ:.: : :∨: :/: : :|: : :.!: : :}: : :}
/l: :/:./_У ｘ=ミ､:､:､:＼{ : : /: : : !: : :|: : :|
/: |: l:/｢ ､{.:j>､ﾐ=-| : /: : : : |: : :' : : |
/: : |: |! ､ '' ￣`/: : :!:./: : : : :.|: / : : :.'
/: : : |: |! }ヽ /! : : |/: l: : : : :!/: : : /!
{: : : : !:ハゝ｀ ｰ' /: ! : : |: : l: : : : :!: : : /: :.
': : : :|': : l ＿__ /: : |: : : :. : !: : : : |: : :.{: : : ヽ
ヽ: : : : :｀: ￣ヽ {:.l : |: : : :､: l: : : : :!: : : :ヽ: : :
＼: : : : : : :ハ l:.| : :.､: : : ＼: : : :.!: : : : : ＼
': :!: : : /l: 込 乂: : : >==ミ:.＼: :|: : : : : : : :
//⌒ |:l: : : : :!:{: ∧ ＞´ ヽ: :＼: : : : : : : :
{:|:( ﾉﾉ: : : : |:|:/:./´ / ∧: : :｀: : .､: : :.
(_乂:_:=彡': /: : : |:/ノ { { ': : : : : : : ヽ:
／ : : : : : /: : : ／ | '. ': : : : : : : : }
/: : : : : :.／:_:.／ /∧ { '. }: :./ : : : /:
【 竇皇后 】
130
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:58:15 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
灌嬰と未来を恐れ合ったという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
.／::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::＼:::::::::＼
../:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::Y:::::::::::＼:::::ヽ:::::::::::ヽ
.′::::::::{::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::Y:::ﾊ::::::::::::}
..′:::::::::|::::ﾊ::::::::::::::{:::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|::::::|:::::::::::::|
.. {.::::::::::::::|:/ ∨:::::::::|::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::|::::::|:::::::::::::|
|::::::::::::::》＼ ∨::::::{::::::::::::::::/八:::::斗::::::}::::::}:::::::::::/
|::::::::::::/ ｀ヽヽ:::::ﾄ､:::::::::/＜ ヽ::::!::::::|:::::八::::::::＼ 竇皇后の兄弟二人
|:::::::::ハ 《芹f心＼!. ＼:/.ｨ≠芯ﾐｘ|:::::八/ }::::::::::::::::|
八:{､:::::{∧ ゞ-' ＼ 乂rソ }::/}/ .ノ:::::::::::::::{
ヾ|ヾ:} ::::::::::::::::: j/ .ｨ:::::::::::::::::::ﾄ八 あれがいずれ私達の
从 ' ｲ}､|::::::::::::::|::::| ⌒ヽ 死命を制するようになるわよ……！
_.ヽ u ／./ﾘ l|::::::::::::::|::::|
＜ / ＞ ｒ_､ .イ ./// .八:{､:::::::{ヽ{
/ /// .＞ _. ＜ ./// |/| ＼:::! |＞
/// .{/{ /// .ｨ≠ミ､ ヾ . ´
/// Vﾊ ./// ／／}/}ヽﾊ／
l{//{ Vﾊ ／／ /// |/ﾊﾉﾉ
.ｨ≧=- ._ .ヽ/／ 乂弋ノイ/ｲ
. ／/////////ﾆ=-＜ . _ ￣八/{､
131
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:58:39 ID:a5638274
_,,∠-‐'''´￣-一::::::::::::｀`ヽ、
‐-､/￣￣￣｀`'''ー-､＝二:::::::::::::::::｀ヽ､
,.‐''"￣`ヽ / // ｀ヽ､／￣｀` ｰ- ､_ヽ､
／:::::::::::::::_,r' ＿,∠-――-､＿ ＼￣￣｀`ｰ--､二ニ=一
/:::::::::,. ‐''" ￣lj ,,z''"￣｀` ＼｀ヽ､＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/::::::::／ 〈､L〃r・ア /::::::::/⌒ヽ::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::／ 7 ´ /::::::::/ヽ､ﾊj:::::::::::::::::::::::::::／ ああ、下手すると
/:::::/ / /!:::::::/ /ノ/:::::::::::::::::::::r､ｲ 呂氏がやったことを
l:::/ `'┬- ﾚ/'´ lｰ〈::::::::::､__;r､/ ヾ 再現するぞ……！
|::l `=ｧ､ ､ u V ｀ーﾚヾl _,. -‐､
|:| /￣｀`ヽ ノ/ _,,. -‐''´ |
|:! ｀〉ｰ､ _,,. -‐''"´ |
|| / r‐''"´￣
|! _＿＿ヽ--‐‐'､
l ＼ ＼
＼ ヽ ,. '-一
＼ ヽ ／
＼ ヽ ／
【 灌嬰 】
,. . .-z' ｀: ‐. . . _
. : : : : : :/: : : : : : : : : ｀ヽ、
. ／: : : : : : :': : : : : : : : : : : : : ヽ､‐､‐. .､
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ､ ー z ',
／イ: : : : : : : : :ｉ : : : : : : : : : : : : : : : :',￣´: : :,
{: : : : : : : : ∧: : : : : : : : } : : : : : : : ', : : : : }
{: :!: : :{､: ﾒ,＿, : ,.: : :{､_,.斗: :,: : : : : {: : : : :!
ゞ{､ : { ｨｆ示ﾐtゞ{、: :{ ｨzzxヽ}: : : : : ヽ: : : { 竇氏は微賤の出身
＼〉 て_ソ ＼{ て_ソ }: : :／ヽ}: : : :＼
ゝ、 " " ' " "ｰ‐ ': : : : : : :/⌒｀
ﾍ , 、 u /´}: : : : : : ／ しっかりとした師父と賓客をつけて
ゝ:＼ ｰ' ／ ﾉｲ:{: : ／ 教育しましょうね
}イ:〕 - - イ、 ノイ
, -‐ ､ ___,r'´ {、 { ヽ、
/ |:|、 ‘， / ィ-.､
/ !:!ヽ ヽ／ ／ィ¨ヾヽ｀‐ 、
. { , ､r ､ .|:|__ ﾍ ,/ { 〈＿＿}: } ',
/´{ { 〉 〉 _/ﾆﾆﾆ≧x,_ 〉 ――回二二ヽ /´ヽ'ヽ
／{ { ! !'_/´ ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧〈x,_ .!:!ｬ、 //、 ./ / / } ､
ヽ ゝ!_,{_ﾉﾉ {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧‐|」 ゞ＝ｲ } /{_/ {_,/ }
} { ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾍ / __} ,‐ '´ } /ヽ
} ゝ - 〈‐ ､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾍ {/´ /¨´ /｀ゝ'
. / / }ヽ ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ} / / .!
/ { | ! ｉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ===/.' / /
132
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:59:04 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
二人は賢者や温厚な者を選んで付けたため、
竇皇后の兄弟たちは、謙譲な君子になったという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/: : : : : : :／: : :.／: : : :.／: : : : : : : : :／/:!: :ﾊ
. /: : : : : : /: : :.／: : : :.／: : :／: : : : :／: /:./: : :ﾊ
/: : : : : : /: : :/: : : :.／: : :／: : : : :／: : :/:./:!: : : : !
: : :/ : : /: : :/: : : :/ : : ／: : : : :／: : :／:./: ;ｉ: : : : :!
: :/: : :./: : /: : : : : : ／: : : : :／: : : ,ｲ: .:/: :/|: | : : :|
:/: : :./: : /: : : : :.／: : : : :／:.／:／/:.:/ // .|: |: : : |
: : : /: :/: : : : ://:.／: :／; ;彡''" /: /:.: / |/: :.!: :i
: : /: :/:l: : : ://斗;;;彡/;;~＼_ ,／7:/: :./ _,,斗: : :ｉ: :|
: /: :/: :}: : :.:/ /;;イ"~ヽ;;ﾐ ／'.;/:// ;／ /: : : :!:.:| まっ、あいつらの努力も虚しく
/: :/: :,ｲ: : / {;;;;;;;ヽ-,ｲ;;;;} ,／／ﾝｬッ''ﾅ/:./: : /: :! 旦那が死んだ後
: :/: /: |: : :{ ヾ;;/|/;;;ゞ"／／/'" ｀" ~ /:./: : / i!:.|
:/: /: ,ｲ: : ∧ { { /: /: : /: :ｉ.ｉ:|
: :/: / !: : |::∧ ヽ､_ / ./: :.!: : : !: :.! !i 私がプチ呂后化するんだけどな！
:/: / i: : :l ::::ヽ ｀ヾﾐ＝ ==ｧ‐ イ:l : : |: : : |: :.| |'
-'" .|: : i ::::::＼ ￣ ＜: : : :i!:.:,ｨ|: /{:|: :.|／
! i: : i ::::／ヽ- ' | ＼:i／ ﾚ' {i／ /
l ∧ ｉ: : i ／ | i {
| ﾄ､j: : !. / ／ !. ! 〉
|､ ∨:.:/‐-､ ィ'" / / ﾝ ／
| ヽ/: :/ / / / 〈 ＜
| ,/: :/'､ / / {/ ゝ て´
ﾚ: :./ ∧ / / / 乂 ＜
|:／ ∧ / / | 〈: : ヽ フ
133
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:59:24 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
さらに周勃は文帝の母の弟である薄昭にも、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
__＿___
´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀丶.
／.:.／./.:.:.:.:.:.｀丶:.:.:.:.＼
/.:.:.,.'.:.:.'i:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:..
.'.:.:/.:.:./！､:.:.＼:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:',
ｉ:.:.:i:.:_厶 '､:.ヽ／≧xﾍ:.:.:}:.:.:.:!
|:.:.:i:./￣≧ ＼{〉.ｨiﾞ豕ミV:.:.:.:.l
|:.:.:ｉ',ｨiﾞ豕ミ vノﾝﾞ }/ﾍ:.ｌ
|:.:.:l《 'vノﾝ } 〈}, }:l
|:.:.:ｌﾍ ,ノi:|
|:.:.:|.厶 ， -- 爪:.:.l:|
|:.:.:l:.:.:.:.ヽ、 ／:.ｉ:.∨:|
|:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.＞; .._ イ:.:.:.:.:l:!:.ｉ:.:|
|:.:.:|:.:.:.:.／ ;_」 |｀丶:.l:!:.|:.:|
__!:イ.:.:. ' { -‐‐-ミy 》l:.:ﾏﾍ
.´ /.:../＼ '、 ／ ／从:.:.:V`_
/ /.:.:厶 ､＼ ＼／ ／／人:.ヽ:! 丶
/ '.:.:/ ＼＼≧{.／∠∠. ＼:!/ ＼
ノ ｉ.:./ {￣￣`{ y'´￣￣｀７ 〈 ＼
／ 、vﾞ ∨ .ゝ;く￣ ∨ , ヽ.
【 薄昭 】
134
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 18:59:44 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
乱の報奨として文帝に与えられた
黄金五千斤を、全て贈っていたという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| こちら、陛下の叔父上への ＞
| 贈り物です │
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
／三三＼ ／三三＼ ／三三＼ ／三三＼ ／三三＼. |
｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜ 人
｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜ ￣.Ｙ ￣
｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜ |
| .｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜
人 ＼三三／ ＼三三／ ＼三三／ ＼三三／ ＼三三／
￣.Ｙ ￣
| ／三三＼ ／三三＼ ／三三＼ ／三三＼ ／三三＼
｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜
｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜
｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜
｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜｜三三三｜
. ＼三三／ ＼三三／ ＼三三／ ＼三三／ ＼三三／
135
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:00:06 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また周勃はわずか一ヶ月で、
右丞相を辞めてしまうのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＞―― -
,..: : : : : : : :,': : : : `＜,,ノ
,.: : : : : : : : : : : ヾ: : : : : : V
／: : : : ｀`:､: : : : : : ',: : : : : : :V
/: : : : : : : : : :＼: : : : : i: : : : : : :W
|: : : : :ヽ: : : : : : :≧s｡:.:i: : : : : : :i
|: : : : : | ＼: : : : : : `､: :.V:', : ∧|
: : : : : :|/~ .}: : : : ﾄ j{: : : : V: :j{ このたび、辞任させてもらいます
､: : :.Λ __, }Λ/＾イ＼: : : : : j{
＼j{ } i: : : :.Λ
'、 _ ,､ V:.:/ V
＞s｡／ ,=､／V ,へ
i: : : `｡s＜＞s｡ `､
∧:「}: } ／ ＼:＼V
/ , '}: }:j{ }i,: : :V
∧/ }Vj{ __ }i,: : :W
/:::::＼,乂/ .⌒ ＼ }i,: :.W
/:::::::::::j{ ./ `､ .}i,:j{
∥::::::::::::j{ /: . V V:!
i{::::::::::::::j{／ :. V j{
V:::::::::, ' }. V j{
＼::/ V .V j{
r＜ } .V
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
その経緯も伝によって異なる。
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
136
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:00:31 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
有名なのは陳平の伝に見える内容。
ある時、文帝が周勃に色々と問うたが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ﾉヽ
,.ィ:::::ノ::::-..
....-:::――:､-:::...､::ヽ
..:::´:::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::｀::'..
／:::::::::::::::::::::::／::::::::::::::|:::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::/::::/::::::::::::::::::::|::::ヽ::::::::::::＼ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. /:::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::/::::::::|::::::::::::::::::. | 天下で一年間に罪過の判決はいくつある？ ＞
;:::::::::::::::::::::|:::::|::::::::::::::::::::/:::／:l:ﾄ､:::::::､:::::::. ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
l:::::::::::::::::::::|:::::l:::::::::::::::斗／-::/ﾘ､ Ⅵ:::∨:::!
|:::::::::::::::::::::|:::::∨:::::::::://:::::／ Ⅵ:::|:::::'
. 从:::::::::::::::::::＼:::∨::::/ﾚl::弋~~笊 从::ﾊ:/
. ∨:::::::::::::::::::::/⌒V::l ﾋﾘ {ﾉl:/ノ ……分かりません
. V:::::::::::::::::::{ {rﾊ::{ u ｰ┐
. ＼::::::::::＼＼ゝ 八 /
＼::::::::::ヽ}~^ ﾍ u _ ﾉ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ﾉ::::::::::::; ＼ ｀ﾌ | なら一年間の貨幣穀物の出納は？ ＞
7::ｨ::从{ﾐ ヘ / ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
. 八(ﾊ{ ＼ /::l≧´
f二二二 ＼ ≧sノ､ ___
/ ＼＼ ＼Xﾆlﾆl そ、それもちょっと……
. / ＼ヽ- ､＼,lﾆl
／ ´￣￣ ＼ ∨V777ヽﾉ
∨ ∨/////,＼
＼ 〉/////// ＼
/ ￣￣｀ {//////////∧
. / ＼ V//////////,|
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
周勃は冷や汗をかくばかりで、
何も答えられなかった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
137
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:00:55 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
続いて文帝に同じことを
質問された陳平は、鮮やかに答えてみせた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- ､
〉ｚ-― ￣ ｀ﾑ､_
,ィチァ,ｲ/,.ｌ li li､.ﾑ l,i`ミ‐.､
´〃ｲ/l.l lilVｌli.|li.Ⅶｌ|l li.l lilﾑ __
,州州 ｌ.|.|l! Vilil ヾ!_ﾏ!州.州lr‐/ハ、 .
.,ﾘｲ州l |lﾊ!⌒ヾﾐ､´`,ﾊ Ⅵ|州l三o三ミ,=
〃 .ﾘⅧ!ｌ| ィﾃﾐ, ｲﾃﾐ､ﾘ州ﾐ〉//////,|
i! l ,ﾘ|lﾄl {弋ﾘ 弋ﾘ,ﾘｲル'///////| 「罪人の数は廷尉に
/ .l!ゝﾐ､. ヽ ｲ/イ! ￣￣｀ヽ≧! 貨幣穀物の出納は治粟内史が
'ﾊ. ､ .r‐ｧ ., ｲ从ﾄ,ｨ=､__,ｲﾃ//, それぞれ担当だから
r≦＞ｰ＜ィ´_,ィ//////////| そっちに聞いてよ」
,ｲ==, Y´r=チ/////////////,|
＿,,ィチ,ﾐﾐ'/| .| .|リ/////,lﾘ'////////|
.ｆ//////////ミﾁ'///////|ﾘ////// 「丞相の役目はそういうことじゃなく
.|ハ////////,○'///////,l////// 天子を助け、陰陽を調和し
fﾐl∧V////////////////,'l!//// 百官がその職を全うできるように
,ﾙﾐヽﾊV////////////////l///' するものなんだから」
,ルミミﾐ､V////,'○'////////l// .
.,ｲ//////チV//////////////,Y
,ｲ//／//／. V//////////////!
.,ｨ仁三ﾆ=イ .l///,○////////,′
.V///////! |'////////////,i
138
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:01:22 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
後で周勃は陳平に八つ当たりしたが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
_jI斗――-=ﾆ_
_｡s≦:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:.:｀､:.:.:.｀`.､ __
,.:.:.:..::.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:┛┗:｀:､ _｡s≦:.{_
,':/:./:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.: : i:.:┓┏:.:.:.:`､:.:.:.:.:.:.:.`､
/:/:.:.:┛┗:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:,:'从:.:.:.:.:.:.:.:.:.: V:.:.:.:.:.:.:.:.V
/:/:.,':.:.┓┏ﾉ V:.:.:.:.:.:.,' V:.:.:.:.:.:.:.:.:. W:.:.:.:.:.:.:.:i
|:.|:.:|:.:.:,':.:./""￣＼:.:.:/ "―-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:. |
|:.|:八:.:i:./_,.,.,. ､ ｀` ､ _.,.,.__ V}:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. |
',:.V:.:. | ｲ T"T > <.T"T :ｼ }:.:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾐx,,_ あなた、どうして私に
Vハ: | "｀¨´ ｀¨´" }:.:.:.,ｲ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 陛下の問いの答えを
| ヾﾐx_ <_., /:.／ |:.:.:.:.:.:.:.: : | 教えてくれなかったの！？
`､ | ,' ,ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
`- _ ―- _ ,'ﾆ／ .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,'
`､ ''''' , ' V i:.:.:.:.:.:/
＼ イ:::} }:.|:.:.:.:./
x=-､|:.≧s｡, ｡s＜ ./ﾚ' ./ V:.:.{
／ ,' `､: : : :／ .,'-､ V {
_jI斗/ { .,'ﾊ `､
＿＿jI斗≦::/ | V V V
, -= /:::::::/ .| V } V
,'::::::::,' | V / .}}`､_
,'::::::::,' V､ .__/ }} Vﾊ､
,'::::::::,'| W V , ' ,' }::::V=-､
139
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:01:48 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
これも鮮やかに切り返されてしまう。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
.| ／∠======= ',
.|州州州州州州州ヾ,
.|// /// /// ∨|ヽ
.|// // .// /||| |i>、
.|////／| .|||| /ハ||||.|| || ',',ヽ
.i|||||||||||/||||||||| |─ ',|||| /||||',',ヽ
.,'||||/ 巛∧|||| ,===z ||||//|/.| ',.; 「はぁ？ 君は丞相だってのに
.,'|||||∧C〈 ∨ .《 ()ﾘ 彡| : | 自分の職務範囲も知らないのかい？」
/||||||||||＼、 ￣ ヽ', /
./|||||||/ '', .＿ /
／ " / ＼ /:::/./ 「もし陛下に長安中の盗賊の数を
.|￣￣｀｀ 、 .＼ ￣./ _ 本気で訊ねられたとしたら
./￣￣｀::::..、｀ ../￣｀- ' ＼ , ;=','..ラ 君はいちいち数えて回るの？」
.....::::///////|＼///＞i .＼冫 、_) .i~', ／/ /／
|/////////////＼:||||/ ././、 ﾉ .i__／ ./ ./
|//////ハ///////＼|、 ././/zzz＿ / " .／.／
.ノ///////ハ///////////○///////|| | '' ./
.{/////////ハ//////////////////|/|| -ヽ | /
.|////////////／//////////////,'//ﾄ |//=ﾞ─〉＼
///////////.／////////////////|///|＿ .|///////o/〉
.//////////.／////////////.○///||/|／ .∠|//////o//
//////////.人///////////////////// ノ////////
140
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:02:07 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
この件で大いに恥じ入った周勃は、
丞相職を辞任したという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-─────－ ．
´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:...､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ -―
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y:::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::: }:::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::l:::::::/:::::::: ｌ:::::::::::::::|::::::::::::V:::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::::::::∧::::::::::::::::|:::::::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::i:::::::l|:::::::::::::::::::|
:::::::::/:::::: !::::::!_ノ::::::::::::: !: /ゝ _＿:!::::::::::::: |:::::l:::::::l|:::::::::::::::::::|
′:/::::::::::|::::::| ＼:::::::::::{/ ＼::::|:::::::::::::::|:::::l:::::::l|:::::::::::::::::::| 私は陳平に遠く及ばない！
ｌ:::::::::::::: ハγ⌒ヽ 、::::::l. γ⌒ヽV::::::::::::|:::::,::::::::l|::::::::::::::::::|
|::::l:::::::: １ 乂 _.ノ /＼::| 乂 _.ノ 从::::::ノ／:::::::,'{:::::::::::::::::::|
|::::|:::::::/:| ∪ ` Ｖ:::/ ﾍ:::::::::::::::::ゝ 病気だと言って辞職しましょ……
|::∧:::,:.:.:! }ノ 人::::::::::::ﾉ
!' V:.:Y 人＿ノ ヾ:::::∧
ヾ人 ～～～‐ 、 ／:::ハ ﾄｲ
ト ( ＿ ＿ ＿ ＿ ) イ,人「
-=ィ'〈､ ノ 〉｀ｲ=-
, ´丶|| ヽヽ,,／／ .|| ／ ､
| || ／／ へ||/ |
| /二二ニﾆ＝- ｀'X} |
| /二二二二ニ＝-〈∧ |
|{二二二二二ニ＝-`∧ |
八二二二二ニニﾆ＝--' |
| ≧＝＝＝＝＝＝≦´＿_|
141
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:02:24 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
これが孝文本紀や周勃の伝だと、全く話が違う。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
r´ ´＼ ＼
( ＼ 史 記 ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
142
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:03:01 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
周勃が丞相就任してから間もなく、
ある人が忠告した。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, -――- ､
／三三三三=ヽ
/三三三三三三ヽ
l三三三三三三三}
l三三 三三三三/ あなたは呂氏を誅滅し
ヽ=三三三三三{ その功を誇って尊貴な地位にいる
∨ﾆ三三三三/
__/三三 三三／
_, - '" ´三三三三三 ヽ､_ これ以上、富貴が過ぎると
/三三三三三三三三三三三三三｀ ヽ､ やがて災いがその身にふりかかりますよ……
/三三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三三 ',
/三三三三三三三三三三三三三三三三三',
,/三三三三三三三三三三三三三三三三三三,
/三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ',
. /三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ,
143
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:03:22 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
これを聞き入れた周勃は、辞職したのだという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/⌒ｿ/⌒ヽ、
. / // ..＼ ._,
/ // .｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 /i
/ // ＼,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // 辞 表 ｜
/ // |
. / // 病気につき右丞相を |
/ // . |
/ // 辞めさせてもらいます .|
./ // . |
/ // |
ッ芝ヾｼ⌒ヽ、 by周勃 |
.ヾﾆジ ＼ ._,.イ⌒ヽ |
｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 . |
.＼,. _., ､ . .ﾘ
⌒´ ＼._,ノ
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
文帝や陳平との会話は、
孝文本紀や周勃の伝には、
全く出てこない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
144
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:03:48 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
周勃が奢っていたのか、
外戚や粛清を恐れていたのかは、
このように記述がバラバラで分かりにくい。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、 .
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼／＼.
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::丶.
ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::il|li::::l|lli:::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::丶
/::::::::::::::ii::::::::::::::::|:l|l|l|lil::::|l|l|l|li:::::::::::::il|:::::::::::::::::::::::::|
/::::::::::::::::il|i:::::::::::::::|i|l|i|ヽilil::::il|i|li|ili:::::::::l|.:::::::::::::::::::::::.|
/::::ili:::::::::llil|/＼:::::::::|ilili| ＼l:::::ililililili::::::l|.:::l|l:::::::::::::::::|
.|:::lili::::::::lilili|-,___]::::::::|ilil|| | -__ヽ＼ililili:::::l|:::ilili::::::::::::::.|
| /|lil:::::::lilili| ｀＼:::ilill| ＼ヽlilil::::il|:::l|l|li:::::::::::::| 当初だけ奢っていたけど
|/ |ilili::::::ilili|┬─┬＼::ilil| -┬─┬|ilil::::.i|:::l|l|l|l|i:::::::::.| すぐ考えを改めた可能性だって
|ilililil:::lili| .| ..| ＼| .| .| |ili::/-、.il|l|l|:::::::::.| あるわけだしね……
|ilililK .i| ヽ_../ ..| / .|i/ ヽ,,ililil::::::/
.|lili/ヽ| ｀￣. / .丿|ilil:::ﾉ
|iﾉ l、 ι .∠___,...- ′.|il|/ 確実なのは右丞相就任から
｀ﾞ-一.,--... , r_´_｀ヽ_ __/,.,._//＼. |i/ わずか一ヶ月で
´｀ヽ, --/::＼/、｀:::::::::｀＼,_ 私が辞職したってことだけよ
,/´｀l 冫:/l:::::::＼＼::::::::::::::::::|
|＼｀| __,,lﾉ＼::::::::／ ___,＼:::::::::::|
< Y !ll||＼.／|三/,/´ /::::::::::::/
／ / |:;:;:;~/:/:::/｀/ /:::::::::iﾞ
/ | |:;:;:/::::!::::| /:::::::::::::ﾉ
145
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:04:24 ID:a5638274
＿＿＿＿_ _
ヽ ／/ __ｚｚｚｚｚｚz_
i＿/洲州州州州洲州≧x__
州i!洲i!洲i!洲州i!洲i!洲i!洲州＞ー-
州i!洲i!洲i!洲/|州 洲 洲 洲＞、
州 洲 洲i!州´~州i!洲i!洲i!i! 洲州i!、
仏州i!洲i!_北＿V 洲i!洲i!i!洲州i!ﾊ＼
州i!洲i!|!／γヽヽ ｀ヽ ｀|| 州i! 州i!i| ヽ
州i!洲i!|!ゝ ゝ万 ｲﾃヽ州i!川い 「ところで、僕が当初は丞相職を
ﾚ´ﾍ|｀ヾ . |｣ 州i!洲i! | | 辞職しようとしたことといい」
ヒ-ゝ ヽ j 州i!洲i !/
い￣＼ __ ´州/|/ ﾉ
|ﾚ| ゝ- 、 ≦/ ノ ´ ´ 「僕らが権力・地位にこだわってる様子が
ムL＿＿ヽ ヽ、 _ ―く あまり見られない気がするんだよね」
ム―― 、｀ヽ ﾞ ヽヽ,
´／/////ヽ| i ゝ/
爪三三三三リ ,刈
人/////////「 - _ ヽ＿_ ノ
.人/＼/////7こ＞- 、|＞ﾍ
／/////∧///∧/////о＼/＞-、
-＜/////////∧/∧/////о/／/////＞-r
＿＿_ ／{＿＿＿
..::´:::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､/:::ノ:::::::::＜⌒
／:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::}::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::/::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::::::::.
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::/::∧:::::::::::::::::::::::::::::::.
.:::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::/ :::::::::::/:::|::::::::::::::::::::::::::::::::
{::::::::::::::::∧:::::::::::::::::／ ヽ:::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::;
{:::::::::::::/⌒ヽ:::::::: /´￣ l:::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::/ この辺りの行動から>>1は
.八:::::::::圦芋ﾊ ＼:/ ｨf 芋ｱ:::::／､::::::::::::::::::::::::／ 私と陳平が呂氏を排除した動機は
. ＼:::: | ヒｿ ヒｿ |／ У )::}::::::::::::::::( 権力掌握ではなく
..... ヽ八 "" ' "" ,__,ノ＜::/::::::::):::::::::::フ
` ^ ィ /:::::／ ￣
〕 ／ 〉-- ､ ￣ 呂氏に害されるのではないかと
イ// ／ / ＼ 恐れたからじゃないかと思ってるわ
/ 人,／ ／ ／＼
. / /二ニﾆﾆ=- /＼
.. / {二二二二二ﾆY _､ ,/ ヽ
| 乂二二二二ﾆ/ ／ Yノ＿
| / 7 --- ヘ〈 r-＜⌒ヽ }
l , / ⊂ﾆ: :ヽﾍ: ::}／ } /
/ 乂＿＿＿＿__ゝ- ):_:}ﾉ_;ﾉ / /
146
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:04:45 ID:a5638274
＿＿
,.. :. :. :. :. :. :. :. :.｀` . .､、 ＿＿__
／:. ￣:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.＼／:. :. :. :＜⌒
':. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : `､:. :. :. :. :. ＼
. /:. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.` : /:. :. :.〈⌒
/:. :. :./:. :. : /|:. :. |:. :. :. :. `:. :. :. :. :. :. :V:. :. :. :.:.ｉ
.: :. :. :,: :. :. :/' |:. :. |:. :. :. :. :∧:. :. :. `､:. :.,:. :. :. :.:.|
i:. :. :. ｉ:. :. :/ |:. :. |: :. :. :. , ',:. :. :. :. :. :.ｉ:. :. :. :. |
|:. |:. :.|:. :./＿＿:. :. :. :. :. /＿＿_: : :. :. :. |:. :. :. :. |
:. :|:. ／:/ ､:. :. :.:/ ヽ:.＼:. :,:. :. :. :. :|
. : :|:. :.∨x===ミ､ ＼: / x==＝ミ|:. :. :./:. :. :. : : | まあ、陳平が一旦辞職したのは
:∧:. :.圦 乂_ソ ` ''乂_ソﾉ }:./:./ｉ:. :. :. :. :.:| 文帝との駆け引きにも見えるけど
乂(＼:. /ｲ:./人:. :. : i : :|
＼∧ , /ィ:. :. :. :. : ∧:.:|
｀¨:､ U ,:./:|i: :. :. :. :/ ヽ| 動機の推測というものは
＼ ^ ／/:. ル:. :. :./ 格好の話のタネにはなるけれど
)＞ イ ⌒/ } :. / 確定させるのは難しいわね……
((ノ} ｀¨¨´ ハ j／ //
＿__／/ } {V ＼ ＿ / '
_ ― /_-/￣ i∧ // / 〈∧ー一 ､ | |
. ／ /_-/ i v∧_ _// / 〈∧ }iヽ| |
∧ _-,/ |i v∧ // / 〈∧ /: | |
/ ､ | _-/＿ |i ､∧_／ , ' ／￣〈∧ :' | |
{| ＼∨/⌒)ニ=- _ / ／ ／／⌒〈〈 |/ / | |＿
} ／ニニニニニニニ=- /_ ＼＼ ｉ/,|,,彡 | |
| ＼/ニニニニニニニニニニニ=- . _ ＼＼ l/,lヽ | |
| , ニニニニニニニニニニニニニニ=- ＼＼ﾊハ :| |
〈 /ニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ７７＼ } .:| |
147
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:05:18 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
とにかく周勃は辞任し、
その後、右丞相は設けられず、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_
_............ ＼ _＿
{ゝ、.. -:::::´:::::::::::::::::::::::::ヽ＜_ ヽ
ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／::::::::::::::::::/::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::ﾑ
ノ:::::/:::::::/::::/:::::::::::|::::::::}::::::::::、:::::::::::ﾊ
__ , -, -､ 7::::/:::::::/::::/ｨ::::::::::::|ト ､:|ヽ::::::}::::::::::::::ﾊ
／ ／／ ／i /:::/::/::/:::::{‐{::ﾄ､::::::| _斗＝:::j:::::::::::}::::::} r ､r ､
／ ／／ ／ / ﾚi l::,' /::{ヽゝ ゞ ヽi{ ﾚ'ヽ::::::::|::::7 r丶＼＼r ､
／ ／／ ／ ／ ! !::::::::::. ヽ y云㍉、l:::::::::::::{ 丶 ＼＼＼ ＼
' ／ jﾊ::::::::::ﾍ ≧=彳 込リ 》 ;:::::::::::::ゞ､ ＼ ＼ ＼
／ ヽ ／ jﾊ::,小::ゝ ， ｀¨^ ノイ::ﾄ ::::{ ＼ _ -‐ ＼
' ﾉ ､ メ、 -= ､ ﾊj l∧ ,小∧ｿ ヽ ヽ
／ ＜ ⌒ ＿ イ ｿi:ゝ ｀ ー_‐ ´ _ ｲjｿ ＜⌒ ー-┴ 、ゝ、 i／＼
＼ ヽ _ ノ j/ j＞ ＜{/ ^＝=- _ ／,////＼
//＼ ／ 」斗＝Ｔ Ｔ T＝ト ､ ゝ． ／,////////＼
////＼' { ．-‐| ｜ |‐-． } /,////////////＼
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
陳平が一人で全ての丞相職務を行ったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
148
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:05:40 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
一年数ヶ月後、
乱から数えて二年後に没した。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
!| i| i| |i !| i ! i
i i| ! i i |! i ! ! i i
i| ! i i ! ! i |! i| !
!| i| |i !| i ! i
i i| ! i i |! i ! ! i i
i| ! i i ! ! i |! i| !
|i l ! l _ ! i i !| i
i! |i i i| |i i! !i |i
i| |i i !i i!
! |i i i i|ニニ ニニ|i i !i i
i ! i i| |i |! i| i!
i! |i i! ! ｉ| |i i!
,/￣ｉ| |i￣ﾍ i! i i
i i! i i / .i|_|i ﾍ |! i! i !
!| i! | i / ＿＿_ ﾍ i !i
i! |i ! / / ﾍ ﾍ i! i i! i
.i二二二二二二二i i!
!| i| |i !| i ! i
149
名前：◆TLDPZPDjO6[] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:06:00 ID:a5638274
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
晩年、彼はこうつぶやいていたという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
_
ｲ
ー ＝ ミ、// - ─
, i:i:ｉ´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＞ ．
／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞ ．
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉニ＝‐'
/ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:．＜i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ､i:i:ｉ∧
'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉー=≦ ｰ ,:li:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ,i:i:ｉﾟ:i:i:i:i:i:
ｌi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:／/ｉ:ｉ:､／/ｉ:ｉ,i:i:i:i:ｉ:ｉ:/:i:i:ｉ:ｌi:i:i:i:i∧
| ′ｉ:ｉ:〈i:i:i:i:ｉ:ｉ:/ /ｉ:ｉ／ ＼ ;/i:i:i:i／'i:i:i:ｉ:/i:i:i:i:i:i:i:i: 僕が若い頃、学んだ道家は
/ ｌ_＞ ´∨i:i:ｉ '.≠≧x.、/´ /ｉ:ｉ:i ' / :ｌ__:/i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉﾟ. 秘密の計謀を禁じている
八ｉ:ｉ{ ∨i |. ` 乂ｿヽ /ｉ:ｉ:/ ./´/／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉｌ
jﾊｉ:ｉヽ ∨| /ｉ:! ' ,ｘ≠.､'i:i:i:i:i:i:,ｌi:i:i:ｉｌ､ :|
jﾊi:i:ｉｌ.ｰ ｀＼ ／´ .ｉ .!ｿ〃i:i:i:ｉ:ｉ:/.|i:i:ｉ ' ﾟ. | だが僕はあまりにも多く
jﾊｉ:ｉ| j ／´ｉ:ｉ:／ lｉ:ｉ:' ﾟ| その手の計謀に手を染めすぎた
jﾊ | ﾟ. ´/i:i:i:i:i.' ' /
┌──‐ ． ﾟ = ｧ 'ﾉﾙ'州 //
|＿＿ ＞． ＼ ／ /´
|/////＞． ＞． ､ . ´
r' - ､/////＞． ＞<- ､
．＜//////＞ ．////:＞． ヽ ＞､
///////////////ヽ//////ｉ |/´＿_/
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名前：普通のやる夫さん[sage] 投稿日：2018/07/29(Sun) 19:06:16 ID:8c0e9c25
すべてが保身のためか